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2010年10月27日 (水)

インフレ懸念

昨日は、午前中に事務所で調査事案の片付け。午後は、顧問先を訪問など。

今朝の気温は、10度ほど。

事務所の窓から見える大山には、初冠雪が。

つい1カ月前まで厳しい残暑に体が悲鳴を上げていたところから、たった1カ月で一転。

秋は短いのだと実感する。

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【インフレ懸念】

日本の景気は足踏み状態に入ったが、政府の経済対策が金額的に不十分であるのを見ると、今後は景気後退も覚悟しておかないといけない状況になったといえる。

「通貨安競争」という言葉が飛び交っていることからわかるように、世界は通貨の大量供給によって通貨安を実現し、輸出産業の振興をはかることに躍起になっている。

日本がこの競争に加わらず、ほとんど無策を貫いていることから、円は一時80円台まで円高となった。

これで日本企業の業績にも陰りが見えるかと思いきや、案外、堅調な雰囲気を持っているのは、一つには輸出の好調があり、ものづくりの現地生産が進んできたための採算の改善が見られることがある。

以前にも書いたように、円高は一義的には輸出企業の業績悪化につながるが、これを日本の国益にかえる戦略は、水面下で着々と進み、それが業績になって現れつつあるように思える。

日本企業の対応の速さには感心するしかない。

そして、世界は通貨安競争の反動で、インフレ懸念を持ち始めている。

終わりの始まりというべきか。

一旦、物価の上昇がにわかに景気を押し上げるかに見えるだろうが、その後、一転してデフォルトという崩壊局面を迎える可能性が出てきている。

そのときに通貨が強い国は必ず生き残るだろう。

今の円高に対しては、無策ということが無能という意味合いで使われているが、明らかに「強い円は日本の国益」という戦略に、財務省あたりは動き出しているのは間違いない。

株価については、一時的な資源高によって、商社などの一部の業界は大きく儲けることだろうが、その後に来る反動が怖い。

方向性がはっきり出ない時点では、様子見でいいのではないかと思っている。

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コメント

伊木さんのブログに今後の答えがあると思います。 「通貨安競争」と「強い円は国益」前者は短期的視点、後者は長期的視点です。私は常々企業コンサルの場面で長・短の視点を合わせ持つ必要性を説いていますしかし、仮に大切な方をどちらか一方選ぶとすれば長期的視点です。長には複合的な視点が宿り、その上での判断だからです。大海原で正しい航路を示す羅針盤みたいなものでしょうか。我が国は、本当に頭が良いのです。ズルい意味も含めて。

投稿: 会社員 | 2010年10月27日 (水) 14時17分

ニュースでは、日本の恥部というか、弱点、あるいは問題点ばかりがクローズアップされて、日本の本当の強みに焦点があてられることはほとんどありません。

大国に挟まれて、その中でどう生き残るか、その振る舞い方や施し方をよく知っているように思います。

円高を受け入れ、逆手に取ることで、短期的な利益を捨てて、長期的な利益を獲得する方向に、今、舵が切られているのだと思っています。

投稿: 伊木隆司 | 2010年10月28日 (木) 09時21分

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