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2009年10月15日 (木)

希望の時代

昨日は、午前中に監査委員の仕事で鳥取県庁へ。午後から、母校の高校へ行って、総合学習の一環で在学生に向けた職業紹介の講師。

【総合学習で職業紹介】

昨年までの話では、「2年間で終わり」、というルールだと聞いていて、このブログでも「今年はもうやらない」と書いたところだったが、どうやらそういうルールがあるわけではないようで、改めて依頼が来たので、今年も公認会計士の仕事を紹介しに、母校へ行って来た。

昨今の経済状況の悪化を受けて、大人たちがしきりに「厳しい世の中になった」と言うものだから、きっと子供たちも未来に希望が持てなくなっているのではないかと思って、私は、「こういう世の中だから、努力によって報われる時代になったんだ」と強調した。

考えてみれば、私が社会に出た平成8年は、就職氷河期元年であった。以来、経済は一環して悪いままの状況が続いている。

2002年ごろから平成バブルがやってきて、東京や名古屋は景気が非常によくなったが、私が米子に帰省したのが2002年だから、私はその好景気の恩恵にあずかることなく、ずっと不景気の中を歩んできた。

私が就職する前の時代、つまりバブル景気とその余韻が冷めやらぬ1990年代初頭は、就職活動に行くだけで、ウン万円が交通費で支給され、内定が決まるとお祝いパーティーが開催されて、ドンペリで乾杯、なんて時代があったと聞いた。

監査法人の新人研修も、グアムで開催したなどという話もあって、まさにバブッていた時代だった。

そんな時代には、努力した人も、しない人も、等しく同じような厚遇を受ける。努力するよりも、楽しく遊んだ人の勝ち、というそんな時代だった。

そんな時代が長く続くはずはない。案の定、そうしたバブルが崩壊すると、真面目に努力した人だけが報われる時代になった。これは、決して悪い時代ではない、というのが私の見解。

大学に入って、師匠となる川北先生に出会い、最初の教えが「目前の豊穣に酔うてはならぬ」だった。努力した人だけが報われるという、時代を超えた普遍の真理を教えてくださった。

若い人にとっては、豊かな時代が良いとは限らない。若いうちに厳しい時代を生きて、その中で自然と努力を重ねて、そして、人生の晩年に楽をできれば、そちらの方が理想的ではないだろうか。

まさに、「先憂後楽」であり、それが逆になってしまった世代が、若いときのバブルを味わった、私よりも上の世代ではないだろうか。

だから、若い人、特に高校生に対しては、大人は十分に希望を伝える必要があると思って、私は昨日、そういう話を交えて、職業について講義をした。

これからスタートする人にとっては、間違いなく希望の時代だと思っている。そんな思いが、昨日の話で高校生たちに少しでも伝わればいいと思っている。

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コメント

高校生等の若人は、いつでも燃え上がることの出来る可燃性の人間であると思います。伊木さんのような希望を語れる大人が少なくなったことこそ最大の問題なのです。「大人たちよ大いに希望を夢を愛を語れ、さすれば子供たちは笑顔で未来を語る」といったとこではないでしょうか。

投稿: | 2009年10月15日 (木) 22時52分

ありがとうございます。

最近は大人になりたくない子供が増えているらしいですが、子供の世界に映っている大人が生活を楽しんでいないのだと思います。

大変なことがたくさんあるのも事実ですが、それ以上に喜びや楽しみが多いということも知ってもらって、未来は明るいと希望を持ってもらうようにするのが、大人の役割ではないかと思っています。

投稿: 伊木隆司 | 2009年10月16日 (金) 17時55分

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