経営・会計・税務

2009年11月16日 (月)

情熱とそろばんと

金曜日は、経済同友会の視察旅行で山口県へ。

初日に行った先は、船方農場という、知る人ぞ知る、大規模農場経営の先進的な取組をしている農業法人である。

米子から国道9号を通って、およそ5時間半。遠かったけれど、そこには情熱的な経営者と、様々な工夫をこらした取り組みが見られた。

農業で難しいのは、いろいろな意味で、ロスが多い(歩留まりが悪い)点にある。これを経営者の坂本氏は、「1+1が2にならない」と表現された。

酪農にしても、牛から取れる商品が、それを育てるコストとどれだけ見合うかが勝負となるが、この農場では様々な工夫をこらし、例えば観光を取り入れるなどして、なるべく収入の道を多くする工夫が見られた。

ただ、やっていること自体は、普通の企業では当たり前といえば当たり前のことでもある。しかし、この農業の分野でそれをやっている企業がほとんどないのが実情なのである。

そこで、一つ感じたこと。これは、結論になるのだが、「ならば、なぜ当社はそれができるのか?」という問いである。

そこには、経営者である坂本氏の並々ならぬ情熱と想いが込められていた。

結局、経営とはこの点に尽きるのではないだろうか。

つまり、ノウハウは聞いてみると、なるほどと思えるものばかりだが、それを40年も前から実行してきたという点に驚きを感じ、その情熱の源たるや、そこに本当の答えがあると思ったのだ。

Dsc01734 写真は2日目に行った、同じく船方農場グループが経営する「花の海」。

そこには、農業が一つの理想とする大規模経営による園芸農場があった。

ご説明によれば、まだまだコストがかかって十分に儲かる商売になってないという話があったが、ここまでの規模まで拡大してきたのは、やはり理想の農業に対する情熱と想いのなせるわざだろう。

課題もたくさん教えてもらった。その一つ一つを解決するのには、やはり情熱の要る作業である。

経営というのは、ノウハウではない。情熱なのだ、ということをつくづく思い知らされた旅となった。

Dsc01738 2日間の視察を終えてから、帰り道に瑠璃光寺によって、五重の塔を見て来た。

山口というのは、幕末から明治にかけて維新を起こした志士たちの地元として有名だが、そのずっと前(戦国時代まで)は、大内氏という京都から下った守護大名が治めた土地である。

京の雅をふんだんに街づくりにとりこみ、「西の京」と呼ばれた面影が、この五重の塔から見てとれた。

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2009年11月 9日 (月)

どうしたら会社にお金が残るか

金曜日は、午前中、午後ともに顧問先を訪問。

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【会社にお金を残す方法】

最近、「どうしたら会社にお金が残るか」みたいなタイトルの本や講演が目につく。

あれやこれやとノウハウを教えてくれるわけだが、しかし、こういうのは実践しなければ結局は意味がない。

ノウハウも大事だが、「なぜ自分は実践しないのか?」、あるいは「なぜ実践できないのか?」が重要だと思っている。

私の結論としては、手元にお金が残るかどうかは、その人の「心がけ」による、という極めてシンプルなものになる。

ノウハウもあるだろうが、大切なのは「心がけ」であり、その心がけがノウハウのうち、自分にとって有効なものを実践させてくれる。

心がけは、場合によっては、「癖(くせ)」と言ってもいいと思う。つまり、お金をきちんと残すくせのある人と無い人とで差が出てくるわけだ。

入った金を片っ端から使う人は、お金が残らない。ましてや、借金してまで使う場合は、返済計画まで考えて使わないと、長い間、お金で苦しむことになる。

「入るを計って、出ずるを制す」は、昔からの会計の基本だが、要するに、入る金以上に使わないような心がけを積み重ねていくと、自然と手元にお金が残ることになる。

ただし、もっと重要なことは、お金を残すことではなく、お金を使い切ることだ。お金がいつも足りない人というのは、実は決して悪いことではない。

むしろ、お金が貯まって使っていない人の方が、問題があると思った方がいい。生活が本当に生き生きとしているのは、入った金を上手に使う人だからだ。

つまり、いたずらに貯蓄を増やし、資金を退蔵させるのではなく、将来のためだとか、人生経験を積むためだとか、充実した人生を送ることに使うことで、“活き金(いきがね)”にすることの方が大事だ。

「お金を残すこと以上に、いかに使うかが大事」ということ。お金は天国に持って行けないから、お金を上手にどんどん使いながら、人生を楽しみ切ることが本当に大切なことだと思う。

私の顧問先の経営者の方で、若いときに随分と浪費を重ねて来た方がおられるが、実にいろいろなことをよくご存じだ。

その方は、入ってきた金をどんどん使うから、慢性的に資金不足気味なのだが、そのかわり、実にいろんな人生の楽しみ方をご存じだ。

誤解を恐れずに言えば、私はむしろそういう人生がいいのではないかと思っている。お金をしっかり使いきって、人生を楽しむ人の方を良いと思うのだ。

お金は殖やすより、使う方が難しい。これは本当だと思う。

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2009年11月 2日 (月)

未来をどう描くか

金曜日は、午前中に社外監事を務める法人を訪問。午後からは、事務所で残務整理等。

土曜日から日曜日にかけて、中海テレビの20周年記念特番。50時間番組のうち、3本に出演。うち一つは、深夜0時~2時半。寝不足で頭があまり回らなかった。

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【若者討論会】

経営者として、あるいは「人間として」、といってもいいが、何かしらの成功を収めようと思えば、「プラス思考」であることと、「勉強好き」であること、そして「素直」であることの3つの要素が必要だ。

これは、コンサルタントの船井幸雄氏が著書で語ったことでもあるが、私も大いに同感している。

討論のテーマで、「20年後の未来像」みたいなのがあって、大半の出演者は明るい未来を描いていたが、やはり未来をプラスに描くことができないと、なかなか明るい未来は来ない。

「思考は現実化する」とも言うし、日本では発した言葉には魂が宿り、やがて実現に向かうともいわれ、それを一言で「言霊」という。

「切に想うこと、必ず遂ぐるなり」と言ったのは、曹洞宗の開祖・道元であり、普段から心の底で思っていることは、自然と実現に向けて、自分も周りも動いていくという真理を突いた言葉である。

私も20年後については、今より良くなっていると思っている。現代は、山積する課題がようやく明らかになってきたところであり、それにメスを一つ一つ入れることによって、未来は確実に今よりは良くなっていくはずだと信じている。

少子高齢化を将来の不安要素に挙げる人が多いが、これこそマスメディアに洗脳されたマイナス思考だろう。

今、就職できずに失業している人がどれだけ増えていることか。それを考えれば、日本の人口は過剰気味なのであって、それが自然減で徐々に解消されていけば、失業の問題はやがて少なくなる。

少ない人数でもやっていけることは、人口最少の鳥取県が実践していることでもある。

何でもマイナスに考える人もいるが、私は何でもプラスに考えて未来を明るくしたいといつも思っている。そんな気持ちを若い世代の人たちと少し共有できたのならば、番組の意味はあったのだと思う。

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2009年10月29日 (木)

6割経済

昨日は、事務所で8月決算会社の税務申告書の作成。山陰経済新聞の寄稿記事の原稿作成など。

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【6割経済】

金融危機の前と後とで、需要が大きく減退し、大企業であっても3~4割も生産量がダウンしてしまった会社もあるようだ。

この状況は、一部のメーカーで改善が見られるものの、小売や建築など、末端の消費に関しては、未だ回復する兆しがない。

来年3月に卒業する県内の高校生の就職も、厳しさを極めており、このままだと大量の就職難民が出るのは必至の状況で、追加的に就職懇談会を開催するものの、参加する企業が極めて少ないそうだ。

この先の見通しが暗いことが、新人採用を躊躇させる要因となっている。地元においては、大企業の工場の撤退の噂が出たりしていることも、そうした見通しの暗さに拍車をかけている。

大手製造業の受注は一応、底を打ったようだが、多くの大企業がアジアシフトを加速させており、日本からアジアへ生産を移管する動きは今後も続くのだろう。

こうした動きを総称して、「6割経済」という言い方があるようだが、売上や生産量は、金融危機前の6割で経済が回っている状況が来ているといえる。

この6割の売り上げで、ビジネスが回っていく体制を作らないと、企業は利益がでない。あるいは、節約志向を反映した商品を開発して、ユニクロのように、増収を図っていくことも必要だろう。

「厳しい、厳しい」と言っていてもはじまらない。6割経済の中で、どう立て直すかを考えないと、先は見えない、そんな時代が来たのだと、認識しておかなければいけないと思っている。

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2009年10月16日 (金)

お金の勉強

昨日は、事務所で調査事案の片付けや書類の整理など。

【お金の勉強】

世の中に出るまでに、あるいは出てからも、しっかり学んでおかなければならないことの一つに、お金のことがある。

お金について、実学的なことを学校で教わることは無いので、家庭で教わらない限り、お金のことを学ぶ機会は少ないのが現状だと思う。

最近は、学校教育の中に金融教育を取り入れる動きはあるものの、内容は極めて貧弱であり、まだテスト段階の域は出ていないし、どうやったって、学校でお金のことを教え切ることはできない。

お金の勉強は、実社会で買い物をしたり、時には損をしたり、騙されたりする中で学ぶのが一番の勉強になる。

もちろん、誰かが損した話、騙された話にじっくり耳を傾けるだけでも、それを自分のことに置き換えて考えれば、それも十分に勉強になる。

昔の日本であれば、商店街での買い物が金銭教育の実践の場だった。店主とのやり取りの中で、コミュニケーションを学び、上手な買い物を学び、買い物を通じて社会を学ぶという仕組みがあった。

それが、今のコンビニやスーパーでは、店主との会話など一切ない。自動販売機で買うのと同じようなもの。これでは、子供にとってお金について学ぶ機会がないのも仕方がないことだ。

さらに、日本ではお金は汚いもの、あるいは商売とは金儲けであり、賤しいものという風潮がまだ残っている。

欧米の先進国に比べて、公認会計士の認知度が低いのは、お金の専門家へのニーズが低いこともあるだろうし、当の会計士がお金について、実はあまり詳しくなかったりするからだろう。

前置きが長くなったが、今週の週刊ダイヤモンドは為替の特集。そこでは、為替リスクのある金融商品やFX取引などで、大損する素人が後を絶たないという話が出ていた。

そして、そうした素人を相手にした金融商品の販売で、売り手はしっかり儲けている実態が記されているが、これでも売り手の証券会社や銀行などは、決して法を犯しているわけではない。

単純に買い手が素人なのであり、知識がないのに、儲け話にまんまと引っ掛かったというだけの話である。そして、その素人の中には、公益法人や学校法人、国立大学なども含まれるという。

そういえば、今年の3月決算では、有名私立大学の巨額の運用損が話題になった。これは現在進行形の話でもあり、今後の為替動向いかんによっては、さらなる追加の損失が明らかになることだろう。

教育機関の損失は、単なる損失ではない。それは、未来を担う若者の教育資金を失うということであり、長い目でみて、何より大切な人材育成の資金を失うということでもある。

その金があったら、どれだけの子供たちに教育の機会が提供してやれたか、という話だ。

「金融について無知だった」では済まされない話だが、このように日本では、巨額の資金を保有する組織の幹部でさえ、金融の儲け話に安易に乗っかってしまうほど、金融音痴の国であり、特に外資系金融機関からすれば、“カモ”にされているということだ。

「金儲けは賤しい」では済まされない。未だに減らない振り込め詐欺事件などの損害が実際に発生している現状を一つの教訓にして、人の失敗からしっかり学ぶ必要があるだろう。

次の二つは金融の鉄則であり、これを守るだけで、少なくとも損をする可能性を抑えることができる。

一つは、わからないものには手を出さないこと。

儲け話は、良い話(リターン)だけ聞くから騙される。損する可能性(リスク)がどこにあるか、しっかり話を聞き、その話が理解できないなら、その儲け話は捨てればよい。そうすれば、損する可能性も同時に捨てられる。

二つ目は、売る人の話を聞かないこと。

売る人(証券会社や金融機関)は、売ることが仕事であり、客を儲けさせることが仕事ではない。ノルマに追われた営業マンは、良い話だけを強調して、損する可能性については、十分な説明をしない。

この場合、残念ながら、騙される人の方が悪い。いや、「騙された」と思ってしまう、その浅はかさがダメなのだ。決して騙されているわけではなくて、良い話しか耳を傾けなかった自分が悪いと思わなければいけない。

良さそうだと思う金融商品については、売り手以外で知識を持っている人にチェックしてもらうのがよい。

今回、ダイヤモンドで例として挙げられている仕組債などは、リスクの在りかがわかりにくくしてある。

結局のところ、わからないのに買ってしまった公益法人や学校法人などが、金融の「き」の字も知らなかったということに他ならないのだ。

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2009年10月 1日 (木)

私の履歴書

昨日は、会計監査で米子市内の法人に。夕方、顧問先を訪問。

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【私の履歴書】

日経新聞朝刊で面白いのは、裏一面の「私の履歴書」だと思っている。

おもしろさは書く人にもよるが、各業界でそれなりの地位を築いた人が、どのような人生を歩んできたかがわかって興味深い。

先月(9月)は、三菱商事の元社長の槇原氏だった。父親も三菱商事だったようだが、子供のころから三菱財閥の創業家である岩崎家に出入りしていたというから、早い時期から、三菱商事の社長になるべくして育てられた人物だったという印象を受けた。

槇原氏は、のちに岩崎家から嫁さんをもらうのだが、三菱の創業家がそうした形で三菱グループと関係を保っていることはなかなか興味深い。

過去にも三菱銀行の頭取の嫁さんが、岩崎家の御嬢さんだったという事例もあったように記憶している。

どんな会社にも言えることだが、創業家が社員たちの精神的支柱としてうまく活かされている会社は強い。

ソニーみたいに、盛田氏や井深氏の子孫を会社から排除し、外資系が牛耳る会社になってしまっては、社員の心を一つにまとめるのが難しくなり、それはやがて業績にも響いてくる。

三菱が巧みだと思うのは、岩崎家の男系ではなく、女系を三菱グループと関係を持たせている点だ。

男子がグループ企業のトップに着くと、場合によっては、本人にも過重な負荷がかかり、スタッフも大変な思いをすることがある。

トヨタは今、創業家の男子に社長が移っているが、周りが苦労しているというゴシップ記事を読んだことがある。

三菱が社長になる人間を幼少のころから実力で選抜し、その男に岩崎家の娘を嫁がせて関係をキープするというやり方は、平安時代の藤原氏に似ている。

男は実力主義で選抜。血を引き継ぐのは女、という構図は、なかなか面白いやり方だと思う。

さて、槇原元社長の履歴書は、三菱商事が外国とのつながりをいかに保ったか、情報をどういうパイプで持ってきたか、端々に普通では考えられないルートがあることがわかり、大変、興味深かった。

かねがね、三菱商事という会社はすごい実力を持った会社だと思っていたが、その本質の一端を見せてもらった感じがして、とても面白かった。

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2009年9月16日 (水)

事業承継

昨日は、午前中にご来客が1件。午後からは、西部東商工会にて事業承継に関するセミナーの講師。終了後、顧問先を訪問。

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【事業承継】

東京で仕事をしているときから、この事業承継というやつには、深くかかわってきた。

今回、このテーマでセミナーの講師を引き受けることによって、いろいろな論点を自分なりにまとめることができたのがよかった。

昨日のセミナーは2時間だったが、この2時間というのは結構長い。しゃべる方は、まだ良いが、聞く方は席に座ってじっと聞いていなければならないから、時に苦痛に思えることもあるだろう。

私の経験上、2時間の講義に集中しきることは、よっぽど面白い話でなければ難しい。

そこで、昨日のセミナーは、細かい法律の話は必要最小限にとどめ、興味深いエピソードなどを交え、できるだけ聴講している方たちが2時間の間、飽きがこないように工夫した。

講演で重要なことは、与えられたテーマについて、いかに論点を削ったか(取捨選択したか)だと思っている。

あれもこれも話に織り込むと、結局、聞き手にとって何が言いたかったか、印象が残らなくなってしまう。

一番つまらない講義は、論点の説明をだらだらと続けるものだ。そうなると、自分に関係ない話になると、とたんに眠たくなる。

だからと言って、一つの論点だけに最初から絞ってしまうと、とても2時間、話がもたない。

よって、準備は十分すぎるほどやっておき、話をすすめながら、削る部分を考える。これがコツといえばコツだろう。

受験勉強の講師ならいざ知らず、こうした経営者向けのセミナーでは、重要な論点を一つ、きっちり伝え切ることに集中しなければ、聞き手にとって散漫でつまらないものになってしまう。

終わってから、「あれもしゃべれなかった。これもしゃべれなかった」と、しゃべり足りないくらいでないと、セミナーは成功とはいえないと、私は思っている。

昨日は、与えられた2時間をたっぷり話し、準備した内容もしゃべり足りないくらいだったので、まずまずの合格点かとも思える。

なお、中小企業の事業承継における最大のポイントは、「家族円満の構築」である。

決して、納税猶予だとか、遺留分減殺請求の行使を抑える除外合意だとか、ではない。家族(親族)の関係が円満であれば、あらゆる事案がスムーズに進行する。

事業承継は、相続と密接に関係するので、日ごろからファミリーの意思疎通を円滑にしておくことが、経営者にとっては重要なテーマなのだ。

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2009年8月26日 (水)

占いの使い方

昨日は、監査委員の仕事で鳥取県庁へ。夕方、米子に帰着し、高校の同窓会の幹事会に出席。その後、事務所に戻って残務整理。

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【占いの使い方】

いつも同じ気持ちで仕事に挑んでいるはずなのに、調子のいい時と悪いときとがあるのは、誰でも経験があることだと思う。

とても集中力のある日もあれば、逆に集中力が散漫で、ミスの出やすい時というものがある。

同じように努力しているのに、うまくいくときと行かないときがあるのはなぜか?

その答えとして、私が気付いたのは、人間には目に見えない「気」の流れというものがあるということだ。

宇宙が地球を作ったわけであり、人間もまた、宇宙のリズムの中にいるといえる。

ちっぽけな人間にはコントロールしきれない何かがあると気付くだけでも、人生を効率よく生きることができるようになる。

この宇宙の法則を知る手段として、占いがある。

ただし、使える占いはごくわずかであり、それは統計学に基づいた、実在した運命周期のトレンド(傾向)である。

大昔の中国人が、生まれて来た人間がどんな運命をたどるか、膨大な統計をもとに編み出したものが、東洋占星術。

当時は、軍事目的に使われたようで、敵方の将の運気が弱ったときに、総攻撃をかける、などの使い方もあったという。

だから、中国人には、今でも自分の誕生日を人に知らせると運命周期がばれるので、教えることを嫌がる人がいると聞いたことがあるが、本当かどうかはわからない。

占いを「信じる」とか、「信じない」という話ならば、私は「信じない」と答えるが、しかし、統計学に基づく、歴史のある占いならば、「利用できる」と答えるだろう。

私は、大半の占いは、うさん臭いと思っているが、四柱推命や算名学、易学などは人間が積み重ねて来た経験則に基づく占いであり、参考になることも多いと思っている。

細木数子の六星占術は、こうした統計学に基づく運命鑑定を簡便化したものであると本人が述べているが、確かに的中率は高いように思える。

何より重要なのは、占いを信じるのではなく、利用することであると思うのだが、易学がそうであるように、良き占いというのは、人生の転変を教えてくれる。

「窮すれば変ず」というも易学の教えであるが、窮地に追い込まれたら、次に大きく変わる運命がくるというものである。

これは、信じるとか信じないの問題ではなく、窮した状況にある自分がいるとすれば、必ず今までとは違うやり方に変ずることで、再び成功する道が開けるものだと教えているのである。

そして、易学では「変ずれば通ず」と続く。

こういうのは、大昔に人間が学んだ経験則だから、利用しない手はない。

細木数子の占いからでもわかることは、一生うまくいくこともなければ、一生苦労することもないという人生の転変である。

何をやってもうまくいく時期もあれば、その逆もあるということで、うまくいかない時期に、自暴自棄になって人生を壊してしまうのではなく、そういうものだと心得て、次なるステップの準備をすればよいということを学んだ。

こういうことは、大昔から変わらないことでもある。それを知ってるだけ、自分の人生を可能な限り、コントロールできるようになるということだ。

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2009年8月 7日 (金)

2~3割減でスタート

昨日も監査委員の仕事で、朝から鳥取県庁へ。

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情勢からして、政権交代の可能性が高まっているが、商売している人にとって、これで生活が変わってしまうようではいけないと思っている。

雑誌によっては、民主党が300議席を取るという予測もあるようだが、小選挙区制度では、僅差でも勝ちは勝ちだから、それもあり得るというものだろう。

それでも、自分の商売がきちんと回るようにしておくことが、商売人として重要なこと。

小泉内閣時代の構造改革によって、自民党を支持しても、給料は上がらない、仕事は来ない、そういう人が増えたのは事実だと思う。

これが小泉改革のせいだとは決して思わないが、ちょうどあのころ、日本が受けたアメリカからの規制改革要求がもっともきつい時期だったのは間違いない。

そうした要求を歴代内閣は、いろいろ理由をつけて突っぱねていたのだが、小泉改革では、逆に内側からカギを開けることをしてしまった感がある。

だからと言って、民主党なら大丈夫というわけでは決してない。要求を受け入れても厳しいし、突っぱねてもこれまた厳しい状況が待っている。

アメリカの要求をどこまで突っぱねられるか、この課題に対処するため、内閣がいくつ潰れたか知れない。

従順だった、中曽根内閣と小泉内閣だけが長期政権になったが、それ以外の内閣は、要求を少しずつしか受け入れなかったから短命に終わった。

麻生首相だって同じだ。金融危機の勃発で、日本のアメリカへの献金が遅れていた昨年までは、麻生バッシングの嵐だった。

それを一転して、オバマとの首脳会談でいろいろな要求を受け入れたから、バッシングはかなり収まった。

おそらく、このたびの緊急経済対策も、ドルの価値を維持するために、アメリカの要求を聞き入れて、日本としては国債を増発したのだろう。

日本だけの政策で、経済を何とかできる時代ではないと思われるので、選挙でどっちが勝っても、商売人にとって厳しい環境は続く。

見方を変えれば、すでにそんな時代に突入しているのだと自覚して、昨年対比で売上が20~30%減でも、そこからがスタートだと思って、会社経営を組み立てていかなければならない。

これからスタートする人にとっては、今の環境が当たり前だから、自分もそのように考えて、日々の商売に取り組むことが必要だと思う。

ここからがスタートだと思って、過去の栄光は忘れて、1からスタートする気持ちでないと、これからの時代は切り開けない。

私の場合は、過去に栄光がないが、そういうことを思いながら、今日も仕事をしているところである。

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2009年6月17日 (水)

節税への甘い幻想

昨日は、事務所で一日中、調べものや資料の作成など。夕方、社外役員を務める法人の役員会議に出席。

3月決算が一息ついたあと、ある依頼主からの相続・事業承継対策にとりかかっている。

最新の文献にあたりながら説明資料を作成しているが、税理士という職業柄、「節税」と称される文献には自然と体が反応する。

私がこれまで調べて来たなかでは、厳密な意味で節税になる手法はほとんどないといっていい。それでも新しい手法があるのかと、最新の文献を集めてみるが、やはりロクな節税本はない。

それにもかかわらず、「決して税理士は教えてくれない」だの、「税理士が必ずしも専門家とはいえない」だの、同業を批判することで世の注目を集めたい輩が多い。

同業を批判する営業手法そのものは、決して珍しいものではないが、問題は中身だ。

未だに「土地を有効活用するために、アパートを建てて賃料収入を得ましょう」だとか、「養子縁組で控除額を増やしましょう」というような節税(?)手法を進めてくる本がよくある。

アパートを建てて賃料収入を得るというやり方は、地方においてはすでに多くの事案で破断している。空き部屋の増加で、入居者募集に苦慮している物件が多発している。

不動産はあくまで、業として成り立つかの判断が必要。不便な場所の農地をつぶしてアパートにしても、誰が入るのか、という冷静な判断抜きに、「節税になるから」という税理士と、それに結託したハウスメーカーの甘い言葉をまんまと信用した地主は少なくない。

「養子縁組で控除を増やしましょう」というアドバイスも、頭がどうかしているとしか思えない。「税」だけをみて、その家族のことを考えていない。

養子縁組は、あくまで必要があってするものであり、たかが節税のために家系を乱してまで行うものではないことは、常識で考えれば当然の理だと思うが、専門家を自称する節税アドバイザーには社会常識が欠落していて、わからないようだ。

本の名前を出して、一つ一つ論破してやろうかとも思うが、時間の無駄だからやめておくが、税の分野にはひどい本がたくさんあるということだけは知っておいていただきたい。

私の基本方針は、「節税」よりも、「キャッシュフローの最大化」。つまり、税を減らすことよりも、うまく税金を納めながらも、手元現金が一番増えると思われる方策を考えること。

税が増えるということは、それだけ資産や収入が増えるということ。実に単純な論理だが、これが一番強い。

前にも書いたが、税法は東大法学部を優秀な成績で卒業した財務省主税局の連中が作った法体系。これに戦後60年以上もの実例への対処を積み重ねてきている。“自称専門家”程度の知識で破れるほど、甘い法律ではない。

「節税」に対する甘い幻想を捨てることが、「税」を知る上で一番重要なことだと思う。

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