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2010年8月17日 (火)

グラバー

昨日は、事務所で調査事案の片付けなど。

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【グラバー】

NHKの大河ドラマ「龍馬伝」がだんだん佳境に入ってきた。

先日は、龍馬が仲介しようとする薩長同盟が成立しかかった話で、盛り上がった感があった。

この薩長同盟に決定的な役割を果たしたのが、スコットランドの武器商人、トーマス・グラバーだった。

長崎にあるグラバー邸は、修学旅行のメッカでもあり、私も中学生のときに修学旅行で訪れたことがある。

グラバーが軍艦などの配備を龍馬に約束し、薩長同盟を物質的に後押ししなければ、成り立たない同盟だったことがドラマからわかる。

ドラマでは、龍馬の工夫を重ねた説得工作により、グラバーは何とか取引に応じ、薩長に軍艦が配備されることになる。

ただし、これはあくまでドラマの中の話であり、原作を書いた司馬遼太郎による、いわゆる“司馬史観”による見解でもある。

本当の背景は、おそらくグラバーが薩長同盟の知恵を出し、龍馬にその仲介役をやらせ、金と武器で倒幕派を勢いづかせたのだろう。

グラバーの役割は、日本をグローバル経済に引き込むことであり、江戸幕府という既存の秩序を壊し、グローバル化を進める政府を樹立するために日本で工作活動に励んだのだろう。

このあたりの真実を隠す役割を担ったのが司馬遼太郎だったのだと思う。

ただし、日本はこれを明治維新によってうまく受け入れ、いち早く先進国への仲間入りを果たした。

このあたりの換骨奪胎の術が、中国や朝鮮半島とは違う日本の生き残り戦術の巧みさなのだと思う。

さて、今の日本経済もまた厳しい状況に追い込まれている。

激しい円高は、輸出企業の体力を確実に奪っていき、近い将来にそれぞれの業界の中の大再編が起こり、今のグローバル経済に対応した秩序が作りなおされるだろう。

現代のグラバーといえば、例えばゴールドマンサックス証券などがそうだろう。

これという日本企業に資金を与え、日本の既存の秩序をひっくり返す役割を果たしている。

日本はこれをうまく逆手にとって、受け入れたり、かわしたりして、この難局を乗り切ろうとしているが、気がついたときには、日本も大きく変わっていることだろう。

これをいちいち“平成維新”などとは呼ばないかもしれないが、それに近い日本の転換期を迎えているように思う今日このごろだ。

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