独立するために⑥ 資金
資金
事業の成否の半分以上は、資金計画の立案と実行で決まります。どんなにすばらしいこころざしを持っていても、どんなにすばらしい基本戦略を持っていても、資金がきちんと回らなければ終りです。
企業は売上が上がらなくて倒産するのではなく、返せないほどの借金を重ねることで資金繰りがつかなくなって倒産するのです。つまり、稼ぎ方が下手なのではなく、使い方が下手な企業が倒産するのです。
「数字に弱い」は言い訳にはなりません。うまく行かなかったときの責任はすべて経営者が負います。他の誰にも責任を転嫁することはできないのです。
資金計画は、コスト(経費)と収入の両面から作りますが、コストは自らの意志で決まるのに対して、収入はお客さんあっての話なので不確実です。確実に実現するのはコストであって、収入は完全には読めません。したがって、コスト予算を徹底的に絞っていくことが成功へのハードルを低くすることにつながります。
まず、毎年のコスト予算と設備投資資金の返済計画を作って、同時に売上計画を作成します。コスト予算が売上計画に見合っていなければ、コストや設備投資を徹底的に見直します。
コスト予算は、想定される出費をすべて計上し、予備費も含めてやや多めに見積もります。売上予算は、強気、弱気、見通しの3パターン作成し、強気は目標、弱気は最悪を想定し、見通しは強弱を排した現実感で作成します。
初期投資を出来る限り抑えることができれば、成功するためのハードルを低くすることができます。開業準備に当たっては、開業に必要な資金を自己資金でまかなうか、借入をするか決めておかなければなりません。自己資金なら失敗のリスクは低いですが、借入の場合は必ず返済できそうな範囲にとどめることが重要です。
借入については、金融機関から担保または保証人を要求されるのが通常です。最近増えている無担保融資は貸出資金の上限が低いのと、金利がかなり高いので、あまりおすすめできません。
ちなみに、私が会計事務所という職業を選択した理由の一つに、「事務所開設の初期投資が少ない」というのがあります。会計事務所の設備投資は、せいぜいパソコン、コピー機、備品、事務所賃借時の敷金等ぐらいです。予め予算書を作成しておき、すべて自己資金でまかなえるよう何年も前から貯金をして開業にこぎつけました。
まったくゼロからのスタートでしたが、成功のハードルを最低限まで引き下げたことができたため、売上ゼロの時代にも余計な不安を抱えずに仕事に邁進できました。
以上が独立開業のためのおおざっぱな話です。より、具体的に知りたい方は、メール等でお知らせください。
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