読書日誌

2010年1月 8日 (金)

邪馬台国山陰説

昨日は、事務所でもろもろの仕事をこなした。

昼から商工会議所青年部の委員会に出席。

米子は今日も積雪が。

年末から寒い日が続くが、週間天気を見ると、来週なかばにも、またも寒波がくるらしい。

例年になく寒い冬となっている。

--------------------

【邪馬台国山陰説】

今朝の朝刊によると、奈良の古墳で銅鏡が多数発見されたそうで、邪馬台国畿内説を裏付けるものという説が出ている。(読売オンラインの記事はこちら

奈良を中心に大和政権があったことは、歴史の教科書にも載っていることで、この地域に有力な王権があったことは、まず間違いないし、たどっていけば邪馬台国につながるのかもしれないことは否定しきれるものではない。

しかし、日本史の教科書に載っていない古代史が、我がふるさと、山陰にある。

それを記しているのが、郷土の歴史家、田中文也氏が著わした「新説 邪馬台国山陰説」だ(欄外にアマゾンのリンクを貼っておきます)。

これによると、山陰の各地域から発掘される様々な出土品から、大和政権以前の古代に、山陰の地に非常に有力な勢力が張りついていたとされる。

それが、邪馬台国だったかどうかは別にしても、その辺りの歴史が日本史の教科書からすっぽり抜け落ちているのは、重大な欠落だと思う。

我々が学校でならう日本史は、「縄文時代」→「弥生時代」→「古墳時代」→「大和時代」と推移していくと記憶している。

しかし、なぜ「出雲時代」、あるいは「山陰時代」が無いのか、今思えば不思議な話だ。

山陰の歴史をさらにさかのぼると、中国や朝鮮半島との結び付きに出会う。

明治政府になって、朝鮮を武力で支配しようという、いわゆる「征韓論」が台頭してきたとき、天皇家が半島とつながっているとも読み取れる出雲の歴史が、日本史から抹殺されたという説がある。

要するに、征韓論をとなえる明治政府にとって、あるいは、天皇を絶対君主にあがめたてた明治政府にとって、日本と朝鮮半島とのつながりを示す歴史は不都合だったというわけだ。

そして、そのころに伊勢神宮が日本の正当な始まりとして定着し、今でも年始には首相が参拝に行く。古事記や日本書紀の中心的舞台となった出雲の大社があるにも関わらずだ。

田中文也氏の著書の特徴は、古事記や日本書紀の記述に忠実に従って読み説いていること。中国の辺境の国が作った魏志倭人伝のような信憑性のはっきりしない書物に歴史の解釈を委ねていないこと。

そして、山陰固有の気候がもたらす恩恵についても触れ、自然科学的な見地からも古代史の研究をしてきたことが特徴だ。

どこぞの権威ある学者の“創造”による歴史観ではない点に新鮮味がある。

私は、日本史の教科書にいつの日か、一時代を築いた出雲、そして山陰に関する記述がしっかりと記載されるよう、願っている。

それが日本史を正しく理解することにつながるからだ。

| | コメント (0)

2009年12月18日 (金)

ハイコンセプト

昨日は、事務所で10月決算会社の税務申告書の作成等。

夕方に、中海テレビの打ち合わせ。

---------------------

【ハイコンセプト】

昨晩、忘年会から帰宅してテレビをつけると、アートディレクターの佐藤可士和氏が教育テレビで、デザインについて語っていた。

この不景気であっても、こうした斬新な発想でデザインなどを生み出していく、この種のクリエーターは引っ張りだこだ。

そこで思い出したのが、以前に読んだダニエル・ピンクの「ハイコンセプト」という本(欄外にアマゾンのリンクを貼っておきます)。

ハイコンセプトとは、例えば「ハイテク」という言葉が「高度な技術」を表しているように、「優れたコンセプト」とか「斬新な発想」のことを言う。

そして、今はハイテクよりも、ハイコンセプトの時代だという話を読んで、「なるほど」と目からうろこが落ちる思いをしたものだった。

実際問題として、ビジネスの成否を決めるのは、優れたコンセプトである。

今の時代、商品やサービスが優れているだけではダメで、そうした優れた商品(例えばハイテク製品)がどうやって売れるかといえば、例えば、その製品が「暮らしを明るくしてくれる」とか、「持っているだけでオシャレで気持ちが前向きになれる」みたいなそこに含まれるコンセプトやストーリーが重要だということだ。

家電はその典型だが、今、家電はスペックで売れる時代ではなくなっている。それよりもデザインの斬新さだとか、その製品が持つコンセプトで売れる。

優れたコンセプト(ハイコンセプト)という無形の価値の重要性が理解できないと、ビジネスで成功する可能性は低い。

こういう言い方は申し訳なくも思うが、田舎に行けば行くほど、こうした無形の価値に気が付かれない。

事実だからしょうがないのだが、目に見える物(ぶつ)でないとお金を払う気にならなかったりするのが田舎の経営者である(もちろん、みんながそうと言っているわけではない)。

例えば、ロゴマークをデザインしてもらって、「そんなに高いの?」とか言ってしまう経営者は、残念ながら、現代という時代のビジネスを何もわかっちゃいない。

しかし、本当に価値を生むものというのは目に見えない。その目に見えないものを見極めて、お金を使うことを惜しまない人が、ビジネスマンとして成功できる。

この本は、3年以上も前に出た本だが、その重要性は益々高まっている。ビジネスマン必読の本といえる。

昨日、偶然つけたテレビに、この類の話が出てきたので、最近読んだ本ではないけれど、紹介しておこうと思ったところだ。

| | コメント (2)

2009年12月 9日 (水)

「成功は一日で捨て去れ」

昨日も、鳥取市内の法人にて会計監査の仕事。

--------------------

【「成功は一日で捨て去れ」(柳井正 著)】

会社経営にとってのくせ者は、ちょっとした成功だと思う。

特に、米子のような田舎では、ビジネスでちょっと成功しただけで、すぐにマスコミが取材に来て、「経営哲学」などを聞きに来る。

得意げに経営哲学などを語っていると、その足元ですでに次の失敗が始まっていることが、往々にしてある。

「成功した」と思った瞬間、次の失敗が始まっていることに気づいている経営者は決して多くはない。

ユニクロブランドで知られる、今をときめくファーストリテイリング社長の柳井氏が書いた「成功は一日で捨て去れ」は、まずもって、そのタイトルが優れている。

今日の成功は、明日の失敗。特にお客さまの移り変わりの激しい小売業では、そうした教訓が重要性を増す。

本を読んで、柳井氏の経営手法がとても基本に忠実だということがわかる。ドラッカー哲学をベースに、顧客思考を徹底させ、毎日の改善の積み重ねで今のユニクロブランドを築き上げたことがわかる。

ただし、そこにはユニクロを何とかして世界ブランドに仕立て上げたいという強い意欲がある。成長への執念には凄まじいものがあり、真似できないのは、この点だろう。

経営の基本を学びたい人にとっては、とても良い本だと思う。

欄外にアマゾンのリンクを貼っておきますので、参考にしてください。

| | コメント (2)

2009年8月12日 (水)

特攻とは何か

昨日は、午前中に役員を務める法人の役員会議に出席。

午後から鳥取県庁にて、病院運営評議会に出席。3年間務めた委員もこれで任期満了。

着々と進む県立病院の改革には、関係者の皆様に敬意を表したい。まだまだ課題はあるが、この調子で改革を進めれば、きっとすばらしい病院になると思う。

--------------------

【お盆休みのお知らせ】

明日(13日)と明後日(14日)の2日間は、お盆休みとさせていただきますので、ご了承ください。

--------------------

【小さなしあわせ】

自宅から事務所までの道のりで、1度も赤信号で停止することなく、スムーズにたどりつける日が、稀にある。

昔は「月に1度あるかないか」だったが、今は、信号の体系が変わったのか、「半年に1度あるかないか」になってしまった。

そして、今日は久しぶりに、1度も赤信号で停止することなく事務所までたどりついた。

なんだか得したような気分だ。

---------------------

【読書日誌】

「特攻とは何だったのか」(三枝成彰、堀紘一 共著)を読んだ。

1年に一度は先の大戦を振りかえり、先人たちがたどってきた過酷な歴史を改めて認識することは、日本人にとって必要なことだと思っている。

8月15日の終戦を前に、上記の本を読んでみたのだが、副題に「日本人として決して忘れてはいけないこと」と書かれていた。

大きな方針として、戦争を拡大し続けたことは間違いだったのは明らかだが、それぞれの戦場で若い兵士たちが味わった過酷な運命は、日本人として心に刻んでおく必要があると思う。

本の中身は、特攻作戦が行われた経緯を4つのフェーズに区切って、それぞれの時代で特攻がどのように位置づけられてきたかを検証している。

最初のころは、明確な目的があったにもかかわらず、徐々にその目的は意味を失われ、最後は、死ぬことそのものが目的化していくプロセスには、恐ろしさを感ぜずにはいられない。

引用に使っている保坂正康の著書については、見方に偏りがあるように思え、著者が言うような名著だとは決して思えないが、それとは別に、著者が史実をある程度忠実に検証している姿勢は評価できると思っている。

死を運命づけられた若者が多数いた事実は、私にとって非常に重く感じられる。

過ちを繰り返してはいけないという気持ちがある反面、現代の日本人もこれほどまでに覚悟を決めて生きることができれば、今、山積している課題の多くが解決できるとも思える。

あまりにも恵まれ過ぎている現代では、その恵みに気づくことができず、小さな悩みを大きな悩みに変えて、わざわざ苦しんでしまうのが現代人だと思う。

そういうことに気づかせてくれるのが、こうした戦争時代を扱った著書だと思う。

「賢者は歴史に学ぶ」というが、60年ほど前の若者が味わった経験を、今を生きる我々がうまく活かせば、もっともっと良い世の中になると思う。

「特攻になった気持ちで」と言えば、誤解を招くかもしれないが、いつかは死ぬ運命に変わりはないわけで、与えられた生を精一杯生きる覚悟を固めることで、いろいろな壁を突破できると思う。

少々苦労したところで、60年前の若者が味わった苦労には及ばない。そういうことを学べる意味で、こうした著書は貴重だと思う。

| | コメント (0)

2009年7月27日 (月)

明治人の姿

金曜日は、午前中に事務所で調査事案の片付け。午後からは顧問先を訪問など。

-----------------------

梅雨がいまだに明けず、雨がいつまでたっても止まない。

こんなに降っていいのだろうかと思うほど、今年は雨ばかり。

涼しくて過ごしやすいのはいいのだが、こう雨ばかりだと、消費不況に輪をかけるだろうし、農作物も育たない。

いろいろなところに影響が出ると予想されるが、我が家では子供を外で遊ばせることができない。

何事もほどほどがいいと思う。

------------------------

【読書日誌】

櫻井よしこ氏が書いた「明治人の姿」を読んだ(欄外リンク参照)。

この本は、現代の日本人が忘れてしまった武士道的精神を今に伝える貴重な本だ。

「物質的に貧しくとも、・・・誇り高く生きる」

こういった姿勢が、現代の日本人(私のことだが)に欠けているのだと、身につまされる思いがした。

その他にも、「自己犠牲の精神」の重要性や、「死生観」、「家庭教育」に至るまで、日常のあらゆる場面で必要な心の持ちようが書かれていた。

明治人と言えば、私の4人の祖父母がそうなのだが、確かに現代人とは気骨が違っていたと思う。

当時、どのような教育を受けたのかわからないが、少なくとも、明治時代の日本が有していた空気というものがあり、およそこの本に書かれたものに近いのだと思う。

しかし、それは現代にほとんど伝えられていない。

時代がどんなに進化しても、豊で便利になっても、忘れてはいけない精神のあり方というのはあるものだ。

良い部分は、しっかり引き継いで、後世にも伝える必要がある。

そのためにとても参考になる本だった。

| | コメント (0)

2009年7月23日 (木)

半島へ、ふたたび

昨日は、県の監査委員の仕事で県庁へ。夕方、事務所に帰着して残務整理。

---------------------------

【出島引退】

元大関の出島(35)が引退を表明した。

この人、大学の同期にあたる。

もちろん、知り合いではないが、学生横綱から幕下付けだしでデビューして、大関にまでなった。

その後、大関から陥落してしまったが、長く、現役を務めた。

大学の同期ということで、気になる存在ではあったが、ついに引退した。

力士なら、もう引退する歳に、自分もなったのだと実感した。

ちなみに、イチローも同級生。

同い年の活躍は刺激になる。

末永く、がんばってもらいたい。

---------------------------

【日食】

ものすごい興味があったわけではないが、見えるチャンスがあれば、見てみたいと思っていた。

鳥取県地方では、およそ8割の日食と聞いていたが、予定時間のころには、県庁で仕事に夢中になっていたため、日食のことをすっかり忘れていた。

辺りが暗くなったかどうかも、覚えていない。

ただ、家に帰ると、妻が曇った空に欠けた太陽が見えたと言っていた。

米子では曇天だったことが幸いし、日食用のグラスがなくても、肉眼で見ることができたようだ。

次は26年後らしい。

---------------------------

【読書日誌】

「半島へふたたび」は、かつて拉致被害者として帰国した、蓮池薫さんによる紀行文。

帰国後、はじめて韓国旅行をしたときのエピソードがまとめられている。

しかし、単なる紀行文ではない。

やはり、そこは、かつて拉致被害にあい、北朝鮮で24年もの間、不自由な暮らしを強いられていた著者ならではの視点が盛り込まれていて、とても興味深く感じられた。

この本を買おうとしたきっかけは、実はチャリティの気持ちからだ。

蓮池さんは大学の先輩に当たる。在学中に柏崎の海岸で拉致され、青春を棒に振った。

帰国後は、市役所勤めをする傍ら、翻訳家としてデビューし、苦労に苦労を重ねてここまでやってこられた。

「あの国の言葉を武器に、生きていゆく」という反骨精神あふれる言葉にも、大いに共感するところがあった。

そんな蓮池さんを応援したい気持ちも込めて本を買ったが、読後感として、そんなチャリティ云々関係なく、面白く、実に興味深い本だった。

北朝鮮でどんな生活を強いられていたか、文章から垣間見れるところが興味深かった。

もちろん、決して重苦しい内容ではなく、あくまで韓国旅行の紀行文という形でまとめているところが、読者を重苦しくさせない感じがした。

そして、それがかえって、奥さん含めて、想像に絶する大変な苦労をされたことを思い浮かばせるのだった。

| | コメント (0)

2009年7月 3日 (金)

徹底することの難しさ

昨日は、午前中に顧問先を訪問。午後からは、商工会議所青年部の委員会に出席。その後、事務所に戻って5月決算会社の税務申告書の作成など。

「バフェットの財務諸表を読む力」という本を読んだ(欄外のリンク参照)。

会計を専門とする私が今さら読む必要はない本だとは思ったが、投資家として世界でもっとも著名なウォーレン・バフェットの側近が書いた本だけに、何か発見があるのではないかと思って、買ってみた。

本書の内容は至って基本的なことだった。内容そのものに新たな発見はなかったが、感じたことはその「姿勢」であり、会計に対する「態度」であった。

会計というものを理解している人は、どこにでもいる。

しかし、実践論として、理屈をしっかり実践している人は稀である。

頭で理解できても、実践しなければ何の意味もない。

しかし、バフェットは基本に極めて忠実に、地道に実践している様子がうかがえた。

本書の内容は、いたって基本的であるし、最近、書店に増えてきた奇をてらった会計本でもない。

しかし、こうした基本的内容を実践にしっかり活かしているところがバフェットの強みなのだろう。

私の知り合いのある経営者の方は、企業再生のプロだった。若いときから経営が傾いた事業を買収しながら、立派な会社に再生していった経歴をお持ちである。

その方から聞いた話では、「経営は会計が半分以上を占める」というものだった。

多くの経営者が、「経営は営業が重要」と思っている中で、その経営者の話は私にとって新鮮だった。

その方のやり方は、すべての経営行動に会計数字をあてはめながら検証するというもので、例えば、業務改善一つとっても、その業務改善でどれくらいのコストが節減できるか、数字的に検証されていた。

やっていること自体はシンプルだが、細部にわたって徹底していたのが印象的だった。

頭で理解できた理屈は、実践しないと意味がない。実践するときに本当のむずかしさがでてくる。

そして、徹底しようとするとなお難しさが出てくるが、そこに「会計が重要」という一つの信念をもってやり切るところに、その会社の強さがあると思った。

バフェットもそうだが、何事も基本を徹底することが大切なのだと思った。

| | コメント (0)

2009年7月 1日 (水)

売国者たちの末路

昨日は、締切間近の寄稿記事の原稿書き。午後からは顧問先を訪問。

昨日の午後は、ニフティのシステムトラブルでこのブログにもアクセスできない状況が発生していた。

最近、あまりこういうことはなかったので少し驚いたが、システム物にこうしたトラブルはつきもの。

自分も含めて、気に留めておきたい教訓だ。

「売国者たちの末路」とうい本を読んだ(欄外のリンク参照)。

副島隆彦と植草一秀による共著だ。

小泉内閣発足後、日本がどういう風に変わってゆき、その過程でどんな不正が行われたか、暴こうという趣旨の本だった。

私にとってはすでに目新しい話はなかったが、この本で確認できることは、植草一秀というエコノミストが、その鋭い眼力で竹中大臣の行った不正を見抜き、テレビ等で指摘したことが、政権の逆鱗に触れたという事実だろう。

竹中氏は、それまで続けていた不良債権処理の強制的な指導方針から、一転してりそな銀行救済に政策を転換する。

株価はそれをきっかけに反転急上昇したわけだが、このタイミングで外資系金融機関がぼろ儲けしたのも一つの事実だ。

植草氏の主張は、そこに竹中大臣と外資系金融機関との間で何らかの黒い関係があったというものだ。

竹中大臣は、当時、りそな救済という方針転換の前の時期に、「ETFを今買えば、間違いなく儲かる」という趣旨の発言してしまっている。

植草氏が痴漢容疑で逮捕されたことと、こうした政権の不正糾弾との間に因果関係があるかどうかは、わたしにはわからないが、少なくとも痴漢で実刑判決というのは、普通はあり得ないことであり、やはり国家権力が何らかの国策捜査を仕向けたのではないかという印象はぬぐえない。

植草氏は、先日の報道で最高裁への上告が棄却されたとあった。よって、実刑が確定したので、もうすぐ収監されるのだろう。

被告は無罪を主張しているのだから、慎重に審議してもいいものの、政権が交代するかというまさに瀬戸際の時期に、上告棄却によって収監しようとすることもまた、何か不祥事の不始末をきれいにしておきたいという、現政権の意思ではないかと推察してしまう。

自民党の敗北が確実視される中、テレビで報じられているように、ここへきて自民党議員が右往左往している姿は見苦しい。

特に、武部氏など小泉派の議員たちは、積極的に麻生降ろしに動き、主導権争いに躍起になっている。

小泉派の議員が急速に力を失っている証拠だろう。

他にも、東国原宮崎県知事を入閣させようか、なんていう案が出ていること自体、自民党がもはや末期症状を示していることに他ならない。

宮崎のために仕事をするという使命を早々に捨てて、テレビに出たいだけ、東京で仕事したいだけの東知事にいいようにかき回されている自民党は見ていて情けない。

真面目に働いている議員もいるというのに、そんな姿ばかり映すマスコミももはや自民党を見捨てているようにみえる。

政権末期には、考えられないような出来事に出くわす。

何度も書いてきたことだけど、今は時代の移り変わりの時期。

何が起こるか、注目して見ていきたい。

| | コメント (0)

2009年6月19日 (金)

天皇論

昨日は、午前中に事務所で調査事案の片付け。午後からは、顧問先を訪問。

小林よしのり氏による「ゴーマニズム宣言」なるマンガを初めて読んでみた。それが、「天皇論」という最新刊である。(欄外にアマゾンのリンクを貼っておきます)。

率直に言って、とても勉強になった。天皇のこと、あるいは皇室のことをこれだけわかりやすく書いた本は他に知らない。

自分なりに天皇のことは本で勉強したことはあるが、どれも小難しく、わかったようなわからないような感じがしていた。

しかし、この本のおかげで天皇や皇室に関する様々な疑問が解け、新たな知識が吸収できた。

それは、日本人に生まれたならば、ぜひとも知っておきたい基礎知識であり、知ればまた、日本の良さを見直すことは間違いない。

我が国の天皇は、ヨーロッパにおける「皇帝」とも違うし、中国(シナ)における「皇帝」とも、また違う、世界に類例のない存在である。

天皇陛下の仕事は、主として日本国民のために祈りをささげること。一年に何度となく皇居で祈りをささげる。

それはほとんどマスコミが報じることはないが、これだけ民のためを思う国家元首は、他の国にはいないだろう。

間違っても支配者ではなく、支配階級でもなく、日本人の祭りを司る「祭祀王」としての地位は、極めてユニークであり、世界に類を見ない独自の国体である。

権力と権威を分離した日本人の知恵についても、中国(シナ)の歴史と比較して、わかりやすく書いてある。

こうした知識は、日本人なら知っておくべきだと思うが、学校では教えないし、教科書にも載っていない。

それどころか、GHQの政策や教育界における左翼思想の蔓延により、わざと教えないようにしている可能性すらある。

だから、日本人の多くは天皇や皇室のことを知らされずに育つ。

そういう意味では、著者の小林よしのり氏は、よく書いたと言える。

何より、マンガだから、真面目で重要なテーマをとてもおもしろおかしく論じているところが良かった。

買って損はない一冊といえる。

日本を愛する者の一人として、多くの人に薦めたい本だ。

| | コメント (0)

2009年5月11日 (月)

21世紀の歴史

金曜日は、朝から鳥取市内の法人で会計監査の仕事。

「ヨーロッパ最高の知性」と呼ばれるフランス人、ジャック・アタリ氏が書いた「21世紀の歴史」という本を紹介する。

実は、5月5日午前11時からNHK総合で、著者への緊急インタビューが放送されていた。

それを私は先輩から教えてもらったのだが、外出中だったため、見逃してしまった。

ネットで、再放送をしていないか検索したところ、下記のサイトでいつでも視聴できるようだ。

ジャック・アタリ 緊急インタビュー第2回(音が出るので注意してください、また、再生用ソフトのダウンロードが必要な場合があります)。

GWの休日出勤中に仕事をする傍ら、これを視聴したが、インタビューの内容は概ね、著書の内容と同じだった。

著書の中では、市場経済の過去と未来、民主主義の過去と未来など、今の日本に襲いかかっているグローバリーゼーションとその未来の姿をうまく予測していると思う。

最近の日本のメディアは、やたらと貧困の問題と取り上げるが、悲観的な事実の紹介ばかりで、その原因に鋭く迫ることはできていない。

GW中のNHKの番組でも、仕事を失った30代や、給与が大きく下がったサラリーマンの姿を特集していたが、不安をあおるばかりで、なぜこんなことになっているのか、その原因は何なのか、明らかにはできていない。

ジャック・アタリの著書には、そのあたりの予測がすでに書いてあった、ということになる。この点については、過去に紹介した水野和夫や武者陵司(新帝国主義論)の著書の方が詳しいので、合わせて読むと理解が進む。

現代は、各国政府が展開している民主主義よりも、市場原理が勝つ時代。

事実として、日本の政府や自治体は、グローバリーゼーションを前にして、無力さをさらけ出している。地方の工場が海外へ移転することを止めることができない。

こういう時代が今後、どう展開していくかを、著者は歴史をたどりながら、未来を予測している。

ヨーロッパではベストセラーになったというが、読んでいて、ほんとによく知識が豊富なのがわかる。「1日2時間半しか睡眠を取らない」と、あとがきに書いてあったが、これもできることではない。

ただ、本書の内容がすべてパーフェクトとは思わない。特に、民主主義の将来予測の中で、世界政府への言及がある点については、注意が必要だ。

なぜ、注意が必要かについては少々長い説明がなので、今後、機会があれば書きたいと思う。

分厚い本で読み応えがあるが、読めば現代の社会がどういう状況に置かれているかがよくわかる。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧