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2011年2月 2日 (水)

処分した本

昨日は、会計監査の仕事で朝から鳥取市内の法人へ。

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【処分した本】

事務所の書棚にたまった古い法律関係の本をまとめて処分した。

特に会社法関係は、平成13年ごろから改正につぐ改正で、いろいろ本も買い揃えたが、結局、平成18年に新しい会社法ができて、条文番号から何からすべて一新されたため、そこでさらに新しい本を買い、それまでの本はすべて陳腐化してしまった。

古い本も書棚の賑わいだと思い、これまでとっておいたが、ここへ来て書棚が満杯の状態で、思い切って処分することにした。

平成8年に国家試験に受かるまで、必ずしも得意科目でなかった商法をそれなりに一生懸命勉強した。

勉強しているうちに、条文番号まで覚えてしまうのだが、新会社法が出来て、過去に覚えた条文番号は役に立たなくなった。

税法もそうだが、こういうことは我々の職業では宿命のようなものだ。

もちろん、そうなったとしても覚えたことが全部パーになるというわけではなく、考えかたや法の趣旨は基本的には変わらない。

イギリスのサッチャー元首相が言ったとされるが、「勉強で大事なことは、覚えた知識をすべて忘れたときに残っているもの」という名言がある。

なるほどなあと思う。

我々の職業は知識がすべてのように思われるが、覚えた知識は「法改正」によって、次から次へと古くなる。

もっと言えば、単なる知識ならばネット検索によって、大概のことは調べがつく。

だが、勉強する過程で費やした苦労や、積み重ねた思考訓練は、確実に生きていくうえでの知恵に変わってきていると思う。

それが大事だということをサッチャーは言ったのではないだろうか。

何か革命でも起きて、すべてがご和算になったとしても、そこから事業を立ち上げいけるような強い精神力と生き延びていく知恵をつけることが、勉強の究極の目的なのだろう。きっと。

だから勉強は、「できる、できない」は関係ない。

強く生きる気持があるかないかが関係してくるのだと思う。

変化の激しい今の時代は、まさにそういうことがより重要な時代になっていると、私は感じている。

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コメント

 我々もそうですよ。関係法令がいつの間にか変わっている。耳を澄ましているつもりなのですけどねえ。今度は建築基本法なんてのも出来そうです。
 公益法人化についてはやっと検討委員会の立ち上げです。

投稿: 飴屋 | 2011年2月 2日 (水) 08時30分

職業柄、宿命のようなものですね。
公益法人の制度もそれと同じ面があります。
旧制度をいろいろ勉強してきましたが、新制度になって、また勉強しなおしです(苦笑)。
いろいろ大変だという声をよく聞きます。

投稿: 伊木隆司 | 2011年2月 3日 (木) 08時30分

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