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2012年12月12日 (水)

トヨタ車

昨日は、事務所で調査事案の片づけなど。

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【トヨタ車】

日産車と三菱車のことを書いて、「トヨタ車」ときたが、トヨタ車について語ることがあまりないことに気付く。

いや、それこそがトヨタ車の特徴なのではないだろうか。

今年の4月まで、VWのゴルフに乗っていた。

とても魅力的な車で、走れば走るほど味が出てきた。

しかし、7年目を迎えて、あちこちにガタが出てきた。

エアコン、ダッシュボードの液晶表示など。

これらを一つ一つ直していけば、まだ十分は乗れただろう。

ちなみに、電気系統はドイツ車の弱みと言われているが、事実、ヘッドランプなどの球切れは、幾度となく起こし、そのたびにディーラーで、電球を代えてもらった。

メンテナンスは、その一つ一つが純正部品の使用を迫られるため、メンテナンス料が高くつくのは目に見えている。

その点、トヨタ車の長所を一言でいうならば、「耐久性の高さ」だろう。

冷え込んだ朝、エンジンをかけてすぐ、暖気なしで平気で走ってくれる。

ゴルフはこれが弱かった。

いつまでも、エンジンが温まるまで、もそっとした重たい走りが続いた。

エンジンがそろそろ温まるかと思ったところで、事務所に着いていた、などというのは普通だった。

トヨタ車の耐久性は、運送業の経営者が認めるところでもある。

日本車の中でも、トヨタ車の耐久性は高いという認識を持っておられた。

まだ、私が東京にいたころ、乗っていたヴィッツで真夏に米子まで行こう思って、「オーバーヒートなんかしないだろうか」と、何気なくディーラーの人に聞いてみた。

そうしたら、ディーラーの担当者が「まず、オーバーヒートすることはありません。それよりも伊木さんの体に無理をしないでください」とまで言われた。

真夏に、私はロクに休憩もしないで走り切ろうとするからだ。

約7年ほど前に、新婚旅行で中東のドバイに行ったとき、現地を走っている車のほとんどが日本車だったことに驚いたことがある。

そして、タクシーのほとんどがトヨタのカムリだった。

そのことを現地の人に聞いてみると、真夏には50℃にもなる砂漠の街・ドバイでオーバーヒートしないのは日本車だけなのだそうだ。

ちょうど、そのころはゴルフを買ったばかりだったので、ちょっと衝撃的だった。

「君は何に乗っている?」と聞かれ、「ゴルフ」と答えると、「ゴルフは、ナイスチョイスだ。しかし、ベストチョイスはトヨタだ」と言われたことを思い出す。

これは何度かこのブログで書いてきたエピソードだが、それが世界の人たちのトヨタに対する評価なのだ。

凡庸だけど、安心。

道具として耐久性に優れ、いつまでも乗れる。

これがトヨタ車の特徴。

ただし、クルマ好きの人にとっては、飽きがくるのも早いのが痛いところか。

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コメント

自動車シリーズ
私の勝手なリクエストに期待に応えてくださってありがとうございます。

耐久消費財としてみた場合に、やはりわが国日本の自動車の品質は世界一のレベルにあると思います。

トヨタ車の凡庸さについては、トヨタ社自身がやはりクルマの面白さ、楽しさというものをもう一度追求してみようという考えを持っているらしく、豊田章男社長が先頭に立って取り組んでおられるような印象を持っています。

そんなわけで、二つばかり記事を紹介します。
【動画】トヨタの章男社長がラリーでドリフトしている動画を発見!
http://clicccar.com/2012/12/10/206857
なかなかこういうことができる国内自動車メーカーの社長さんは少ないです。

トヨタの豊田社長が話したこれからのクルマ
http://japan.zdnet.com/cloud/analysis/35025412/
当然のことながら、超大企業を率いる方ですので、ビジネスの場でのPR能力もすばらしいものをお持ちのようです。

さて、次はどのメーカーでしょうか?

投稿: 【uz】 | 2012年12月12日 (水) 20時55分

寒暖の外気にさらされ、限りなく環境適応能力を求められた自動車がそれでも世界市場の中で戦い続けて、液晶テレビなどの室内一定環境の中での商品が、価格と価値の天秤の中で顧客に選ばれなくなり、敗北者となったことを我々日本人は学習すべきだと思う。

大切なのは、顧客のベネフィット(価値)である。失敗は自慰である。男と女に似ている。
強くたくましく相手を感動させてこその価値である。そこに金が落ちる。

投稿: 会社員 | 2012年12月13日 (木) 00時41分

>【uz】さま

トヨタというのは、一部のクルマ好きが好む車ではなく、クルマに無関心な90%の層を取り込むことを重視した会社だと思います。
大半の人は、「エンジンがどうの」「ミッションがどうの」など語らない、ただ道具として、生活の足として車を使う、そんな層に訴えるクルマばかりです。

ただ、豊田社長になってから、「トヨタ86」をスバルと共同開発するなど、ドライブの楽しさを売ろうとする路線を入れてきて、そうした発想はとても歓迎するところです。

投稿: 伊木 隆司 | 2012年12月13日 (木) 07時57分

>会社員さま

品質の高さは極まったものの、あまりに平凡で特徴がなくなり、結果的にユーザーからそっぽをむかれたのは、日本のメーカーの反省点だと思います。

そういう意味では、セダンをほとんど作らなくなったホンダなど、ちょっと心配なところです。

投稿: 伊木 隆司 | 2012年12月13日 (木) 07時59分

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