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2009年5月22日 (金)

税理士と公認会計士

昨日は、午前中に顧問先を訪問。午後からは、事務所で3月決算法人の税務申告書類等の作成。

昨日は、ある顧問先の法人税申告書を作成し、清書が完成した後で間違いに気付き、結局、全部やり直した。

提出前だったのが、不幸中の幸いだったが、おかげで後の予定がこなせなかった。

自業自得とはいえ、徒労感が募り、疲労が蓄積する。

私は、税理士と公認会計士の両方の資格を持っているわけだが、公認会計士が行う会計監査には、「重要性の原則」というものがあり、簡単に言うと、重要でない誤りには目をつむることになっている。

しかし、税理士として、税金計算を行う場合は、1円単位まで気を使わなければならない。逆に言うと1円の誤りも許されない。端数の切り捨ても含めて、お客さんが納める税金が変わってしまうからだ。

一見すると、税理士の仕事の方がきついように思うが、正しく税金が計算できさえすれば、税理士の仕事は終わる。逆に言うと、税金を算出するプロセスについては、税法の基本さえ間違えなければ、誰も何も言われない。

公認会計士の場合は、結論を出すプロセスにまで、こと細かなチェックが入るので、かえってきつい。

結論が見えていても、踏まなければならない手続はきちんとこなすのが、公認会計士の仕事なので、ときには「何でこんなことやらなきゃいけないのか」と、むなしくなることもある。

結論が同じなのに、それでもやらなければいけない仕事っていうのは、なかなか辛いものがあるが、これは監査の手続きを踏む、プロセスそのものに意味があるというしかないが、これはお客さんになかなか理解されにくい。

その点、税理士の場合は、最終的に税金をいくら納めるのか、結論の部分は最初のうちは正確にはわからないが、そこからうまくゴールにたどり着いた人の勝ち、という世界。

いろいろなパターンの決算があって、一つ一つの計算を積み上げ、最終的な納税額を算出し、決算整理仕訳を作っていくプロセスは、まるでパズルを解くような感じがあり、なかなか面白い。

しかし、パズルの途中で計算を間違うと、最後の答えも違ってしまうのだが、昨日はそのパターンにはまったというわけだ。

もちろん、公認会計士の仕事が面白くないと言っているのではない。公認会計士の場合、会計や法律や税法、そして、経済学や経営学まで、幅広く受験で勉強しなければならなかったため、いろいろな意味で仕事に応用が利くようになった。

特に全体を見渡して、総括的に答えを出していく思考プロセスは、公認会計士の仕事で磨かれたと思う。

地方の場合は、一つの仕事だけでなかなかメシが食えないから、私みたいに一から事務所を開業した人間にとっては、まさに芸が身を助けてくれた。

話に取り止めがなくなったが、「何がいいか」という話をするつもりではない。

「仕事をどうやって楽しむか」、どんな仕事であっても結局はそれが大切だと思うのだ。

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コメント

会計事務所の5月は忙しい時期ですね。GW明けからは打って変わったような忙しさ。
特に一人で仕事をしているときは、間違いがないか、神経を使いますね。もちろんスタッフがいてもそうなのですが、特に一人だと誰の目も入らなくなり、思わぬところで、気がつかない間違いをしていたりして。提出前に気づいてよかった、なんてことはたまにあります(苦笑)。

投稿: 井上望 | 2009年5月22日 (金) 08時51分

当事務所の場合、個人の顧客よりも法人顧客が多いですから、3月の確定申告期よりも、法人の決算が集中する5月の方が忙しいです。

ミスをしないよう、チェックリストを作ってから、だいぶミスが減りました。それでもまだ、昨日のようなことがあるので、まだまだですな。

投稿: 伊木隆司 | 2009年5月22日 (金) 20時44分

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