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2010年3月11日 (木)

資格ってなんだ?

昨日も、事務所で確定申告の書類作成。

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【資格ってなんだ?】

弁護士会の会長選挙は、路線転換を図る宇都宮氏が当選したそうだ。(読売オンラインのニュースはこちら

法曹人口を増やしてきたこれまでの拡大路線を転換するという。

早速、今朝の日経は、「内向きの弁護士会では困る」と社説で苦言を呈していた。(日経の社説はこちら

「高収入を失いたくない特権集団のエゴ」とまで書いている。

公認会計士や税理士にも言えることだが、内向きの論理で進もうとすれば、サービスの利用者たる一般市民の方々からの支持を失うだろう。

資格は特権ではない。言っちゃ悪いが、地方には既得権益にどっぷりつかって努力をしていない専門家がいる。それでも報酬だけはしっかり取るから、信じられない気持ちになる。

お客さんの側が、寡占的な業界に、仕方なく高い報酬を払うやるせない気持ちを、資格者はもっと理解しないといけない。

今回の会長選挙は、増員を望まない地方の票が勝ったといわれるが、弁護士業界もサービスの質をしっかり競争してもらいたいものだ。

資格は取って終わりではない。資格を取ってからの努力が積み重なってはじめて利用者から支持が得られるものだと思う。

今はネットでいろいろ調べられるから、お客さんの方が勉強しているケースもある。

ネット社会は、“専門家不要の社会”ともいわれる。単に知識を持っているだけでは、サービスの提供者として不十分なわけで、知識を実務上の戦略として昇華し、お客さんに最適解を提供する必要がある。

これからの専門家は、ネットで調べただけの知識では、太刀打ちできない本当の“知恵”を提供できるようにならないといけない。

ああ、そういえば、最近、売り出し中のe-tax(電子申告)も、“税理士いらず”のツールだ。

個人が家から気軽に申告できるようになると、税理士は何をサービスとして提供するのか、やはり、資格取得後の研鑚が物を言うようになるだろう。

資格はその人の知識の最低レベルを保証するものにすぎない。

「お客さんにとっての価値を追求する」という、基本的なビジネスのスタンスを、資格稼業も持たないといけないと思う。

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コメント

知識を利他の心で暖めると知恵が産まれる。最後は思想、哲学です。周りを見渡せば、訓練された無能の多いこと、行動力、想像力はゼロ、疲れるし。

投稿: 会社員 | 2010年3月11日 (木) 15時06分

不毛地帯、壱岐正に感動した。彼は、若き日のシベリアで既に死していたのだと思う。無なる境地。
先生と呼ばれる人々は本当に極端に二分すると感じている。伊木先生も壱岐正を目指して惜しい、そしてその能力をいつ日か政治の舞台で活かして欲しい。

投稿: 不毛地帯 | 2010年3月11日 (木) 23時02分

>会社員さま

おっしゃる通りで、思想・哲学という“OS”がないと、知識というソフトはうまくうごかないですね。
知識に偏重した教育は、改めないといけないと思います。


投稿: 伊木隆司 | 2010年3月12日 (金) 08時54分

>不毛地帯さま

私も瀬島龍三については、実に奥の深い人物だと思っています。戦前は陸軍参謀として、戦後は財界の中心人物の一人として、日本を指揮してきた瀬島という人物を知れば、日本の本当の歴史がわかるのではないかという感じがしています。

投稿: 伊木隆司 | 2010年3月12日 (金) 09時01分

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