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2010年10月20日 (水)

会計士たちのリストラ

昨日は、事務所で8月決算法人の税務申告書の作成など。

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ちょっと前の話になるが、今年の7月ごろの日経新聞に、公認会計士業界の最大手である新日本監査法人が400人のリストラをすると発表した。(グーグルで「新日本監査法人 リストラ」で検索してみてください)

新日本監査法人には有資格者の人数が5,000人ほどいるので、その1割弱の人数がクビになるということだ。

新日本は私の古巣でもあるのだが、すでに縁も無くなり、ニュースを読んでも「ほら、言わんこっちゃない」程度にしか思っていなかった。

今週の週刊ダイヤモンドのトップ記事で、「新日本監査法人 採用激減の衝撃」、「会計士増の旗振り役が採用減 新日本監査法人のお粗末経営」という話が出ていたので、このことに少しふれておこう。

記事に書かれているように、このような事態に陥ったのは、「過去の過剰採用や監査企業の契約打ち切りといったお粗末な組織運営」があったのは間違いないと思う。

私が所属していたときの事務局長さんは、大手銀行から転籍して来られた方だったが、当時の法人の印象を、「外から見るとスマートで洗練された大組織、内側から見ると大きな中業企業」とおっしゃっておられた。

要するに、当時から大所帯を率いていく「経営」というものが無かったのだ。

「経営」が無くても、良いお客さんに恵まれて、問題が顕在化しなかった。

新人の採用に関しても、昔からアクセルの踏み過ぎと、ブレーキの踏み過ぎを繰り返して、ちぐはぐな人事をやってきた。

今回も似たような話で、思いっきりアクセルを踏んで人を取り過ぎ、今度は思い切りブレーキを踏んで採用を抑え、ブレーキだけでは足りないからリストラまでした、という話だ。

ただ、私が所属していたころとは、採用人数が一桁違うから、影響も大きいというところだろう。

そもそも、内部統制という仕組みを作って新しい仕事のネタにして、人数をどんどん増やすという“陰謀”に無理があった。

中にいる人から疑問の声が上がっていたのをちらほら聞いたこともある。

ダイヤモンドの記事にも書かれていたが、現場ががんばってとってきた仕事を、法人運営上の都合で、契約を打ち切るなんてことをやったときは、ここはもう終わりだなと思った。

「報酬が安いからお断り」なんてことを平気で言ってきたのだ。

それがこの有り様だが、そうなることは私には当初からわかっていた。

そんな殿様商売やって、続くほうがおかしい。

もちろん、古巣には今でも少なからず愛着があるし、感謝もしている。

「人材が命」の業界だから、人材を大切にして、お客さんとの縁を大切にするようにして再出発すれば、いくらでも復活できる。

そういう商売の基本をきちんとやったら、本当は底力のある法人だと思うのだが・・・。

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コメント

公認会計士、税理士等はあまりにもカチッとした資格で潰しがききにくそうに感じます。人と人との繋がり、仮説、読み、感性等含んだコンサル能力こそ、上記資格者には必要なのでしょう。

投稿: 会社員 | 2010年10月20日 (水) 14時13分

なるほどそうですね。
いろんなしがらみが増えるほど、柔軟な頭で取り組まなければいけないんだと、思います。

投稿: 伊木隆司 | 2010年10月20日 (水) 17時41分

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