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2010年10月28日 (木)

既得権益と人間の性(さが)

昨日は、事務所で調査事案の片付け。

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【既得権益と人間の性(さが)】

事業仕分けがニュースをにぎわせている。

つい先日は、鳥取県も県版の事業仕分けを行って、ローカルニュースをにぎわせた。

政治的なパフォーマンスの感は否めないが、やらないよりもやった方がいいと思っている。

その是非はともかくとして、議論の的になるからだ。

今まで人目にほとんどふれることなく漫然と行われてきた事業にメスが入るというのはいいことだ。

「2番じゃダメなんですか?」の発言で、恥をさらした議員もいたが、あれにも意味はあったと思う。

科学技術予算が日本にとって重要であることを再認識したことと、もう少し効率を上げていかなければ、いくらでも予算があるわけではないことも再認識できたと思うからだ。

一度手にした「楽をして利益を掴む権利」、すなわち「既得権益」(または「利権」)は、一度手にすると、もう手放したくなくなるのが人間の性(さが)なのだろう。

もし自分がそういう立場になることができたとして、それを仕分けされる立場になったら、どんな態度をとるだろうか。

私たちの業界も、かつては国家試験に合格すれば一生が保証されたも同然の世界だった。

我々の先輩諸兄には悪いが、ホント“ぬるま湯”の業界だった。少なくとも平成9年までは。

それが平成9年あたりから、連結決算重視のグローバル時代に突入し、国家試験の合格者が増え始め、それまでの既得権益が崩れ始めた。

努力した者とそうでない者の差がはっきりしはじめているのは、決して悪いことではないと思うが、逆に言うと、ずっと努力し続けない限り、安泰はないということでもある。

それでいいのだと思うが、そうは思わない人も少なからずいることだろう。

国の事業仕分けでは、今、特別会計が標的になっているようだが、一般会計予算が大きな赤字であるのに対し、特別会計には潤沢な余剰金があり、トータルで見ると国の財政はそんなに厳しいものではないことがわかる。

ただそこは、「特別会計には特定の目的がある」という理由で、これまでずっと温存されてきたのも事実。

「事業廃止」という結論には、すでに賛否が渦巻いていて、その判断が一律に正しいとは思わないが、少なくとも漫然と事業が続くという“思い込み”が無くなるだけでも仕分けの意味はあると思う。

事業仕分けを見ていると、人間の性(さが)について改めて勉強させてもらえて、その点が興味深い。

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