« 酒の飲み方 | トップページ | 得意科目と不得意科目 »

2012年5月11日 (金)

がれき処理

昨日は、午前中にお客様のところへ行き、決算に関するご相談など。

午後は、お客様のところを2軒訪ね、3月決算の税務申告書などの引き渡し。

事務所に戻って、3月決算法人の税務申告書の作成や、その他、寄稿記事の原稿作成など。

-----------------

【がれき処理】

昨晩9時のNHKニュースを見ていたら、中学生に被災地のがれき処理をどうすべきか討論させる企画が放映されていた。

結論部分をよく見ていなかったのだが、よっぽど中学生の方がまともな議論しているなあという印象を持った。

がれきの広域処理が言われるようになって時間が経つのに、一向に進んでいない。

ちょっと反対が起きると、何もできないのが民主党政権の弱いところだ。

そのくせ、消費税増税だけは、少なからぬ人々が反対しているにも関わらず、「政治生命を賭けて」成立に邁進しているので、なんだかちぐはぐ感がいっぱいだ。

いずれも「まともな議論ができない」点は共通している。

震災がれきの広域処理については、正直に言って、よくわからない。

もしも、被災地の処分場が本当にまったく足りていなくて、それが原因で復興が進まないのであれば、むしろ積極的に受け入れるべきだと思うが、そこが実ははっきりわからない。

つまり、実は現地で処分する能力は十分ある、または新たに処分場や焼却炉を作れば良い、という意見もあるからだ。

ただ、少なくとも、タレントの山本太郎らが全国を講演してぎゃあぎゃあ触れ回っているような、放射能汚染については、まったくと言っていいほど心配していない。

むしろ騒げば騒ぐほど、瓦礫の処分費用が上がって、かえって処分業者は喜んでいることだろう。

彼らは洗脳されきっているため何をいっても無駄だが、本当に心配しなくてはいけないのは、アスベストだ。

震災瓦礫の中には、アスベスト処理の終わっていない建物も少なからず混ざっていることだろう。

アスベストを含んだ建築資材のがれきが、きちんと処理されずに全国にばらまかれると、それこそじん肺を懸念しなければいけない。

なぜ、放射能だとぎゃあぎゃあ騒いでいる連中は、ほんとうに被害が出るかもしれないアスベストには黙っているのだろうか。

もっと言えば、日本に黄砂にのせて大気汚染をもたらしている中国に対しても、もっとぎゃあぎゃあ騒ぐべきだ。

まあ、それはさておき、がれき処理の本質は、経済対策だとみる。

ただでさえ、震災対応で、被災地以外の地域の公共事業が減っている状況。

これでさらに被災地に、がれきの処理場や焼却炉を増設すれば、さらに需要は被災地へ集中する。

すでに仙台あたりの街では、復興作業にあたる人たちで、夜の街は大繁盛と聞く。

作業員の賃金が高騰して、工事の入札が落ちないなんて話も、ずいぶん前に聞かれた。

そこで、がれきを広域処理することによって、被災地に集中している復興需要で落ちる金を少しでも分散させる効果が狙える(かもしれない)。

被災地から、全国に輸送するコストは政府が見てくれる。

さらに、放射能だとぎゃあぎゃあ騒いでくれるおかげで、被災地のがれきは危険がいっぱいだという誤解が幸いして、業者にはふつうのがれき処理より高い手数料が入ってくる。

被災地の復興は何より最優先に考えられなければならないが、一方で、その他の地域の住民がそれによって、干上がってしまうようでは、ある意味で二次災害のようになってしまう。

復興を優先しつつも、全国的にバランスを取っていくのが政治の役割だとすれば、がれきという、一部の業者の利益にすぎない話であることがちょっと弱いのだが、復興需要をなるべく全国に分散することを狙ったがれきの広域処理は、基本的に正しいと思う。

放射能をばらまくのではなく、利益をばらまくといった方がいいだろうが、しかし、これについては、「利権」という言い方もあるようで複雑ではある。

被災地が、本当に震災がれきの処分に困っているというのなら(←これが真実ならば)、あくまでアスベストに注意しながらやってほしいと思う。

|

« 酒の飲み方 | トップページ | 得意科目と不得意科目 »

コメント

遠慮なく書かれますね。
おっしゃること、私も同感です。瓦礫処分の利権関係の真実は判断できませんが、とにかく今のようなヒステリックな騒ぎになってしまうと、どちらに転んでもよい結果が生まれません。こんなときこそ理性的な議論が必要と思うのですが。

投稿: | 2012年5月11日 (金) 21時56分

あれ?また名無しですね。神庭でした(^_^;)

投稿: 神庭公祐 | 2012年5月11日 (金) 21時57分

>神庭さん

私もわからないことはまだまだありますが、がれき処理についても、欠けているのは理性的な議論だと思います。

冷静にいろいろと議論する中で、最適解を見つけていこうというプロセスがなく、白か黒かしかないため、対立を助長しているように見えます。

投稿: 伊木隆司 | 2012年5月12日 (土) 08時18分

 お久しぶりです。昨日まで岩手に行ってました。陸前高田市の市街地のほぼすべてが被災し、累々と積まれたがれきが横たわっていました。地元の人の話もいろいろ聞きましたが、そうヒステリックにがれき処理を求めているわけではないようです。復興計画は5年10年のスパンで行われることになるでしょうから、がれき処理だけを急ぐこともそう必要性はないように感じます。むしろその間、元居た住民を繋ぎとめる施策が必要です。経済、産業の視点です。がれき処理なども地元でやることによって、経済的には有利になるでしょう。これだけの量ですのでずいぶんかかるでしょう。その間雇用は増やせますし、処理施設は国の費用で賄える可能性もありますよね。
 今懸念されることは、復興の計画が先行し、目的が見失われていることかもしれません。計画を策定し、交付金の出るやり方をしなければならない、ということなどから本来の目的も失われていくような気がします。安全のために、大堤防か、かさ上げか、あるいは高台移転しかないと思いこまされ、それによって、これまでに培ってきた地域の力や光景がすべて失われていくことも、本来の復興の目的から離れて行っているようにも思えます。住民はただ安全な住まいが欲しいのではなく、これまでの風景や、コミュニケーションも復元したいのですよね。ゼネコンが浮上式の防波堤を提案していました。圧縮空気で津波発生時に防波堤を出現させるというもの。そんな技術もこれから発達してくるでしょう。がれきの処理にしても、復興計画にしても、仰るようにもっと冷静で、これからの東北の発展につながるように、住民目線のやり方が必要に感じました。

投稿: 足立 正智 | 2012年5月14日 (月) 19時19分

>足立さま

こちらこそご無沙汰をしております。
詳細な情報をありがとうございます。
どうやらメディアで伝えられる情報は、必ずしも真実ではないようですね。
おっしゃる通り、復興のためには現地で息の長い仕事を作る方が得策です。
また、現地の方が望む復興の形が、必ずしも国の補助の方向とあっていないことも重要なご指摘ですね。
何事も現地で現状を知ることが大切なのだと改めて思いました。

投稿: 伊木隆司 | 2012年5月14日 (月) 22時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 酒の飲み方 | トップページ | 得意科目と不得意科目 »