徹底することの難しさ
昨日は、午前中に顧問先を訪問。午後からは、商工会議所青年部の委員会に出席。その後、事務所に戻って5月決算会社の税務申告書の作成など。
「バフェットの財務諸表を読む力」という本を読んだ(欄外のリンク参照)。
会計を専門とする私が今さら読む必要はない本だとは思ったが、投資家として世界でもっとも著名なウォーレン・バフェットの側近が書いた本だけに、何か発見があるのではないかと思って、買ってみた。
本書の内容は至って基本的なことだった。内容そのものに新たな発見はなかったが、感じたことはその「姿勢」であり、会計に対する「態度」であった。
会計というものを理解している人は、どこにでもいる。
しかし、実践論として、理屈をしっかり実践している人は稀である。
頭で理解できても、実践しなければ何の意味もない。
しかし、バフェットは基本に極めて忠実に、地道に実践している様子がうかがえた。
本書の内容は、いたって基本的であるし、最近、書店に増えてきた奇をてらった会計本でもない。
しかし、こうした基本的内容を実践にしっかり活かしているところがバフェットの強みなのだろう。
私の知り合いのある経営者の方は、企業再生のプロだった。若いときから経営が傾いた事業を買収しながら、立派な会社に再生していった経歴をお持ちである。
その方から聞いた話では、「経営は会計が半分以上を占める」というものだった。
多くの経営者が、「経営は営業が重要」と思っている中で、その経営者の話は私にとって新鮮だった。
その方のやり方は、すべての経営行動に会計数字をあてはめながら検証するというもので、例えば、業務改善一つとっても、その業務改善でどれくらいのコストが節減できるか、数字的に検証されていた。
やっていること自体はシンプルだが、細部にわたって徹底していたのが印象的だった。
頭で理解できた理屈は、実践しないと意味がない。実践するときに本当のむずかしさがでてくる。
そして、徹底しようとするとなお難しさが出てくるが、そこに「会計が重要」という一つの信念をもってやり切るところに、その会社の強さがあると思った。
バフェットもそうだが、何事も基本を徹底することが大切なのだと思った。
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