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2011年5月17日 (火)

陰謀論について

昨日は、午前中に顧問先を2軒訪問。

午後は、事務所で3月決算法人の税務申告書を作成など。

夕方に、某証券会社のセミナーに出席。

今年後半は景気が上向くのだそうだ。

終わってから事務所に戻り、残務整理。

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【陰謀論について】

東日本大震災について、これは地震兵器の仕業だという論が一部で出ている。

あの船井幸雄氏(船井総研の創業者でコンサルタント)も、今回の地震が地震兵器によるという説をかなり信じておられる様子。(「地震兵器で攻撃を受けた日本」)

確かに地震兵器なるものはあるようで、例えば北朝鮮が地下核実験をやったとき韓国では震度2~3程度の揺れを観測したそうだ。

地下核実験の成果の一つとして、「地震が起こせる」というのがあるようだ。

こないだの東日本大震災について、「3.11同時多発人口地震テロ」というタイトルの本も出版されたようで、闇の支配者が米国政府を通じて日本の属国化を進めるために地震テロを起こしたのだという。

こうした陰謀論というのは、傾聴に値するものと、眉唾ものとの区別が必ずしも容易でない。

ただ、東日本大震災については、地震兵器によるものだとは思えない。

一見して理路整然と目的と手段が書かれているので、比較的、知識人とおぼしき人たちがコロッと信じてしまいがちだが、「理路整然としている」ことも陰謀論の特徴だ。

人間は、何か説明のつかない困難な状況を感じたとき、降って沸いた論理的な説明に騙されやすい。

陰謀論というのは、説明のつかない不可解な現象を無理やり論理に押し込めてしまう点に特徴があり、それが問題でもある。

今回の震災が地震兵器によるものだとして、大きな視点から「日本を属国化する」という目的と、そのために「地震を起こす」という手段には全く整合性がないし、経済合理性もない。

例えば地震の前後に、あれだけの無数の群発地震と余震があったわけだが、その一つ一つが地震兵器によるものだとして、どうしてあれだけきれいに大陸間プレートの継ぎ目に沿って起きたのか。

一つ一つプレートの継ぎ目に深海に潜って核爆弾を埋め込んだというのだろうか。

動かぬ証拠でも突きつけられれば信じなくもないが、今のところ証拠らしきものはない。

それに「闇の支配者」というのが、説明のつかない話をまとめるのに便利に使われてしまっているのも陰謀論の特徴。

よく、ユダヤの陰謀とかいって、フリーメイソンやイルミナティの話を出す人もあるが、あれは違うと思う。

ユダヤの陰謀は、おそらく反ユダヤ勢力(例えばロシア系など)から出てきたユダヤ人を陥れるためのデマだったりするのだと思う。

確かにユダヤ人は賢いので、逆にターゲットにされることもあるだろうが、陰謀論というのは、本当の謀(はかりごと)を隠すために、あるいは敵を陥れるために流されるデマであることも多いと思われる。

同じユダヤ人だって、決して一枚岩ではなく、いろんな主義があるし、中でしょっちゅう仲間割れしたりしているそうだ。

一本の思想でまとまって世界支配をしようなどと、思ってもなかなかできないものだ。

陰謀論の世界では、外国の勢力が日本を支配する、という構図がよく出てくるが、日本人はそこまでバカじゃないから、属国になったふりをしながら相手の玉をしっかり握っていることも多い。

例えば、今はアメリカに力で抑えつけられているが、もしも日本政府がアメリカ国債を売却したら、一瞬でアメリカの息の根が止まる。

だから、貿易とバーターにしながら、アメリカ国債を買いつつも、日本の自動車をしっかり売りつけて、事実上、アメリカ市場は日本が抑えている。

日本からの部品が止まっただけで、GMなどは減産に追い込まれた。

下手な陰謀論を勉強するよりは、日本人がいかにして賢く生き延びているかを知ったほうがよっぽどためになる。

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