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2012年5月15日 (火)

根拠を調べる

昨日は、会計監査の仕事で鳥取市内の法人を訪問。

夕方、事務所に戻って残務整理。

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【根拠を調べる】

今週までは3月決算法人の会計監査の仕事でいっぱいだ。

監査という仕事は具体的に何をするかというと、相手が出してきた資料なりデータなりについて、それが本当に正しいのか、裏を取っていく仕事だといっていい。

「決算でこんなに利益が出ました」と言われて、「はい、そうですね」では、監査にならない。

その利益が出ている根拠はきちんと突き詰めていくことが監査の現場では行われている。

もし何か、問題点があったとしても、それはあくまで法令と証拠に基づいて指摘しなければならない。

「専門家は根拠のないことは絶対言ってはダメだぞ」と、監査法人時代の上司によく怒られた。

自分の心で思ったことを言うのはダメで、客観的証拠に基づいて物を言う、これを徹底させられたことが、日常のあらゆる面で役に立っていると思う。

 

例えばニュースを見るとき、「景気はこれから回復するでしょう」なんて話があったとして、それを「ああ、そうなのか」と受け止めるだけでは、不十分だ。

評論家が何に基づいてそうしたことを言っているのか、根拠を確認する癖はとても役に立っている。

こういう事例もある。

ある知人から、車両をぶつけられたときの示談交渉についてどうしても納得がいかないと相談があった。

示談にあたる保険会社がいうには、「走っている車同士だから、あなたにも過失割合があります」と。

実は、過失割合があるかどうかは個別判断の世界だということを一般の人はあまり知らない。

かつて、自分が当てられたときも、保険会社が示した「走っている車同士だから2:8」という示談の案を納得がいかず、根拠を調べているうちに、結局、0:10で過失割合なしに持って行ったことがある。

人は、意外に適当にものを言うものだ。

「根拠のないことを言ってはダメだ」という監査マインドを教えてくれた、当時の上司にはとても感謝しているが、根拠を調べるという癖が監査の仕事以外でも案外と役に立っていることを感じる。

仕事の癖と言えばそれまでだが、そういう副作用もあるということなのだろう。

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