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2010年10月

2010年10月29日 (金)

将棋

昨日は、事務所で調査事案の片付け。

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【将棋】

将棋は、小学生のころよくやった。

「将棋をすると、親の死に目に会えない」といわれるほど、熱中してしまうのが将棋である。

たしかに、休憩時間が終わって授業が始まるその寸前まで、友人と将棋を指していた記憶がある。

友人の中にアマチュア初段の腕前をもつ者がいて、彼には何度やっても勝てなかった。

私はそこまで上達することなく、いつの間にか将棋を指すことがなくなっていた。

今朝の地元紙は、出雲市出身の里見さんが、最年少18歳で3冠を達成したというものが大きく報じられていた。

毎日新聞のリンクはこちら

強い人と将棋を指すと、対局中、相手が何を考えているかわからない。

初段の腕前の友人と指していたときも、なぜか気がつくと飛車が取られ、角が取られ、敗北していた。

読みの深さ、戦術のうまさが下手な者とは全く違うのだろう。

18歳で日本の頂点に立つというは、本当に快挙といっていい。

私ももう一度将棋を初めて、昔よりも強くなってみたいと思う。

そんなことを最近思っている。

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2010年10月28日 (木)

既得権益と人間の性(さが)

昨日は、事務所で調査事案の片付け。

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【既得権益と人間の性(さが)】

事業仕分けがニュースをにぎわせている。

つい先日は、鳥取県も県版の事業仕分けを行って、ローカルニュースをにぎわせた。

政治的なパフォーマンスの感は否めないが、やらないよりもやった方がいいと思っている。

その是非はともかくとして、議論の的になるからだ。

今まで人目にほとんどふれることなく漫然と行われてきた事業にメスが入るというのはいいことだ。

「2番じゃダメなんですか?」の発言で、恥をさらした議員もいたが、あれにも意味はあったと思う。

科学技術予算が日本にとって重要であることを再認識したことと、もう少し効率を上げていかなければ、いくらでも予算があるわけではないことも再認識できたと思うからだ。

一度手にした「楽をして利益を掴む権利」、すなわち「既得権益」(または「利権」)は、一度手にすると、もう手放したくなくなるのが人間の性(さが)なのだろう。

もし自分がそういう立場になることができたとして、それを仕分けされる立場になったら、どんな態度をとるだろうか。

私たちの業界も、かつては国家試験に合格すれば一生が保証されたも同然の世界だった。

我々の先輩諸兄には悪いが、ホント“ぬるま湯”の業界だった。少なくとも平成9年までは。

それが平成9年あたりから、連結決算重視のグローバル時代に突入し、国家試験の合格者が増え始め、それまでの既得権益が崩れ始めた。

努力した者とそうでない者の差がはっきりしはじめているのは、決して悪いことではないと思うが、逆に言うと、ずっと努力し続けない限り、安泰はないということでもある。

それでいいのだと思うが、そうは思わない人も少なからずいることだろう。

国の事業仕分けでは、今、特別会計が標的になっているようだが、一般会計予算が大きな赤字であるのに対し、特別会計には潤沢な余剰金があり、トータルで見ると国の財政はそんなに厳しいものではないことがわかる。

ただそこは、「特別会計には特定の目的がある」という理由で、これまでずっと温存されてきたのも事実。

「事業廃止」という結論には、すでに賛否が渦巻いていて、その判断が一律に正しいとは思わないが、少なくとも漫然と事業が続くという“思い込み”が無くなるだけでも仕分けの意味はあると思う。

事業仕分けを見ていると、人間の性(さが)について改めて勉強させてもらえて、その点が興味深い。

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2010年10月27日 (水)

インフレ懸念

昨日は、午前中に事務所で調査事案の片付け。午後は、顧問先を訪問など。

今朝の気温は、10度ほど。

事務所の窓から見える大山には、初冠雪が。

つい1カ月前まで厳しい残暑に体が悲鳴を上げていたところから、たった1カ月で一転。

秋は短いのだと実感する。

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【インフレ懸念】

日本の景気は足踏み状態に入ったが、政府の経済対策が金額的に不十分であるのを見ると、今後は景気後退も覚悟しておかないといけない状況になったといえる。

「通貨安競争」という言葉が飛び交っていることからわかるように、世界は通貨の大量供給によって通貨安を実現し、輸出産業の振興をはかることに躍起になっている。

日本がこの競争に加わらず、ほとんど無策を貫いていることから、円は一時80円台まで円高となった。

これで日本企業の業績にも陰りが見えるかと思いきや、案外、堅調な雰囲気を持っているのは、一つには輸出の好調があり、ものづくりの現地生産が進んできたための採算の改善が見られることがある。

以前にも書いたように、円高は一義的には輸出企業の業績悪化につながるが、これを日本の国益にかえる戦略は、水面下で着々と進み、それが業績になって現れつつあるように思える。

日本企業の対応の速さには感心するしかない。

そして、世界は通貨安競争の反動で、インフレ懸念を持ち始めている。

終わりの始まりというべきか。

一旦、物価の上昇がにわかに景気を押し上げるかに見えるだろうが、その後、一転してデフォルトという崩壊局面を迎える可能性が出てきている。

そのときに通貨が強い国は必ず生き残るだろう。

今の円高に対しては、無策ということが無能という意味合いで使われているが、明らかに「強い円は日本の国益」という戦略に、財務省あたりは動き出しているのは間違いない。

株価については、一時的な資源高によって、商社などの一部の業界は大きく儲けることだろうが、その後に来る反動が怖い。

方向性がはっきり出ない時点では、様子見でいいのではないかと思っている。

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2010年10月26日 (火)

京都紀行 その2

昨日は、午前中に事務所で調査事案の片付けなど。

午後は、内外情勢調査会の講演を聞きに全日空ホテルへ。

講師は元外務省の田中均氏。

その後、社外役員を務める法人の役員会議に出席。

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【京都紀行 その2】

昨日に引き続き、京都旅行の2日目の様子を書いてみたい。

2日目は、北区にある大徳寺に行ってみた。

「一休さん」で有名な臨済宗のお寺だ。

Dsc02412 この中に総見院という織田信長を祀った信長の菩提寺があり、私はそこを目指した。

本能寺の変で亡くなった織田信長を弔うために、豊臣秀吉が大徳寺で葬儀を上げ、その菩提寺として建立したのが総見院ということだ。

さらっと通りすぎようと思ったのだが、ちょうど今、特別公開をしていたので、中に入ってみた。

Photo 中に入ると重要文化財である信長の木彫りの像を見ることができた。

信長と実際に会ったことのある彫師が彫ったもので、この像を見た秀吉が、その出来栄えに満足したといわれている(写真撮影は不可であったのでネットで検索した画像を表示している)。

Dsc02413 ぐるっと境内を回って、外にある信長のお墓を参ってきた。

かつて信長に仕えた家来の中で、合戦の功を認められ、「伊木」という姓をもらったのが伊木家の始まりであるといわれている。

その後、私の祖先は信長の家臣であった池田家に仕え、池田家とともに鳥取藩に来たと言い伝えられているが、400年の時を超えて、あのとき祖先が取り立ててもらった恩に対するお礼の気持ちをこめて、信長の墓の前で手を合わせた。

大徳寺を出て、そこから西方向へ向かい、京都観光の名所である金閣寺へ行ってきた。

ここはさすがに観光客でごった返していた。外国人も多かった。

Dsc02415 参道をしばらく歩くと、写真でみたことのある、あの金箔を張り巡らした建物が眼前に現れた。

見るものの期待を裏切らないインパクトがあった。

しばらく眺めたくなる景観だった。

ただ、その分、観光名所になりすぎて、みやげ物屋が多く、商業主義に走り過ぎている感がしたものも事実だった。

金閣寺を後にして、今度は北野天満宮に向かった。

Dsc02421 学問の神様で知られる菅原道真を祀った神社である。

大宰府に左遷されて、無念の死を遂げた道真の怨霊を鎮めるために作られたというが、遣唐使の廃止を進言するなど、道真は時代の転換期をしっかりと見極めていたのだろう。

今風にいえば、情報に通じ、分析力に長けていた官吏だったのだろう。

今の時代に生きていたら、未来に向けてどんな方向性を打ち出しただろうかと思う。

ここで昼になり、妻と息子たちと大徳寺の近くで合流し、昼食をとった。その後、帰路についた。

そんなわけで、1泊2日の京都旅行は大変充実した旅となった。

ほとんどの行程を歩いて回ったが、歩いて回ることで京都の街並みを堪能できた。

まだまだ興味深いスポットはたくさんある。

また機会を作って行きたいと思う。

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2010年10月25日 (月)

京都紀行

土日の2日間、家族で京都を旅行してきた。

米子から車で3時間ちょっと。

名神高速に入って大阪を抜けると、意外と近い印象だった。

妻と2人の息子は、妻の友人のところへ行き、私は別行動で一人で京都観光。

京都には過去に仕事で3回ほど行ったことがあるが、そのときはいずれも観光はできずじまいだった。

歴史ある京都をいつかゆっくり観光したいと思っていたが、ようやく実現した。

私が手に取ったガイドブックは、「地名で読む京の町」(PHP新書、上下巻)である(欄外のアマゾンのリンク参照)。

普通の観光ガイドは、グルメの紹介ばかりで、街の様子は実はよくわからない。

京都のような歴史のある街を旅するには、その街の歴史を改めて知ってから行くと、より一層、観光の面白さが出てくるというものだろう。

平安京の時代(794年~)から今日まで、日本の歴史の節目で重要な舞台となってきた京都の面白さを改めて知るには、上記ような歴史を解説した本がよいと思われる。

まず、最初に行ったのが羅城門。

Dsc02392 宿舎から近かったというのもあるのだが、羅城門こそが平安京の玄関口であり、ここから京都が始まったといってもいいところ。

Dsc02393 ただし、980年に倒壊して以来、再建されることなく、今は石碑がたっているだけ。

観光でここへ行く人などいない様子で、あたりには人の気配がなかった。

続いて向かったのが東寺。

Dsc02394 東寺の五重塔は、京都の象徴ともいえる美しい景観。

JRの新幹線の窓からもこれを見ることができ、この五重塔が見えると、「京都に来たなあ」と実感できる京都の象徴ともいえる建物である。

こういう景観がしっかりと残っているところに、京都の素晴らしさがある。

Dsc02401 この近くにあった東寺餅は、それこそガイドブックにも出てくる“スイーツ”だが、通りがかりに串団子を買い食いしてみたら、なるほど鼻に抜ける香りがとても上品な素朴な団子だった。

「東寺」があるなら「西寺」もあるのでは?と思うが、西寺は1233年の焼失後、再建されていないとのこと。

Dsc02391 今は、西寺がここにあったという碑が立つのみであり、その場所は公園になっていた。

続いて向かったのは、西本願寺。

大きなお寺だという印象だったが、前を通り過ぎるにとどめ、そこから東本願寺へ移動。

Dsc02405 この2つの本願寺の近辺は、仏像やら数珠やら扇子やら、仏教の小道具を売っている店がたくさん立ち並び、京都ならではの風景が見られる。

旅はこうして街の中の路地を歩くのが最も面白い。

続いて行ったのが、東本願寺。

Dsc02408 こちらは境内に入ってみたが、西本願寺よりもさらに大きなお寺であった。

今年は親鸞の生誕750年という節目の年のようで、それを表示する垂れ幕やらポスターなどをたくさん目にした。

こうした大きなお寺を維持し続けることができるというのもすごい話であり、京都の財力が今もなお維持されていることの象徴のように思えた。

京都の街並は、応仁の乱(1467年)に象徴されるように、歴史上、何度も何度も焼失と再建を繰り返しながら、そして時の権力者に揺り動かされながらも伝統を維持してきた。

それと同時に、街中はいろいろなものが新しく生まれ変わっており、少し前に大改築されたJRの京都駅もそうだろうし、最近では家電量販店が進出したり、イオンモールが進出したりと、変化を繰り返してる。

伝統と革新が織り交ざったところが京都の面白いところなのだと思う。

歩き疲れたところで、東本願寺を後にして、最後はJR京都駅の上にある伊勢丹で妻や息子たちと合流した。

2日目はまた違うエリアを回ってみた。

明日に続く。

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2010年10月22日 (金)

イクメン知事

昨日は、午前中に鳥取市内の法人にて役員会議に出席。

午後は、鳥取市内の顧問先を訪問。

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【イクメン知事】

大阪府の橋下知事が、育児休暇を取得するとした広島県知事に対して苦言を呈したようだ。

イクメン知事 橋下知事に『大きなお世話』」(読売オンラインの記事はこちら

記事によると、橋下知事は「休もうと思っても休めないのが世間の現状だ。世間が育休をとれる環境をしっかり作るのが政治、行政の役割。首長は最後に取っていくのが筋だ」と述べたそうだ。

私は橋下知事の意見に賛成。

だいたい知事が1カ月も育児休暇をとっても平気な広島県だとすれば、そもそも知事は必要ないんじゃないのだろうかと思ってしまう。

知事がいてもいなくても業務は粛々と回るということだ。

民間企業では、女性社員であっても育児休暇を十分にとれる環境では必ずしもないのが現状。

休んでいるうちに、自分のポジションが無くなってしまうこともざらだから、うかうか休ませてもらえない。

ましてや男性の育児休暇など、大企業でであっても聞いたことがない。

聞いたことがあるのは、県庁だけだ。

休むことばかり、行政が模範を示さなくていいと思う。

もちろん、しっかり休めるような環境にしてもらうことは必要なことだと思う。

しかし、だからといって公務員のような、そもそも恵まれた職場にある人が、さらに恵まれるように模範を示さなくてもいいだろう。

3年ごとに子供を3人産んだ公務員の女性がいる。

その女性は、3年の育児休暇をフルにとって、計9年ほど、ほとんど出勤しなかった。

それでもきちんと籍があるのが公務員の世界だ。

男性の育児休暇も制度としてあるのだから、もっととらせたいという気持ちはわからないでもない。

理想は理想として追求していく必要はあろうが、公務員の世界は理想に近い。

これ以上、“模範”を示して頂かなくても結構である。

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2010年10月21日 (木)

IFRSの読み方

昨日は、午前中に8月決算法人の税務申告書の作成など。

昼から商工会議所青年部の理事会に出席。

終わってから、顧問先を訪問など。

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【IFRSの読み方】

「IFRS」とは、国際会計基準(International Financial Reporting Standards 国際財務報告基準ともいう)のことで、最近の日経新聞などには、ニュースとして登場することもたびたびである。

この会計基準については、2012年までに日本がこれを強制適用するかどうかの最終判断を下すことになっているが、今日はその中身の話ではなくて、読み方についてである。

「IFRS」と書いて、「イファース」、「アイファース」、「アイ エフ アール エス」の3つの読み方があるが、主流は「イファース」である。

週刊ダイヤモンドでIFRSについての特集が組まれたときは、「アイファースと読む」と書いてあったが、どうも外国人にとって、「アイ ファ・・・・」と来る発音が、あのいわゆる放送禁止用語である「I f●●k you」を連想してよくないらしいのだ。

それで「イファース」と読むことが主流になったようである。

そんなことを連想するやつらがスケベなだけだろうとも思うが、その辺のニュアンスは日本人である私にはよくわからない。

例えば、福岡国際空港の略称は、国際標記で「FUK」と書くが、これでも外国人にとっては、「なんだそりゃ!? ププッ」っと吹き出してしまうらしい。

例えば、日本でも社会科の地図帳に「エロマンガ島」というのが出てきて、冗談かと思ったのと、きっと同じ感覚なのだろう。

「国際会計士連盟」という組織がある。

英語の標記は、「International Federation of Accountants」であり、「IFAC」と略す。

これなんかモロに「I f●●k」だから、当然「アイ ファッ・・・」とは読まずに、「アイ エフ エー シー」と読む。

この場合、「イファック」でもまずいらしい。

私の師匠である川北先生も、海外の会合でスピーチをするとき、この「IFAC」の読み方については、気をつけているとおっしゃっていた。

「『アイ ファッ・・・』と読むと、『川北はスケベなやつだ』と思われちゃうからな(笑)」と話されたのを覚えている。

いろいろと読み方に気を使うやっかいな略称があるが、知っておいて損はないだろう。

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2010年10月20日 (水)

会計士たちのリストラ

昨日は、事務所で8月決算法人の税務申告書の作成など。

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ちょっと前の話になるが、今年の7月ごろの日経新聞に、公認会計士業界の最大手である新日本監査法人が400人のリストラをすると発表した。(グーグルで「新日本監査法人 リストラ」で検索してみてください)

新日本監査法人には有資格者の人数が5,000人ほどいるので、その1割弱の人数がクビになるということだ。

新日本は私の古巣でもあるのだが、すでに縁も無くなり、ニュースを読んでも「ほら、言わんこっちゃない」程度にしか思っていなかった。

今週の週刊ダイヤモンドのトップ記事で、「新日本監査法人 採用激減の衝撃」、「会計士増の旗振り役が採用減 新日本監査法人のお粗末経営」という話が出ていたので、このことに少しふれておこう。

記事に書かれているように、このような事態に陥ったのは、「過去の過剰採用や監査企業の契約打ち切りといったお粗末な組織運営」があったのは間違いないと思う。

私が所属していたときの事務局長さんは、大手銀行から転籍して来られた方だったが、当時の法人の印象を、「外から見るとスマートで洗練された大組織、内側から見ると大きな中業企業」とおっしゃっておられた。

要するに、当時から大所帯を率いていく「経営」というものが無かったのだ。

「経営」が無くても、良いお客さんに恵まれて、問題が顕在化しなかった。

新人の採用に関しても、昔からアクセルの踏み過ぎと、ブレーキの踏み過ぎを繰り返して、ちぐはぐな人事をやってきた。

今回も似たような話で、思いっきりアクセルを踏んで人を取り過ぎ、今度は思い切りブレーキを踏んで採用を抑え、ブレーキだけでは足りないからリストラまでした、という話だ。

ただ、私が所属していたころとは、採用人数が一桁違うから、影響も大きいというところだろう。

そもそも、内部統制という仕組みを作って新しい仕事のネタにして、人数をどんどん増やすという“陰謀”に無理があった。

中にいる人から疑問の声が上がっていたのをちらほら聞いたこともある。

ダイヤモンドの記事にも書かれていたが、現場ががんばってとってきた仕事を、法人運営上の都合で、契約を打ち切るなんてことをやったときは、ここはもう終わりだなと思った。

「報酬が安いからお断り」なんてことを平気で言ってきたのだ。

それがこの有り様だが、そうなることは私には当初からわかっていた。

そんな殿様商売やって、続くほうがおかしい。

もちろん、古巣には今でも少なからず愛着があるし、感謝もしている。

「人材が命」の業界だから、人材を大切にして、お客さんとの縁を大切にするようにして再出発すれば、いくらでも復活できる。

そういう商売の基本をきちんとやったら、本当は底力のある法人だと思うのだが・・・。

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2010年10月19日 (火)

鳥取育児の日

昨日は、午前中にご来客が1件。午後は、顧問先を訪問など。

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【鳥取育児の日】

今日は、「19日」にひっかけて「とっとり育児の日」なんだそうだ。

これから毎月19日を育児の日と定めて、「早く家に帰って育児をしなさい」という日にするそうだ。

本来、自由であるはずの家庭のあり方などに行政が介入してくるのは、あんまり好きではないが、仕事を早く終えることは重要なことだと思っている。

私も独身時代は、夕食後も仕事をすることがよくあったが、今はほとんどない。

それでも仕事が前よりもこなせていることを考えると、昔は時間ばかりかけて仕事の中身が薄かったということなのだ。

恥ずかしい話だが、早く家に帰るようになってから、仕事の中身が充実しだした。

終わる時間を決めることで、仕事の効率が上がり、中身が充実するのだ。

夜の残業は、時間がエンドレスであるいう錯覚に陥るので注意が必要だ。

本当は朝の1時間も、夜の1時間も、同じ1時間であるはずなのに、夜はまだまだ時間があると錯覚する。

その錯覚に陥らないためには、さっさと仕事を切りあげて早く家に帰ることが必要だ。

だから、強いて言えば、そういう大事なことは月1回のイベントにしてはいけない。

毎日の心がけにしないと、成果は出ない。

家に帰って子供たちと遊んだり、風呂に入れたりすることで、こちらもリフレッシュする。

ただし、厚労省がキャンペーンを張っている「イクメン」はあまり良くない。

「イクメン」君たちは、「僕たち育児に積極的ですよ~」、みたいなことをわざわざアピールしているところに違和感がある。

そういうのをアピールするために育児に参加するのではない。

何事も自然体で臨むのがいい。

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2010年10月18日 (月)

中国つぶし

金曜日は、午前中に税理士会の調査研究部で、事業再生の税務に関する研修会の講師。

午後は、松江市内で仕事。

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【中国つぶし】

なぜ、日本の報道は中国で起きた反日デモのことだけを一方的に報じるのだろうか。

はっきりはわからないが、アメリカと結託した日本政府による中国への揺さぶり、あるいは中国つぶしの一環と言えるのかもしれない。

日本は本来、中国となるべく仲良くしながら、

この原則が崩れるときというのは、日本がアメリカと関係強化を深めたときだ。

最近では、小泉内閣のとき、アメリカべったりの小泉首相は、例えば靖国神社を参拝したりして、わざと中国との関係悪化を演出してみせた。

民主党政権になってから、鳩山内閣の時代は中国と仲良くする姿勢を見せてきたが、菅内閣になって、親米ぶりがはっきりしてきたところで、この事態だ。

ニュースにはほとんどなっていないが、一昨日(16日)の土曜日には、東京・六本木で日本人により大規模な反中国デモが起きていたそうだ。

その規模は、警察の調べによると5,800人が参加したとのことで、一時は六本木の交差点が日本の国旗を持つ人たちで埋め尽くされたとか。

日本人だって黙っているわけではない。しっかりと抗議の意思を中国に伝えている。

この事実をマスコミは黙殺し、中国側による反日デモの様子だけを一方的に伝えている。

この報道をコントロールによって、日本人の側にフラストレーションがたまるのは当然だろう。

こうやって反中国機運を高めるのは、日本政府がアメリカとべったりのときであり、今回の反日デモで困っているのは、(被害者を除くと)ちょうど共産党大会を開いている中国政府の側である。

中国政府のメンツが丸つぶれになっている様子を見ると、中国もその内側は一枚岩ではないことがよくわかる。

そういうことは報じないで、ひたすら日本人の心にフラストレーションをためさせて、日中を険悪な雰囲気にしようとする日本政府とアメリカには、注意が必要である。

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2010年10月15日 (金)

MRJへの期待

昨日は、県の監査委員の仕事で鳥取県庁へ。

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【MRJへの期待】

日本が世界に誇る航空機技術が、いよいよ開花する運びとなった。

MRJ(三菱リージョナルジェット)が、9月30日に製造が開始されたのだ(ニュースリリースはこちら)。

このMRJには、3つの期待がある。

一つには、量産効果による経済波及効果である。

自動車産業にとって代わるまではいかないだろうが、航空機の製造は、部品メーカーなど下請企業のすそ野が広く、量産が始まった場合の経済効果には期待できる。

座席数が100席以下の地方と地方を結ぶリージョナルジェットは、これからの時代に必要な空の手段だ。

これが頻繁に飛ぶようになれば、航空会社の採算も上がり、地方の活性化にも結びつきやすくなる。

二つ目の期待としては、日本の誇る航空機技術がいよいよ世界の日の目を見るということである。

レクサスのような高品質の自動車が作れる国が、なぜ航空機一つ作れないのかという素朴な疑問があったわけだが、その理由は表向きはマーケットの制約によるものだった。

つまり、ボーイングやエアバスなどの強力なメーカーが市場を牛耳っている状況で、日本の航空機が一定のシェアを握ることは不可能だという理由だ。

しかし、裏の理由として航空機という軍事力と直結する技術を日本が量産することは「まかりならん」というアメリカの意志が働いていたという噂がある。

真相は闇の中だが、戦前に零戦のような優れた航空機を量産していた国が、YSを経て、再び航空機の製造を始めたことに対する期待である。

三つ目の期待は、技術革新への期待である。

MRJの売りは、「世界最高水準の品質」である。

それは、静粛性であり、燃費効率であり、環境技術であり、まさに自動車と同じで、この分野においても日本の誇る技術力が炸裂するという期待感だ。

何より、MRJのホームページを見てもらいたいが、この流麗で美しいボディを見るだけで、早く乗りたくなってくる。

そんなわけで、いろいろな期待を込めて、近い将来に実現するであろうMRJの就航を待ちたいと思う。

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2010年10月14日 (木)

情報感度

昨日は、午前中に顧問先を訪問。午後は、母校の高校で公認会計士に関する職業紹介のプレゼンテーション。

いつも朝6時に起床するが、この時間はまだ薄暗い。

明らかに日の出が遅くなっていて、暖かい日が続いてはいるものの、冬への準備が着々と進んでいることがわかる。

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【情報感度】

毎年1回、この時期に高校生の進路選びの参考になればと、母校に招かれて1年生を対象に公認会計士の仕事ぶりについて話をしに行っている。

昨日で4回目となったわけだが、他にもいろんな職業についたOBが話をする中で、毎年、「公認会計士」という職業紹介に集まる生徒は少ない。

他の職業、例えば学校の教師だとか、お医者さんだとかであれば、教室一杯に生徒が集まるのとは対照的に、いかに公認会計士という職業が、高校生にとってマイナーな職業か、思い知らされる瞬間でもある。

考えてみれば無理もない。

公認会計士と接する機会など、社会に出る前は皆無であろうし、社会に出てからも関わる人というのは、企業の経営者だとか経理担当者だとか、限られた人だけだ。

もちろん私も高校時代に公認会計士の仕事を理解してたわけではない。

「将来性がありそうだ」、「収入が高そうだ」、くらいの情報だけを頼りに、それなりの学部を目指し、大学入学と同時に国家試験を目指して勉強をスタートさせた。

大学受験を経て、さらに難関と言われる国家試験を突破しなければならないとなれば、生徒たちにとって、現実的な選択肢ではないのかもしれない。

ただ、都会の人たちは、田舎の高校生ほど無知ではなく、公認会計士のことを聞いたことがある生徒が田舎よりも多く、大学に入ってすぐ、受験勉強にとりかかる学生も少なくない。

そうなると、もう、そういうところから都会と地方の格差が出来てしまう。

試験に合格する、しないに関わらず、国家試験に挑戦する勢いで勉強した学生は、途中で、就職に切り替えても、他の学生よりも基礎力がついていることは間違いない。

しっかり勉強を積んだ人間がどれくらいいるか、それが社会の人材の基盤であり、地域の力となる。

都会に出て、他の学生たちが公認会計士なるものを目指している姿を見て、初めてそんな職業の存在を知る学生も少なくない。

しかし、スタートで出遅れると、社会に出るのも遅くなりがちだ。

そういう意味でも、情報に対する感度というのは、早い段階で磨いておくことにこしたことはないと思うのだ。

実は、以前にこの機会で話をした生徒の中に、今、国家試験を目指している生徒がいるという情報を私は耳にした。

「伊木さんの話を聞いて、この世界を目指すことにした」と伝え聞いたときには、正直、うれしかった。

私はこういう機会を通じて、これから将来が広がる生徒たちの職業選びの中に、公認会計士、あるいは税理士という職業が入ってくることを期待している。

「人の行く 裏に道あり 花の山」。

これは投資の格言だが、メジャーでない職業に活路があるともいえる。

決して損はないはずだ。

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2010年10月13日 (水)

カバーアルバム

昨日は、午前中に顧問先を訪問。午後は事務所で調査事案の片付けなど。

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【カバーアルバム】

カバーアルバムというと、何となくオリジナルにはかなわないのじゃないかという印象があるものだが、最近発売されたJUJU(ジュジュ)のカバーアルバムはなかなかの出来で、オリコンチャートでも1位を獲得しているようだ。

ここ数年、ほとんど新しい音楽を仕入れておらず、車の中で聴くCDにも目新しさがないと思っていたところ、FMから流れてくるJUJUの歌声を聴いて、なかなかいいじゃないかと思い、9月に発売されたアルバム「Request」を買ってみた(詳しくは、欄外のアマゾンのリンクを参照のこと)。

内容はすべてカバーだが、ともすればオリジナルよりもいいんじゃないかと思える曲も多々あった。

売れているのもうなずける歌唱力で、知っている曲も知らない曲も新鮮に聞こえる。

 

何かのテレビを見ていたら、尾崎豊の「I Love You」をコブクロがカバーしていた。

なかなかいいなと思って、その曲が収録されたコブクロのカバーアルバムを買おうとしたら、8月に発売されたばかりだが、限定販売だったようで、すでに新品は入手不可能だった。

そこでネットで中古を取り寄せ聴いてみた。

尾崎豊は、強烈な印象を残す歌手だから、カバーするのは難しい曲の一つだと思うが、コブクロはこれをうまくカバーしていた。

オリジナルをある程度、忠実になぞったのが正解だったと思われる。

このアルバムは、コブクロ自身が好きな曲を集めたようで、とても楽しんで歌っている印象を受けた。

JUJUのアルバムが、ともすればオリジナルを食ってやろうかという勢いを感じるのに対し、コブクロのアルバムは、こんな歌い方もあるよ、という感じで楽しく聴ける。

 

昨日、テレビを見ていたら、尾崎豊の「I Love You」を息子がカバーしているのをチラッと聴いた。

もうすぐデビューするらしいが、尾崎豊が死んでもう18年が過ぎた。息子が21歳で、デビューして、父親の代表曲の一つ「I Love You」を歌うというのもすごい話だ。

しかも、父親を彷彿させるなかなかの歌声だったように思う。

 

カバーアルバムは、オリジナル以上の実力がないと、オリジナルに負けてしまうのが常だが、JUJUの「Request」と、コブクロの「ALL COVER BEST」はいずれも、秀逸のカバーアルバムだ。

もし、最近、新しく聴く曲がないなと思われる方には、なじみのある曲を実力派がカバーしたアルバムはおすすめである。

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2010年10月12日 (火)

陸自米子駐屯地

金曜日は、事務所で調査事案の片付けなど。

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【陸自米子駐屯地】

3連休の初日は仕事をして、2日目の日曜日は、子供を連れて陸上自衛隊米子駐屯地の60周年記念式典へ。

陸自の場合は、「基地」と言わずに「駐屯地」というのだが、これはいざ戦いのときになると、拠点を作戦にあわせて移動するから「基地」とは言わないのだという。

60年も米子の地に駐屯していたということは、それだけ日本の平和が続いているということでもある。

私が小学生のころ、毎年の全校遠足の目的地は、自衛隊の演習場だった。

広い野原に大きなくぼみや小高い丘がいくつもあって、子供の格好の遊び場だった。

陸上自衛隊の敷地に入るのは、そのとき以来になる。

Dsc02354_3 敷地には、退役した戦車やヘリが置いてあり、子供たちが昇って遊んでいた。

初めて見る本物の戦車に子供たちは大喜び。ただし、喜んでいるのは男の子ばかりだったな。

Dsc02358 74式戦車(写真2枚目)は、まだ現役だという。90式は重たくて移動が難しく、危険の少ない米子には配備されていないという。

米子駐屯地の隊員たちも、訓練で90式戦車に乗車したそうだが、完全ハイテク装備で、レーダーで自動的に標的を見つけて砲弾が発射できるらしい。

そばにいる隊員さんにいろいろ質問してみると、「いやぁ、もうあれはすごいっすよ」みたいな感じで、そういう話を本当にうれしそうに話してくれる。

こないだのイージス艦の隊員さんもそうだったが、みんなこうした装備品にあこがれて、好きで任務についていることがわかる。

Dsc02359 ヘリコプターのコックピットに乗って、息子はご満悦。

「もう行くよ」と何度、声をかけても降りようとしなくて、後ろで順番待ちをしてりる人たちになんだか白い目で見られたな。

Dsc02369 パレードの様子。隊列を組んで行進。よく足が揃っていたな。

大勢の見学者で、敷地内は人がいっぱいだった。

普段はなかなか見ることができない自衛隊の様子が見れて、楽しいひとときだった。

家に帰ると、北朝鮮の軍事パレードの様子が流れていた。

Photo 写真はロイターから引用。こちらの足の揃い方はハンパじゃないな。

この歩き方で一糸乱れぬ行進を続けるのは、大変なんてもんじゃないだろう。

苦しみで顔が引きつった若い兵士が印象に残る。

独裁国家の兵士と、民主国家の兵士の違いがよくわかるというものだ。

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2010年10月 8日 (金)

理科離れ

昨日は、監査委員の仕事で鳥取県庁へ。午後は、事務所に戻って調査事案の片付け。

やわらかな秋の空気が肌に心地良い季節になりましたので、このブログの背景を変えてみました。

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【理科離れ】

高校時代、化学の授業がさっぱり理解できなかった私には、ノーベル化学賞なんてもっとも遠い世界の話のように思いますが、どうやら、薬だとか、液晶だとか、私たちの身の回りのものに広く技術が応用されているようです。

子供の“理科離れ”が言われて久しいですが、私たちの身近なところで、化学の技術が役に立っていることが分かれば、もう少し子供たちも理科に興味を持つと思います。

化学の授業の最初は、元素記号を覚えるというものだったと思います。

水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウム・・・。

これを、「水 へ り べ ボクの船・・・」 などと覚えるのですが、それが一体なんなのかわからず、最初の時点で挫折したのを覚えています。

「結合の手が2本ある」とか言われても、何で結合しなきゃいけないのか?などと、最初から疑問の連続で、まったくついていけませんでした。

もちろん、何でもかんでも「役に立つかどうか」で判断するのは、悪かったとは思います。

しかし、あのころは余計な勉強したくないと思っていたので、意味のわからない元素記号の暗記などしたくなかったというのが本音のところだったと思います。

幸い、別の道を見つけることができたので救われましたが、もっと興味深く理科の授業をしてあげれば、必ずしも理科離れは起きないと思います。

日本人の中には、例えばIPS細胞の開発で有名な、京都大学の山中教授のように、ノーベル賞の候補者が他にも何人かいるようです。

今回の受賞で、日本の科学技術の底力を見せたことで、化学の勉強をしなかった私ですが、こういうときには同じ日本人として、誇らしいことだと思います。

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2010年10月 7日 (木)

おかげ様で8周年

昨日は、事務所で調べ物の片付け。

昨日は秋晴れの本当に良い天気だった。

今朝もさわやかな朝。

そして、朝、通勤するとき、家を出てから1度も赤信号にひっかかることなく事務所にたどりついた。

それは、2~3か月に1度あるかないかのこと。

今日は良い日になりそうだ。

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【おかげ様で8周年】

平成14年10月7日の事務所開業以来、今日で8年が経ちました。

まずもって、ご愛顧いただいているお客様や、仕事を支えてくれるスタッフに感謝です。

私の中では、徐々に8年前が懐かしくなりつつあります。

つい最近までは、「まだ開業したばかり」という感覚がなかなかぬぐえませんでしたが、ようやくここにきて、開業したころのことが「昔のこと」になりつつあります。

しかし、同時に昨日のように覚えていることもたくさんあります。

開業当初は、まったく仕事がなく、とりあえず挨拶まわりだけをして、それが終わったら事務所で勉強し、読書をして、午後5時を過ぎたら帰宅してジョギングで体を鍛えるという、そんな日々でした。

8年経って、最近はようやく仕事に多忙感がでてきました。

お付き合いの幅もだいぶ拡がりました。

8年が経って、新しい課題にも取組みはじめています。

例えばそれは、スタッフの育成です。

事務所経営として、きちんと利益を出していく中で、人材の育成もしていかないと、事業は拡大しません。

そのためには、私の仕事を任せられるスタッフを育成していくことが必要となります。

私の顧問先でも、人材育成と権限委譲で苦労している経営者がおられます。

人に任せるというのは、とても大変で難しく、それなら自分でやった方が早いと思うのが普通です。

でも、それをやらないと次のステージには上がれませんよ、と私は顧問先の経営者にアドバイスをします。

全く同じ課題を、私の事務所でも抱えているということです。

難しい課題にチャレンジしないと、次のステージはありません。

顧問先の皆様へのサービスの質を上げるためにも、課題に対してしっかり取り組んでいきたいと思っています。

これからもしっかり頑張りますので、引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

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2010年10月 6日 (水)

再びゼロ金利政策へ

昨日は、事務所で調査事案の片付け。

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【再びゼロ金利政策へ】

このところ、ずっと投資に関する話を書いてなかった。

というのも、「暴落待ちかなぁ」と前回書いて以降、状況に変化がないからだ。

基本的な認識としては、未だに世界的な金融危機の第二弾の芽がくすぶっており、世界の投資家がリスクマネーを市場に投入するのをためらっているのが現状だということだ。

だから、日本の株価もアメリカの株価も一進一退を繰り返している。

ここ最近、世界経済を引っ張ってきた中国も、今は不動産バブルの抑制に動いており、経済成長との両立で難しい舵取りをしている。

危機の引き金を引くのは欧州かどうかはわからないが、EUは財政再建のために緊縮財政に走っており、景気の悪化は避けられないと見られている。

アメリカも住宅バブルの後始末に追われ、金融緩和をする一方で、銀行融資の厳格化の規制強化を行っており、これが景気回復の足を引っ張ると見られている。

つまり、新興国も、欧州も、そしてアメリカも、景気減速の流れが強まっていて、そこへきて日銀のゼロ金利政策の復活ときたから、日銀もやはり世界経済の次の危機を意識しているのだと、改めて認識したところだ。

昨日の株価は、ゼロ金利政策のニュースを受けて急反発したが、状況が状況だけに楽観はできない。

アメリカは、もうじき再び金融緩和政策を強めると予想されており、為替もそれにともなって円高ドル安を志向するだろう。

いずれにしても不安定な状況がしばらく続きそう。

嵐が過ぎ去るのをじっと待つしかなさそうだというのが、今の実感。

じっと待つのも投資。

そんなことを思いつつ、日々の仕事に集中させていただこう。

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2010年10月 5日 (火)

混沌

昨日は、午前中にご来客が1件。午後は、経済同友会の講演を聴きに行き、その後は事務所に帰って調査事案の片付けなど。

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【混沌】

検察をめぐる闇は、いよいよ混沌としてきた。

出口がどこにあるのか、非常に見えにくい状況。

昨日、検察審査会が小沢氏を起訴すべきと判断したことは、これは権力闘争の一環であるとして、これによって捕まった特捜の検事たちがやってきたデタラメが再び表に出るという観測もある。

特捜の膿を出し切って、健全な検察組織に戻そうとする勢力と、そうはさせじと道連れに組織そのものをつぶしにかかろうとする勢力とがぶつかり合い、その文脈の中に今回の小沢氏の起訴が重なってきた。

日本の社会を暗くしているのは、検察組織が気に入らない政治家を次々に犯罪者に仕立て上げていることがその一つで、その背後にアメリカの陰がちらつくのも気になる点だ。

そうした現状を一掃して浄化しようとする動きは民主党政権になってから出てきたもので、これは評価しないといけないが、それが今や還り討ちにあっているというのが、大きな構図だろう。

激しい権力闘争の行方がどうなるか、見守るしかない。

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2010年10月 4日 (月)

イージス艦

金曜日は、午前中に山陰経済新聞の原稿書き。午後は、調査事案の片付けなど。

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【イージス艦】

境港にイージス艦みょうこうが寄港しているというニュースを見て、息子を連れて早速、見学へ行ってきた。

かつて造船会社の監査をしていた経験があるので、こうした大きな船を見るのは非常にワクワクするのだが、護衛艦(=軍艦)となる普段見られない装備品が見られてさらに楽しい。

その中でもイージス艦は別格である。

Dsc02352 その高い攻撃力と情報収集力は、日本の防衛の要であり、日本の誇りでもある。

監査をしていた当時、ミサイル発射実験のビデオを何度か見せてもらったが、甲板にあるフタが開き、垂直発射装置から空へ向けて発射されるミサイルが、激しく空へ舞い上がる姿を何度も見た。

Dsc02339 その発射装置をこんなに間近で見させてもらい、感激した。

発射時には、このフタがパカッと開き、ミサイル(SM-3など)が発射され、敵国が放った大陸間弾道ミサイルなどでも打ち落とすことができる。

船員の方に話を聞いたが、昨年10月のハワイ沖での発射実験で、見事に打ち落とすことができたという。

そのときはやはり、隊員たちにとっても感動的だったそうで、こうした実績の積み重ねが日本の防衛力を世界に示すことになり、中国でも北朝鮮でも容易に日本に手出しができなくなる。

Dsc02340 みょうこうの役割は、主として日本海側の海の守りということらしいが、一見、なんの変哲もない鉄板のように見えるレーダーが、実は極めて高精度であり、これで飛昇体や不審船を発見できる。

この高い情報収集力と攻撃力とで日本の海を守っている。

Dsc02351 最後に甲板で息子に撮らせた写真。シャッターをいつ押したかわからず、変な顔だが、まあ仕方がない。

「後ろのレーダーをちゃんと背景に入れるんだぞ」という私の要望は満たしてくれた。

実に貴重な機会だった。

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2010年10月 1日 (金)

貯め込む日本

昨日は、午前中に顧問先を訪問。午後は、事務所で調査事案の片付け。

今日から10月。

衣替え。

たった1カ月前は、35度を超える猛暑の中で、ネクタイを締めるなど考えられなかったが、ここ数日は、朝の最低気温が15度ほどまで下がり、衣替えがちょうど良い季節になった。

今年の冬は“厳冬”という予想があるが、本当だろうか。

暑い夏も厳しいが、寒い冬もけっこうつらいなあ。

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【貯め込む日本】

世の中で言われている“日本論”は、その大半が日本の本当の姿を隠すためのカモフラージュ論争だと私は思っている。

例えば、「日本はギリシャのように国家破綻する」はその典型だろう。

しかし、いくら隠そうとしても隠しきれないものがあるわけで、その一つが個人の金融資産1500兆円という“事実”だ。

私は会計士だから、物事を複式簿記で見る癖がある。

大きな負債の裏には、大きな資産がなければ負債は成り立たない。

国家に貸借対照表があるならば、日本の貸借対照表は十分に資産超過であり、世界の先進国の中でも抜群の健全性を誇っている。

ちなみに国家の貸借対照表とは、日本政府の貸借対照表とは違う。

日本政府だけを見れば、900兆円の負債がある半面、資産は500~600兆円ほどだと思われるので、300兆円以上は債務超過になっているだろう。

しかし、それでもGDP(480兆円)以下であり、先進国ではまずまずの成績と思われる。

昨日のブログ記事に対して、会社員様から「もっと詳しく」という趣旨のご提案を頂いたので、それに応えてみたいと思います。

大蔵官僚(現財務官僚)の基本的な意図は、ズバリ、日本に金融資産を貯め込むことだと考えられる。

その目的は、借金体質のしみ込んだアメリカの自己破産(=世界的金融危機)に備えるためではないかと推測する。

そして、そのために必要な政策が、例えば戦後であれば、郵貯の優遇(=貯金の推奨)であり、そのおかげで日本人は、死ぬまで貯金し続ける民族になった。

年金制度の不安を煽りつづけるのもその一つで、これは財務官僚から見れば思う壺であり、このおかげで日本人の多くが老後に不安を募らせ、ひたすら死ぬまで貯金をし続けている。

1500兆円の個人金融資産のうち、その大半が65歳以上の高齢者が持っているが、その高齢者が亡くなって次世代に相続が起きるとき、その相続人の平均年齢が67歳だときけば、ほとんどの資産は高齢者の中でぐるぐる回っていることがわかる。

税制を見れば明らかだが、死んだときの相続税は、基礎控除を大きくとるなど(5,000万円まで税金はなし)、それなりに優遇措置がしてあるが、生前贈与については、110万円の控除を超えるとあっという間に最高税率の50%に到達してしまう、いわば懲罰的な税制を取っている。

これは、「贈与するな、相続まで待て」と言っているのと同じであり、これからもわかるとおり、財務省は、若い世代に金融資産を容易に移転できないように資金に囲いをかけている。

預貯金は、本来、銀行を通じて市中の民間企業へ融資されるものだが、97年に金融検査マニュアルを大改訂して以来、融資をするのが難しくなり、貸し渋りだとか貸し剥がしが横行した。

これによって、金融機関は運用先がなくなってしまい、その資金は主として国債に向かった。

よく、知ったかぶりのエコノミストや評論家が、日銀の金融緩和が足りないから景気がよくならないと言っているが、日銀がいくら金融緩和をしても、市中へ資金を流す蛇口が金融庁によって締められているから、思うように市中に金が回らないのだ。

ちなみに、バブルのときは今の逆で、蛇口を目いっぱい開いた。

そして、それを閉じたのも当時の大蔵省銀行局だった。

金融の蛇口を抑えているのは、日銀ではなく“大蔵一家”だということがポイントだ。

そして、昨日書いた消費者金融にしても、一般の銀行にとって大口の融資先であったが、実質的に破綻してしまい、この蛇口も締められた。

しかたなしに、また金融機関は、その運用先を国債にするしかない。

こうやって資金が政府へ向かうよう、政策で仕向けてきたのが大蔵省だということだ。

一般に、財政政策は政府の役割で、金融政策は日銀の役割だという認識があるが、実質的に金融政策を抑えているのは大蔵省(金融庁+財務省)ということだ。

これらを考えると、日本の経済財政運営は、評論家たちがしきりに言っている「内需を拡大せよ」とは逆に、「内需を冷やして、資金を使わせず、貯め込め」という政策をやっている。

「金融を緩和せよ」といっているのとは逆に、引き締めている。

そのおかげで、日本が保有する資金は潤沢で、それを知っている世界の投資家は、金融危機が起きると安全という理由で円を買う。

今後、仮に金融危機の第二幕が勃発し、再び資源価格が高騰したとき、円高は日本に必ず利益をもたらすだろう。

高くて誰も買えない資源を、日本だけは円高が進んだおかげで何とか調達することができるだろう。

強い円は国益だということに、そのとき気がつくことになるのだろう。

以上、わかりにくい議論だったかもしれないが、要するに大蔵省の政策は、我々が日頃、目にする議論とは別のところで粛々と進められていて、そしてそれは来るべき危機に備えて、なかなかしたたかな生き残り政策だということがいえる。

日本の官僚をあなどっては、物事の本質は見えてこない。

まず、「日本の官僚は非常に優秀だ」という前提を受け入れて、議論に入らないといけないということだ。

官僚の不祥事ばかりがクローズアップされるのもまた、「官僚ばバカでもモラルがない」というイメージの刷りこみ作戦であり、カモフラージュの一環だということだ。

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