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2011年3月24日 (木)

日本の首相

昨日は、午前中に顧問先を訪問。

午後は1月決算法人の税務申告書の作成など。

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【日本の首相】

今朝の朝刊で、週刊文春(別名、週刊CIAともいわれる)の見出し広告を見たが、完全に“東電つぶし”に入ったかに見える。

昨日、このブログで書いたように、東電を叩きつぶして企業価値を下げ、買収なり国有化を行うシナリオができつつあるのではないかと推測する。

昨日の関東エリアの水道水に放射性物質が混じっていた件もそうだが、全部、東電のせいということになるだろう。

もし、本当に人体への影響がないのであれば、余計な憶測を呼ぶような発表をしなければいいし、何度も繰り返して、まるで脳に刷りこみをかけるかのように放送することもない。

計画停電の件も東電が持つ火力発電の出力を考えれば怪しいのだが、これだけ多くの国民に迷惑をかけて、悪いのは全部東電であるというシナリオができつつある。

東電の各方面に対する賠償責任は当然発生するだろうが、原発は国策で進めてきた経緯があり、これを国とどう分担するかは、政治の問題になる。

しかし、今の流れは東電にできるだけ押し付ける方向でシナリオが調整されている感を受ける。

 

ところで、東北・関東大震災が起きてから間もなく、菅首相の精神状態がおかしくなったという情報を複数のサイトで見つけた。

本当かどうかはわからないが、例えば東電本社に怒鳴り込みにいった話などはすでに伝えられているし、ここ数日はほとんど表に姿を見せることがなくなり、“首相不在”が続いているとも報じられている。

本来ならば、首相を先頭にして、事故を起こした原発への対処と復興策の全面的な展開を同時に実行していかなければならない段階だが、なかなかそういう体制が取れていないところに批判が集中している。

ここ数日、原発事故を巡る明らかにおかしな報道体制を見ていて、いろいろ考え、いろいろ情報を集め、ようやく政治の現況がわかってきた。

要するに、今、菅首相は日米間の強烈な板ばさみにあっているということだ。

先日は、ルース駐日大使と面会したそうだが、どうやらそこでも原発問題を徹底的に抑え込むことを指示された可能性が高い。

そうした恫喝に近い圧力が、首相をして、東電への怒鳴り込み事件など精神的に追い込まれた感のある行動につながっている可能性は否定できないだろう。

アメリカは、先日、リビアへのミサイル攻撃を行ったが、それはオバマ政権の弱体化を意味するとも言われている。

石油の利権派は、クリーンエネルギーを標榜する原発推進派と対立関係にあるが、日本の原発で事故が発生したことを受け、オバマに代表される原発推進派の勢いが落ちている。

そのような状況を受けて、オバマの盟友であるルース駐日大使が菅首相に直接、原発問題を丸く押さえ込めと指示された可能性が高いと見る。

この後に及んで菅首相は日米間の板ばさみにあっているという、日本の歴代首相が味わってきた苦悩を今まさに受けているということだ。

そう思うと菅首相も気の毒だ。

日本の農作物を風評で壊滅状態にしてしまうような発表の仕方も、東電問題だけでなく、TPP参加への追い風に使われているかもしれない。

東北地方の中でも、すでに岩手県では仮設住宅の建設が始まっているが、東北の土建屋さんをしっかり握っている小沢氏を復興担当大臣にすれば、復興の速度は速まるはずだが、それもできずに自民党の谷垣氏に声をかけてしまうところも、アメリカに平気でたてつく小沢氏には絶対頼めないことがよくわかる。

「人命を救う」「復興に全力を」ということだけでいけば、本当はもっと適切なやり方があるが、日本国内とアメリカとの板挟みの中で、複雑な連立方程式を解くことを要求され、強烈な板挟みにあっているのが今の菅首相なのだろう。

それは平時においても日本の首相の宿命であるが、有事においてはなおさらら、そのプレッシャーは強くなる。

逆に言うと、これに反発するときが菅首相の辞任するときなのだろう。

もっと具体的に言えば、原発の見直しに少しでも菅首相が触れることがあれば、そこが菅首相がアメリカから切られるときなのかもしれない。

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コメント

興です。私の周りには意外と東電擁護派が多いです。一方、私は、原発は地震大国の日本には馴染まないとの視点から、従来より原発には反対で、それを政治力を行使してまで推し進めてきた東電の責任は重大だ思っていましたし、またそう主張したところ、強烈にバッシングされてしまいました。それだけに、今回の先生の記事に書かれている様に、東電国有化の思惑があるとすれば、まずは東電悪玉説で、人々を洗脳する必要があるのかもしれません。

投稿: 興 | 2011年3月24日 (木) 14時41分

東電の原発政策には問題があったし、今も何かと問題はあると思います。
しかし、原発が国策である以上、もっとも責任が重いのは国だと思います。
その辺りは、福島県の前知事が原発を巡る問題点を指摘する中でも述べられています。

東電は、国益を引っ張る企業ですから、今、この時点で責任を押し付けて、国有化しようと目論んだり、あるいは企業価値を下げて外資の餌食にしようとすることは間違いだと思っています。

投稿: 伊木隆司 | 2011年3月25日 (金) 07時44分

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