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2010年10月15日 (金)

MRJへの期待

昨日は、県の監査委員の仕事で鳥取県庁へ。

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【MRJへの期待】

日本が世界に誇る航空機技術が、いよいよ開花する運びとなった。

MRJ(三菱リージョナルジェット)が、9月30日に製造が開始されたのだ(ニュースリリースはこちら)。

このMRJには、3つの期待がある。

一つには、量産効果による経済波及効果である。

自動車産業にとって代わるまではいかないだろうが、航空機の製造は、部品メーカーなど下請企業のすそ野が広く、量産が始まった場合の経済効果には期待できる。

座席数が100席以下の地方と地方を結ぶリージョナルジェットは、これからの時代に必要な空の手段だ。

これが頻繁に飛ぶようになれば、航空会社の採算も上がり、地方の活性化にも結びつきやすくなる。

二つ目の期待としては、日本の誇る航空機技術がいよいよ世界の日の目を見るということである。

レクサスのような高品質の自動車が作れる国が、なぜ航空機一つ作れないのかという素朴な疑問があったわけだが、その理由は表向きはマーケットの制約によるものだった。

つまり、ボーイングやエアバスなどの強力なメーカーが市場を牛耳っている状況で、日本の航空機が一定のシェアを握ることは不可能だという理由だ。

しかし、裏の理由として航空機という軍事力と直結する技術を日本が量産することは「まかりならん」というアメリカの意志が働いていたという噂がある。

真相は闇の中だが、戦前に零戦のような優れた航空機を量産していた国が、YSを経て、再び航空機の製造を始めたことに対する期待である。

三つ目の期待は、技術革新への期待である。

MRJの売りは、「世界最高水準の品質」である。

それは、静粛性であり、燃費効率であり、環境技術であり、まさに自動車と同じで、この分野においても日本の誇る技術力が炸裂するという期待感だ。

何より、MRJのホームページを見てもらいたいが、この流麗で美しいボディを見るだけで、早く乗りたくなってくる。

そんなわけで、いろいろな期待を込めて、近い将来に実現するであろうMRJの就航を待ちたいと思う。

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コメント

2年前くらいから毎日購読させて頂いております。

突然ですが、このニューズウィークの池田信夫氏の記事をどう思われますか?

読んだ後、伊木先生ならどう考えるのだろうと思いまして。

http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2010/10/post-235.php

投稿: よく通る、通りすがり | 2010年10月18日 (月) 01時13分

毎日読んでいただき、本当にありがとうございます。

デフレや円高よりも、借金過多によるインフレが怖いという論だと思いますが、その点だけを読めば間違っているとは思いません。
しかし、円はもっともリスクが高い通貨というのは、明らかに間違っていると思います。
だから「円を売ってドルなどの他国の通貨を買え」というのには賛成しません。

日本の経済評論家の弱点は、簿記の貸借対照表がわからないことです。
簿記では、負債の裏側に資産があるわけですが、日本政府はたしかに借金が非常に多いですが、その裏側に資産も非常に多いのです。

それに対してアメリカ政府は、借金の裏付けとなる資産に乏しく、いつドルが崩壊してもおかしくない状況のところ、政治的な強さで周辺国から資金調達し続けることで成り立っています。

したがって、これからも日本政府や中国政府によるドルの買い支えによって、ドルが維持される可能性はあるものの、経済実態からいけば円高ドル安の傾向は続きます。
この状況を打破しようとして、アメリカはさらなる金融緩和を続けようとしています。
そのことが、ドルの価値低下を招き、実物資産(金など)の高騰の原因になっています。
この点、アメリカが多額の借金を少なくするために、インフレ誘導しているのは間違いありません。

そのことが日本国内のインフレにつながるかについて、私は確信を持てません。
財務省が得意の増税ネタを持ちだしてきて、日本の景気が先行き回復しないよう、うまくコントロールしている感があります。
金融緩和によるインフレ傾向を、国内の不景気で相殺する絶妙なオペレーションで、日本は今の状況をしばらくキープしながらアメリカ政府の動向を見ていくのでしょう。

長くなりますので、このあたりにしておきたいと思います。


投稿: 伊木隆司 | 2010年10月18日 (月) 08時48分

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