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2008年12月

2008年12月29日 (月)

自分の役割を

金曜日は、午前・午後ともに顧問先を訪問。

日曜日は、中海テレビの収録。今年最後の収録。

慌ただしい師走も、伊木事務所は今日で仕事納め。先週で官庁は御用納めだそうで、今朝の米子市内は、車の交通量が普段と比較し、明らかに少なかった。

昨日まで、NHKの大河ドラマ「篤姫」の総集編を放送していた。本編は、あまり見られなかったけど、総集編をみて、なるほど面白いと思った。

幕末から明治維新までの激動の中に、篤姫と小松帯刀の叶わぬ恋の物語が混ざっていて、たくみな構成だったと思う。女性の視聴率がよかったのは、きっとその辺の悲哀がうまく表現されていたからだろう。

いい味を出していたと思ったのは、中村梅雀演じる井伊直弼だ。安政の大獄などで、ある意味で悪役になりがちな井伊だが、あの当時の日本の統治機構であった徳川幕藩体制を守るために仕方なかったという面が、よく表現されていたと思う。

“役割を果たすまで”というセリフはとてもよく、そういう人がいつの世も必要であることは間違いない(打ち首に処することが必要という意味ではなく)。

しかし、最後はみんな早死にしていった。いかに“維新”というものが「江戸城の無血開城」に象徴されようとも、坂本竜馬にしても西郷や大久保にしても、みんな血を流して死んでいった。

時代の変化というものは、多かれ少なかれそういう要素があると思う。何かをよくしようと思えば、何かを抑える必要がある。

現代においても、年金改革を進めようとすれば、いままで利権に群がっていた輩がそれを阻止しようとする。それがあの事件だろうかと思われる節もあるが、改革の痛みというのは究極、そいういう要素があることも、歴史を通じて知ることができる。

歴史の中でどういう役割が果たせるか、みんながそれぞれのポジションで考えたらいいと思う。

もうすぐ2008年も終わりなのだが、年をとると1年1年が早くなる。来年は、今年以上に充実できるよう、がんばりたいと思う。

新年は1月5日から営業。

今年もありがとうございました。

また、来年もご愛顧ください。

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2008年12月26日 (金)

今日為し得ることに全力を注ぐ

昨日は、事務所で10月決算法人の税務申告書等の作成など。

朝、7時半前、家を出るととても寒かった。その後、事務所で準備をしている最中、みぞれが雪に変わり、気がついたら窓の外はうっすらと雪化粧。

先週末に車のタイヤを冬用に換えておいてよかった。

伊木事務所の年末は、29日(月)までだが、官庁は今日が御用納めのところが多いようだ。

お客さんの中には、業種によって年末年始も仕事のところがある。いろんな業種があって、それぞれに特徴や面白いところ、大変なところがいろいろあって、皆さんそれぞれがんばっているんだということがわかるのも会計事務所のおもしろいところ。

今年の伊木事務所を振り返ると、顧問契約が順調に伸び、事務所経営が安定してきたところが大きい。県の監査委員の仕事もこなしながら、充実した1年だったと思える。

しかし、9月に顕在化したアメリカ発の金融危機の影響が地域経済にも広がっていることが心配の種。ただ、こういうのはいくら先行きを予想して、不安にかられてもどうしようもないことだと思う。

できるだけ情報を集め、分析して精緻に予想は行うべきものだが、その予想が仮に悲観的だった場合、自分も悲観的になる必要などどこにもない。

昨日も書いたように、大企業の業績悪化は一つの事実だが、大手の優良企業に関しては、そこまで騒ぐほど今すぐに厳しくなっているとも思えない節もある。この期にキャッシュを手元に集めておいて、次なるシナリオを虎視眈々と窺っているようにさえ見える。

もちろん、だからと言って安心だなどというつもりは毛頭ないのだが、結局のところ、自分にできることを精一杯やるしか答えはないと思っている。

「今日為し得ることに全力を注げ」は、誰の言葉か知らないが、これに尽きると思っている。今日一日を精一杯がんばって、それでも何か起きたら仕方がないじゃないかと、私は思っている。

ニュースは、売上や視聴率を考えてセンセーショナルに不安を煽り立てるが、不安を煽るだけで我が国の雇用問題の本質を報道する姿勢は見せていない。

どんなに不安を煽り立てようとも、自分が今日を精一杯がんばって、それによって得られる結果に後悔しないことが、日々を充実させるためには必要じゃないかと思っている。

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2008年12月25日 (木)

トヨタの赤字の裏に何があるか

昨日は、午前中に事務所で10月決算法人の税務申告書等の作成。午後からは顧問先の訪問など。

“今年を振り返る”みたいな特集がテレビでも新聞でも組まれる時期になっているが、すでに年初に何があったか忘れてしまうくらい、この2~3か月の経済の変動は大きなものだった。

それにしても自動車業界の変動ぶりはものすごいものがある。日本市場はすでに販売の低迷に陥っていたのだが、バカ売れしていたアメリカでの落ち込みの激しさに振り回されている感がある。

逆に言えば、アメリカは“住宅バブル”であったと同時に“自動車バブル”でもあったといえるだろう。そして、それを後押ししたのが人為的に安値にキープされてきた円安だ。

円安があったおかげで日本車メーカーは、アメリカで安く車を売ることができたわけで、それがなくなっている今、本当の実力が問われているといえる。

日本車というのはとにかく安く売ることに重きを置いているようで、車両本体で儲けきれない部分を、オーディオだのカーナビなど付属品で儲けてきた。

安い車は儲けがあまり出ないので、それでレクサスみたいなブランドを作ってアメリカで大成功したが、日本ではみんな「ISは昔のアルテッツァで、今のマークXと同じ」などと知っているから、100万円以上も高い値段をつけられる意味が見いだせず、売れていない。

逆にいうとアメリカ人はこういうことが見抜けないから、過剰消費に陥って、その分がバブルだったということだ。

こうした姿勢は車そのものの品質の良さに付加価値をつけるドイツ車とは違うわけだが、ドイツ車の中でもBMWのようなプレミアムカーは販売不振がきついという。

それにしても、ちょっと騒ぎすぎじゃないかと思う面もある。例えば、多額の赤字を出すことになったトヨタ自動車は、昨年までの膨大な黒字で内部留保は十分にあるはずだが、派遣社員を切りまくり、社長の首も来年4月にすげ替えることを発表した。

こういうときこそがんばって雇用を維持すれば、“さすがは世界のトヨタ”、となるのだが、残念なことだ。

去年まで2兆円近い利益を出していた会社が、1500億円程度の営業赤字に右往左往するわけがないのだが、そこは何か別の意図があるのか、あるいはもっとひどい話が潜んでいるのかと、邪推してしまう。

トヨタほどの強力な情報網と政治力を持つ会社が、北米の不振の予兆に気がつかないはずはない。にもかからわずこの数年間、アメリカに工場を作りまくり、在庫の山を築いた。

円安のうちに稼ぎまくるという意図があったかもしれないが、率直にいってこうした赤字は、「わざとやったのでは?」と思う面もなくはない。

悪くなることが確実だったGMをはじめとするBIG3の救済を打診されるのを避けたかったのか、ドル安を見込んで金融資産の目減りを防ぐために、物を先に作ったのか。V字回復の立役者に創業家を使う演出をしたかったのか。

まだピン来る仮説を見いだせていないが、いずれにしてもトヨタの発表は額面通り受け取れず、何か裏があると踏んでいる。

そして、その裏事情こそが、今後の世界経済の行く末を占う重要な話になるのだろうと思って、今後も情報収集していこうと思っている。

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2008年12月24日 (水)

プラレール

一昨日は、午前中に顧問先を訪問。午後からは、新しく顧問先になっていただいた会社を訪問。夕方、事務所に帰着し、10月決算会社の税務申告書等の作成。

今日はクリスマスイブ。我が家には一足先にサンタクロースが来た。2歳の長男もこれにはびっくり。

Dsc01235 この企画は、私の友人で建築会社の社長を務める先本組の先本社長が企画してくれたもの。

2歳になる長男も本物のサンタさんに、少々おじけづいていたものの、最後は喜んでプレゼントをもらっていた。

プレゼントは、機関車トーマスのプラレールだった。「プラレール」なんて、ついこないだまで知らなかったのだが、先日、友人宅に遊びに行った際、「もう使わないからあげる」と言われて山手線の車両を模したプラレールを頂いた。

タカラトミーから発売されているのだが、プラスチックのレールを組み立てて線路をつくり、そこに乾電池で走る電車を走らせる。

これに息子がはまった。

クリスマスが近づき、息子に「サンタさんに何をプレゼントしてもらいたい?」と聞いてみると、「トマスのきかんしゃ」と答えた。よくわからなかったけど、プラレールに機関車トーマスのバージョンもあるということを折込チラシで見て知った。

今まであまり「これが欲しい、あれが欲しい」と言わない子だったのだが、初めてはっきりと意志を示したものだから、親バカと思いつつ、即座にこれを買ってサンタに渡した。

また、キャラクターものにはほとんど興味を示さなかったのだが、だんだんトーマスが好きになってきたみたいだ。

Dsc01246 それにしてもプラレールというのはよくできていると思った。山手線はアナウンスの声や内容までリアルに作ってあるし、トーマスのレールとも相互に使えるようになっている。

そして、これだけのものでも価格は安価に抑えてあり、親にとってもありがたい。

次男はまだ2か月に満たないので、まだ、こうした話はないのだが、やがて次男も「あれが欲しい」とか言い出すのだろうが、なるべくプラレールにするようにすれば、後は車体だけ買えばいいわけで、さらに安く、そして満足度も上げていくことができる。

そういう意味でもよくできていると思うのだ。

子供の興味を通じて、親も勉強だと思うクリスマスだ。

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2008年12月22日 (月)

二人目

金曜日は、午前中に顧問先を訪問。午後からは県の監査委員の仕事で鳥取県庁へ。

次男が産まれてもうすぐ2か月になろうとしている。

最近は、少しずつ母乳やミルクを飲む量が増えてきて、睡眠時間も長くなってきた。最初は2~3時間おきに起きていたのが、今では長い時で6時間くらい寝たこともあった。

昼夜の感覚も出てきたようで、昼間に起きている時間が長くなり、夜になると寝る時間が長くなってきている。着実に成長しているようで、だいぶ安心しているところではある。

二人目というのは、いろいろな意味で余裕をもって見守ることができると感じている。一人目のときは、「首がすわるのいつになるか」、「寝返りはまだか」、「這い這いはまだか」と、子供の成長を楽しみにしつつ、気になっていた。

まさに「這えば立て。立てば歩め。」で、いろいろなことができるようになることが待ち遠しく、なかなかできなければ何となく焦る気持ちが芽生えたりと、何かと余裕がないものだが、二人目になると、遅かれ早かれ何とかなるということがわかるから、心のゆとりが違う。

次男は、気がついたら睡眠時間が長くなってきているし、昼夜の感覚も身に付きはじめているし、きっと気がつかないうちに首も座っているだろうし、寝返りも打つようになるだろう。

長男もまだまだ手がかかるわけで、次男だけに集中できないことも、そんな気持ちに拍車をかける。「なるようになるさ」と思える心の余裕が、一人目と二人目でずいぶん違うことに気がつく。

テレビで、“10人兄弟の大家族”みたいな番組を見ると、最後の方は名付けから何となく適当だし、普段は放ったらかしで、兄弟どうしですごい乱闘しているし、親もいちいち構っていられない様子がうかがえるが、なんとなくわかる気もする。

子供が増えていけば、だんだんと良い意味で適当になるだろうし、逆にいちいち構っていられないということも出てくるだろう。

昨日、冬用タイヤに交換しにいった、とあるタイヤショップの待ち合い室で、兄弟と思しき5歳くらいと3歳くらいの子供2人が喧嘩寸前の状態でじゃれあっていた。父親が注意に入ると少しおさまるのだが、しばらくするとまた格闘をはじめる。

うちもそのうちこうなるのだろうかと、少しだけ心の準備というか、覚悟を決めるのだった。

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2008年12月19日 (金)

プロ意識

昨日も、県の監査委員の仕事で、鳥取市内の外郭団体などへ。夕方、事務所に帰着し、残務整理など。

タクシーに乗ると、多くの運転手さんがシートベルトをしたふりをして、だらーんとベルトを垂らした状態で運転している。

大きい安全ピンをベルトにつけて、ストッパー代わりにして、シートベルトが巻き戻らないように工作までしている。

なんだか中途半端なことしてるなあ、と思いつつ見ているが、一日中、運転席に座ってシートベルトを着けているというのも、きっと、窮屈な思いなのだろう推し量る。

しかし、中には自分もきっちり着けて、後部座席に座る客にも「恐れ入りますが、シートベルトを装着してください」というまじめな運転手さんもいる。

いろんな人がいるものだが、近頃は不景気のせいもあるだろう、年配の運転手でも、「ついこないだ転職したばかりで、道がよくわかりませんので教えてください」という人もいた。

知っているところならいいのだが、知らないところへ行くのにこれでは正直言って困る。ちょっと前に、鳥取市で詳しい道を知らずにタクシーにのり、行く先だけを伝えたところ、途中から、「ちょっと、道がよくわかりませんでして・・・・」と、言われたことがあった。

そういうことは行先を言ったときに教えてくれないと、「じゃあ、ここで降ります」というわけにもいかない。さらに、道に迷ってしまったものだから、何も対応がなければ、「メーター止めてください」と言うところだったが、そこはさすがに自らメーターを止めてくれた。

タクシー無線で誘導されながら、なんとか目的地に着いたが、お金をとって仕事をする以上は、もう少しプロ意識がほしいものだ。

お客様から頼まれたことで、できないことを「できません」というのは非常に勇気のいることで、なかなか言えることではない(役所は別だが(笑))。しかし、出来ないことを「出来ます」というと、必ず後からお客さんに迷惑をかける。

だから、せめてもの誠意を示すためには、正直に「これは私ではできません」と言わなければならない。タクシー運転手なら、「その場所は私はわかりませんが、道を教えてもらえますか?」と言われば、少なくとも誠意は感じるものだ。

私も仕事を頼まれるとき、「できません」を言うのは辛いし勇気がいる。それが嫌だから、そう言わなくてもいいようい平素から努力を怠らないようにしている。せっかく来た仕事を受けられず、断ってしまえば売上が確保できなくなって民間企業はつぶれてしまうのだ。

誰に教わったか忘れたが、「まだ来ない仕事を来たつもりで勉強しなさい」という教えがあった。そうすれば、実際に仕事が来た時は、すでにこなしたことがあるような感じでお客様に対応できる。

これが例えばタクシー運転手なら、まだ通ったことのない道をあらかじめ通ってみる、または地図を頭に入れておく。最近なら、ナビをつけておくというのが、それに当たると思う。

それぞれの職業でできることがあると思うが、そういうこともしっかりやろうとすれば、仕事は、ある意味で大変きついものになる。しかし、そこまでやると逆に充実感が出てくるから、仕事というのは面白い。

何事も一生懸命やれば面白くなるが、中途半端にやると何だかつまらなくなる。

どんな仕事でも楽しくなるまでやらなきゃいけないと、私は思っている。

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2008年12月18日 (木)

アメリカのゼロ金利政策導入

昨日は、朝から鳥取市内にて監査委員の仕事で、県の外郭団体の監査。夕方、事務所に帰着し、残務整理。

ニュースを見てびっくりしたのは、アメリカのゼロ金利政策導入の発表。日本の政策金利よりも低くなるわけで、日米の政策金利が逆転したのは、1993年2月以来という。

普通ならここまで金融を緩和すれば、景気に対していくばくかの刺激になるものだが、そういう期待感が市場にほとんどないところが、この度の金融危機の深刻さを物語っている。

こうしてアメリカの金融当局が出せるカードが一枚一枚切られていき、何もやれることがなくなったとき、アメリカ政府がデフォルトを宣言するのだろう。

そのタイミングが来年1月20日のオバマ大統領就任以後になるのであろうと私は予想しており、オバマショックというXデーが日々刻々と近づいていると思っている。

実体経済もそれにつれてどんどん悪くなっており、もはや「金融危機」ではなく、「世界恐慌」になったといっていいのではないだろうか。

これだけ実体経済が悪化すれば、回復にはかなりの時間がかかるだろうし、何よりまだ底を打っていない。底を打っていない状況の中で、これだけの業績悪化が進んでいることを考えると、この先どうなるかわからない。

毎日、暗い話題ばかり書いて申し訳ないと思うが、私も行く先々で厳しい話を聞くし、それが行くたびにさらに悪くなってくるものだから、どうしても私の関心は、私も顧問先もこの未曾有の不況をどう乗り切っていくかに集中しているといっていい。

こういうとき、県の仕事で行く自治体やその外郭団体はある意味で別世界のようにも思えるが、じわりじわりと官庁も財政的に困窮していることは間違いない。

今年度の税収不足が5兆円以上であり、来年度はさらにそれを上回るという。加えて年金財政の破綻懸念は待ったなしであり、この度の緊急経済対策で財政出動するも、おそらくこの世界恐慌にはあまり効果は無いものと思われ、財政は加速度的に厳しくなるはずだ。

民間も官庁もタイミングのズレはあるにせよ、早晩、厳しくなるだろう。

まあ、こうしてここまで暗い予測を立てれば、後はそれからどう脱出するかを考えるだけだ。そして「危機こそチャンスの芽がある」と信じて、どういう戦略を立てていくかが今、一番重要なことだと思う。

こうやって書いている話は暗いかもしれないが、私はあくまで前向きである。何としても危機をチャンスに変えてみせる。

そういう意気込みでがんばっていきたいと思っている。

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2008年12月17日 (水)

この不況下で増税議論に思う

昨日は、朝から鳥取市内の法人で会計監査。夕方、米子に帰着後、顧問先を訪問。

「派遣切り」だの「内定取り消し」だの、経済的に毎日暗いニュースが続いている。大手メディアがこうしたニュースを伝える一方で、ネット系のメディアやブログなどを見ていると、いよいよアメリカが債務不履行に陥るXデーカウントダウンが始まった、などという論調も見られるようになった。

大手メディアが報道できるニュースは、文字通り“表向き”の話なわけだが、ネット系メディアが伝えるニュースを“裏話”とするならば、これらは表裏一体となって、経済悪化を裏付けてくれているように思う。

私としては、お客さんのために何ができるか、出来ることを一生懸命やるという、それに徹する他、対処法を持ち合わせていない。

それぞれの経営者が、それぞれのポジションで今なしうることを精一杯やるしかないと思っている。

そうした中で、経済財政諮問会議は消費税増税の論議をしている。この不況下で増税論議とは、およそまともな頭とは思えないが、消費税を増税しないことに真っ先に舛添厚生労働大臣が反対しているところを見ると、年金財政にまともじゃない状況が発生しているとみることもできるだろう。

今年の税収は、法人税収の減収もあって5兆円ばかり減るという見方がある。5兆円ですめば良いのだが、来年度はさらに10兆円減少するという見方があり、国の一般会計予算は来年度以降、確実に逼迫する情勢とみてよい。

一般会計からの年金への繰り出し金(国庫負担)が増えることになれば、その情勢に一層拍車をかけることになる。

不況下に増税論議をする政治家など、普通に考えるとおよそまともな頭じゃないと思うが、その背景にはこうしたまともじゃない事情があるのも一つの事実ではないだろうか。

こういうことを考えると、政府債務を“ご破算”(「ガラガラポン」ともいう)したいのは、アメリカだけでなく日本もそうだと考えられなくもない。

1929年の世界恐慌から、結局、第二次世界大戦を引き起こすしか、解決手段がなかった昭和初期の事情に似てきていなくもない。

あのとき、戦争をしたかったのはアメリカだけではなく、実は日本もそうだったということも少しずつ明らかになりつつあると思う。

そういう意味で、例の田母神論文は内容が浅いといえるわけだが、いろんなことが世界恐慌から第二次大戦のころに状況が似てきていることに、一抹の不安を感じるのである。

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2008年12月16日 (火)

交通安全

昨日は、朝から夕方まで鳥取市内の法人にて会計監査の仕事。

鳥取へ向かう途中、道路で交通事故防止を呼び掛ける警察に遭遇した。一台一台クルマを止めて、安全を呼び掛けるビラを配っていた。

県内では、交通死亡事故数が昨年の同じ時期に迫る勢いになっているようで、ここへ来てドライバーを引き締める狙いがあるのだろう。

自分もドライバーの一人だが、事故だけは起こしたくないと心から思う。それは誰にとっても当たり前なのだが、運転をするとつい忘れがちになる。

昨日の朝は、米子市内で接触事故を起こした車同士が路肩に停車し、警察の事情聴取を受けていた。寒い中、ガタガタ震えながらドライバーと思しき若い女性が警察の聴取を受けていた。

そういう光景に遭遇すると、つくづく事故はいやだなと思う。ああして寒い中、ぶつかった車同士で警察の検証を受け、示談を始めないといけない。そして、その示談が決着するまで少なからぬ時間を要することになる。

私は23歳のとき、米子に帰省していた折、市内で軽自動車にぶつかられたことがある。これが、走っている車同士だったため、私にも過失割合があるという説明を損害保険会社から受けた。

しかし、どうしても納得がいかず、判例を調べ、道路交通法を調べ、なんとか10対0に持ち込んだ経験がある。

当初は、そんなものかと思ってあきらめかけていたのだが、過失割合を受けることになると自分の車の修理代だけでなく、相手の車の修理代も合算して過失割合を掛算することになるという。

私は同時、VWのポロに乗っていたのだが、相手の軽自動車が横っ腹にぶつかってきたとき、紙がグシャっとつぶれるような音がして、相手の車だけへこみ、私の車は傷がついただけで済んだ。

当時の軽自動車がいかにヤワに作ってあるか、逆にドイツ車は小さくても安全にしっかり配慮してあるか、身を持って経験をしたものだ。

相手の車を修理するとなると、板金補正からやらなければならないため、その修理代をかぶるのは絶対に嫌だと思って、それもあり、頑張って判例や道路交通法を調べたのを覚えている。

損害保険会社の代理人はこういうとき一緒に戦ってはくれず、適当に話をまとめようとするので、すべて自分で示談交渉をした。そうしたところ、相手方の損保の代理人は、一応私に反論を見せたものの、最後は10対0を受け入れてくれた。

10対0になると、私の車の傷も相手方の損害保険で修理できたから、完全勝利に喜んだものだ。

しかし、つくづく事故はその後処理が面倒さいものだと思った。警察に行っての事故証明の取得や相手方の住所等の確認(逃げられたらいけないから)、そのあとの示談交渉など、面倒くさいことだらけ。

まったく割に合わないわけで、今、こうして交通安全を訴える警察の呼びかけには素直に従おうと思うのである。

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2008年12月15日 (月)

進む円高

金曜日は、午前中は事務所で執務。午後から顧問先を訪問。

じわりじわりと進んできた円高(ドル安)は、金曜日に一時88円台まで進み、13年ぶりの水準まで上がった。

13年前といえば、1ドル79円まで進んだ年であり、日米通商交渉で日本は橋本龍太郎通産大臣とアメリカのカンター通商代表がやりあったときだった。

アメリカは、ある種の脅しとして為替を操作し、円高を一気に進めることで日本の輸出産業を追い詰めようとしたといわれている。

しかし、この度の円高は、追い詰められたアメリカのドルが信認を失い、相対的に安全性が高い円にシフトすることで起きた円高である。

アメリカの疲弊ぶりを見ると、13年前の1ドル79円の円高水準をさらに更新することも決して無い話ではなくなったと思っている。年内に80円台、来年には1ドル60円台まで進んでも決して驚きではないくらい、今のアメリカは厳しい状況に追い込まれている。

トヨタをはじめ、輸出企業の決算はこれによって下方修正を余儀なくされるだろう。年末から年始にかけて輸出企業を中心に下方修正ラッシュが始まり、世の中のマインドはさらに冷え込むことが予想される。

円高で儲けようと思えば、FX取引(外国為替証拠金取引)が思いつくが、これがなかなか難しい。

このところずっと円高を予想していたので、その点では私でもハズしてないのだが、短期的には乱高下しているため、儲ける前に損失が発生することもあり、それをどうこなすかが難しい。

ちなみにFXの指南本が書店にあふれているが、その大半は粗悪品だと私は思っている。ほとんどのFXの“カリスマ”が、昨年まで続いた円安(ドル高)で儲けているため、たまたまトレンドに乗っただけ話が多すぎる。

その“カリスマ”たちは、この度の急激な円高で多くが損失を被ったというが、本をパラパラとめくる限り、その程度のものだろうと思っていた。

株であろうと何であろうと短期売買で儲けるというのは、片手間のものには難しい話なのだ。よっぽど時間のある人でないと、パソコンの画面に向き合っていることはできない。

とにかく今は、この未曾有の不況を乗り切って、底を打つのをじっと待つことが得策のように思っている。

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2008年12月12日 (金)

身だしなみ

昨日は、朝から監査委員の仕事で鳥取県庁へ。午後から鳥取市内の法人に立ち寄って、夕方、米子に帰着し、商工会議所青年部の会合に出席。

昨日は、朝、急いでいたこともあって、ひげを剃るのを忘れた。鳥取へ向けて出発してから気がついたが、もう遅かった。

身だしなみというのは、気持ちを切り替える上で大事だと思う。朝、顔を洗って、歯を磨いて、ひげを剃って、髪の寝ぐせをとる。そして、スーツという名の戦闘服に着替えて家を出る。

こうした一連の流れというのは毎日のものであり、普段と同じなら何も意識はしないのだが、ひとつ崩れると、一日中、何となくリズムが狂う感じがしてしまう。

ひげも意識した無精ひげなら、ファッションとしてその人にとっては気持ち的には入るのだろうけど、そうでない場合は「今日の自分は、ちょっと気合が抜けてるな」と無意識に感じてしまうことにもなる。

昨日の朝は、その身だしなみを整えている間、先月2歳になったばかりの長男が私のそばに寄ってきて、私の一挙手一投足をじっと見つめていた。

その長男が、「それは何?」「それは何?」と聞いてくるので、いろいろ答えながらやっていたら、結局、ひげを剃るのを忘れてしまっていたのだ。

もちろん長男のせいではなく、2歳児ごときにリズムを狂わされたことに、「(俺としたことが・・・)」と、少々意外感を感じているのである。

身だしなみの大切さを改めて知った一日だった。

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2008年12月11日 (木)

大恐慌 以後の世界

昨日は、県の監査委員の仕事で、中部地区の法人、東部地区の法人をそれぞれ訪問。

行く先々で、景気の状況を確認するのは、職業上の一つの癖のようなものだが、いい話はやはり少ない。

県内には、電子部品や自動車の下請工場が以外とあるのだが、いずれも減産に次ぐ減産で、景気の冷え込みは一層進んでいる模様。

金融危機が「危機」から実体経済の悪化を伴う「恐慌」に転じたとき、いよいよその影響が各所で出てくるのだろう。

しかし、恐慌になった場合、いったい世の中は一体どうなるのだろうか、ということについてはなかなか予想しづらいところだ。

そこで、郷土出身の国際政治学者である浜田和幸氏の新刊「大恐慌以後の世界」(欄外にアマゾンのリンクを貼っておきます)が一つの参考になるのではないかと思う。

金融危機が恐慌に陥ることがほぼ確実ではないかと思われる今、その後にどんなことが起きるのか、未来予測をした文献というのはまだほとんどないと思われる。このタイミングで思い切って、予測を書かれたことは、とてもすごいことだと思う。

さて、その予測の内容だが、例えばドルに代わって北米に流通すると思われる新通貨「アメロ」のことや、新通貨と金のリンクの方法など、かなり具体的な予測をいくつかあげておられる。

アメリカは、今回の金融危機で力を落とすことは間違いないにしても、そこは帝国を張ってきただけにしたたかに権力を維持しようとするだろう。

日本がIMFへの10兆円の拠出を通じて、ドル体制の維持を表明したことは、国内から多くの異論が寄せられている。しかし、アメリカが大恐慌以後も、ドルの優位性を保とうとすることが予測されるならば、政府の対応はあながち間違っていないと思える。

こうした情報は、あくまで予測だということもあるだろうが、非常に情報が少ない。ましてや大マスコミが報じることもなく、不透明である。そこを、踏み込んで記述されたところは、浜田氏のすごいところではないだろうか。

情報の少ない中、貴重な一冊だと思う。

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2008年12月10日 (水)

楽観論には注意

昨日は、午前中は事務所で執務。午後からは顧問先を訪問。

久しぶりに投資日誌を書こうと思うのだが、このところずっと様子見を続けており、特に書くことがない。

株式市場は上がったり下がったりを続けながら、最近はやや上がり気味のようにも思えるが、株価の底はまだ来ていないとみている。

アメリカの自動車BIG3を政府が救済したからといって、それで問題が去ったとは誰も思っていないだろう。

アメリカではいまだに金融が正常化しておらず、個人がローンを組めない状況が続いているという。つまり、車も家も、キャッシュで買える人でないと、なかなか買えないということだ。

だから、今後も自動車メーカーをはじめ、製造業の業績は下方修正ラッシュが続く可能性が高いし、いったんは救ったはずのBIG3が二次破綻する可能性だってまだ消えていない。

そういう環境の中で、株価が上がるというのはどういうことかと言えば、おそらく政府系の資金、例えば年金基金などが下値で買い支えている可能性があるということだ。

9月の金融危機以来、ネット系の証券会社では個人の口座開設が相次いだという。しかし、「安すぎる」と思って買った株も、その後ずるずると値がさがったため、早速に損を計上している個人も多いという。

今回の金融危機は、言ってみれば「有事」であり、「平時」の尺度は役に立たない。「割安」というのはあくまで「平時」の尺度で考えた場合であり、「有事」である今は、あくまでそれがいつまで続くかを考えないといけないと思う。

今の状況は、ファンドの解約殺到に伴う換金売りが出ており、こういう時期は割安であるとにかかわらず、売り注文が出てしまう。むしろ、優良株で値持ちのいい株ほど、優先的に売られる可能性もある。

有望な投資先として、金(ゴールド)の可能性を前に書いたが、金相場も同じように上がったり下がったりしている。

金(ゴールド)は有望とは思う反面、株と同じようにヘッジファンドの解約売りのために思うように上がらない可能性も見ておかないといけない。特に円高と値下がりが同時に起きた時は、円ベースでの価格が大きく下落するので要注意だ。

今後は、マーケットには楽観論が出てくる可能性がある。なるべく高値で売り抜けたい機関投資家は、ここで楽観的情報を出しつつ売り抜けるだろう。そして、来るべきオバマ・ショックに備える。

新ドル発行だの、国債の償還繰り延べなど、荒療治の効果を最大にするためには、抜けがけをする人をできるだけ少なくしておかなければならない。そのために楽観論を流し、人々を安心させようとするかもしれない。

だから、今後、もし楽観論がどこからともなく出てくる場合は、来るべきオバマ・ショックを覚悟しておかないといけないとも考えられる。

こうしたことは、あくまで推測の域を出ないが、そういう心構えも必要かと思っている。

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2008年12月 9日 (火)

お茶こぼし

昨日は、鳥取市内の法人にて1日中、会計監査の仕事。

顧問先などの仕事先に行くと、お茶などを出してくださることが多い。大変、ありがたいわけだが、会計監査で訪問したときは、机いっぱいに書類を広げていることも多く、出されたお茶の扱いには細心の注意を払っている。

ファイルや書類の綴りなど、分厚い書類は重さがあるので、コーヒーカップや湯呑など、ぶつかればひとたまりもなく、お茶やコーヒーがこぼれてしまう。

監査法人に入所したとき、「出されたお茶は、なるべく早めに飲んで湯呑を片付けてしまうこと」と先輩から教わった。

確かにそのとおりなのだが、胃が決して丈夫ではない私の場合、あまり早飲みすると何となく胃の調子が悪くなったりすることもあるので、多少ゆっくり飲むためにも細心の注意を払って、書類がお茶やコーヒーに没してしまわないよう心がける。

会計監査をやっている公認会計士なら誰しも1度や2度はお茶をこぼすという失敗したことがあると思うが(?)、監査法人時代には、これを何度やっても懲りない先輩もおられた。

この方は偉い方だったが、“こぼしの○○”という異名をもっていた(「○○」にはご本人の名前が入る)。

私もこの方といっしょに仕事をしていたとき、何度となく、お茶やコーヒーをこぼされるのを目撃したものだ。そういうとき、他の先輩方は慣れたもので、「またやっちゃいましたね」という感じで平然と机を拭くのであった。

この方は大変まじめな方であったが、仕事に集中するとお茶がおいてあることをお忘れになるのだろうと思った。

それ以来、私はこの方と仕事をするときは、自分の書類に被害が及ばないよう、机を少しだけ切り放し、溝を作ってこちらのテーブルまでこぼれたお茶がこないよう、事前対策をしたこともあった。

いろんな先輩がおられたものだが、かくいう私も一度だけコーヒーをこぼしたことがあった。

テーブルの反対側に座っていた先輩のコーヒーが、その間に散らかった書類で見えず、無意識に自分の前の書類を押しのけたとき、テーブルの向こうで悲鳴があがり、コーヒーが椅子にこぼれたことに気がついた。

書類は汚さなかったが、椅子に置いてった先輩のカバンをコーヒーで汚し、かけてあったスーツにも一部、コーヒーがかかってしまった。

こういうときは、こちらもパニックになってどうしていいのかわからないものだが、「いいよ、気にしないで」と先輩に言われたのを覚えている。やさしい先輩だった。

以来、自分のコップだけでなく、テーブルの対岸に置いてあるコップにも注意を払うようになった。

これから先の公認会計士人生の中で、出されたお茶をこぼすことがないようにしたいものだ。

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2008年12月 8日 (月)

ぶれない信念

金曜日は、午前中に顧問先を訪問。午後からは、会合への出席が1件、その後、顧問先の役員会へ出席。

夜は私的な勉強会で、航空自衛隊美保基地の野口司令(一等空佐)をお招きして、ご講演を賜った。

司令にはリーダーシップについて語っていただいたが、本当にためになる話が多く、とても有意義なひと時だった。何より信念がぶれないところが大切だと思った。

今、航空自衛隊は例の田母神論文問題で、幹部には何かと制約の多い時期だと推察するが、自衛隊内部では、論文の適否は別にして、田母神氏がどこへ行っても発言がぶれない点はさすがと思われているらしい。

トップの言っていることがコロコロと変わったら、確かに下につく人はやりにくいし、何を信用してやればいいかわからなくなる。

そこで大切なのは、「本質は何か」という問いである。目的は何なのかということを軸にしっかり考えることで、本質を誤らないことにつながるわけだが、ぶれない信念を持つためにはそこが大切であるという点を大いに学ばさせていただいた。

週末に送られてくる日経ビジネスを開き、今週業の巻頭のインタビューでわが師匠、川北博先生が出ておられたのでびっくりした。

昨今論議されている時価会計の凍結云々についてのお話であったが、師匠もお考えがぶれない。

会計というのは、あくまで情報開示のための道具であって、経営の本質を左右するものではない。そこを本質の悪化を無視して、時価会計の凍結によって損失開示のタイミングを遅らせれば、取りうる対応も後手にまわり、延焼を大きくしてしまう。

その当たりの本質を見誤らないような対応が、この経済状況では必要なのだが、その点を鋭く指摘しておられた。

野口司令の講演を聞いているとき、私は師匠のことを思い出しいた。まるで師匠がおっしゃったようなことを野口司令がおっしゃるからだ。

師匠は旧陸軍の将校だったが、野口氏は空自の幹部だ(一等空佐は昔でいう「大佐」)。リーダーシップの本質というのが時代を超えて変わらないことに、私は驚いた。

ぶれない信念で、危機の突破といきたいところだ。

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2008年12月 5日 (金)

悲観的な将来に楽観的な要素を見つける

昨日は、午前中から午後にかけて外出。事務所で雑務をこなしながら、夕方は米子信用金庫境港支店の方々に招かれて、取引先向けの講演。

昨晩の講演では、現在の経済情勢と今後の見通しについて話をして、どうやって切り抜けるべきかについて話をした。

現在の経済情勢と今後の見通しについては、かなり受けがよかったようでちょっとホッとしている。その後の懇親会では、「参考になりました」というご感想を多数いただいたので、講演を引き受けた甲斐があった。

この秋からの金融危機に関しては、明らかに今までの不景気とは質が違うと思い、私自身、この数カ月は久しぶりによく勉強した。

その結果、アメリカ経済が破綻の淵に追い込まれ、日本を含む周辺国がその煽りをモロに受けるだろうということがわかった。そして、来年のオバマ新大統領就任後は、何らかの経済ショック(オバマ・ショック)がある可能性が出てきたということも昨日は話をした。

また、もしもオバマショックがあるとすれば、その前兆として金融機関のアナリストなどから「株価は底を打っただろう」などという楽観論が出ることが予想される。

これは、ショック療法をつつがなく行うために、事前の抜けがけを防ぐためのアナウンスメントに他ならない。こうした点にも注意を凝らしていきたいと思っている。

私の予測は悲観的だという意見もあるだろう。しかし、私としてはできるだけ詳細に情報を収集してみた結果に出した答えであり、これが正解だと断言することはできないまでも、私はこの線で物事を見ていこうと考えている。

また、状況が悲観的であっても、それをもって自分まで悲観にくれる必要はなく、冷静に現状分析をして、その彼方に楽観的な要素を見つけてそれに邁進するという、そんな生き方が大切だと思っているのである。

よくないのは、現状から目をそらし、問題を先送りしてしまうことのほうだろう。

ちなみに、昨日、訪れた境港市は、こうした金融危機の影響がないわけではないが、漁業は燃油価格の下落によって好転しているし、鬼太郎ロードは相変わらず観光客であふれているし、必ずしも悪い話ばかりではない。

漁業においては、某大手水産会社の再生計画が前倒しで完了するなど、明るいニュースも流れていた。

こういう金融危機下では、鬼太郎ロードのようなお金をあまり使わなくてすむ不況対応型の観光地が選ばれるし、一次産業のように「食糧」を調達してくれる産業は根強く生き残る。

昨晩は、こうした産業界で経営のかじ取りをされている経営者の方々と多数、交流を深めることができ、大変有意義だった。

また、ロシアや中国と貿易をしている方からは、情報の少ないこれらの国々の現地情報も入手することができ、大変参考になった。

大局を見ながら、細部を見ていくと、本当におもしろい話がたくさんあるものだと思う。

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2008年12月 4日 (木)

おおらかな時代

昨日は、一日中事務所で執務。10月決算会社の税務申告書の作成など。

いろいろと難しい仕事を終えて、今、少しホッとしているのもつかの間、年末に向けて今年中に終わらせておきたい仕事を片付けるため、ラストスパートに入らなければいけない時期になった。

人間の心理というか、あるいは日本人固有の心理なのかもしれないが、年内に片付けるべきものは片付けて、すっきりした気分で新年を迎えたいという気持ちがある。

だからなのだろう、12月(師走)は何かと忙しい。

朝、事務所に出て、ネットでザーっと新聞記事に目を通すが、「麻薬」だの「痴漢」だの欲求不満や将来に希望がないと思ってしまう心の状態に基づく事件が多いように思う。

世の中、多くの会社がコンプライアンス(法令順守)を掲げ、ルールの徹底を叫ぶ時代だが、それを口実に、ちょっとでも法令違反を犯した会社は、マスコミから徹底的に叩かれる。

モラルが低下したという事実もあるのかもしれないが、一方で社会から大らかさが消えて、何かギスギスした世の中になったと感じるのは、私だけではないだろう。

以前に会計監査で伺っていた金融機関は、毎年のように社内ルールが厳しくなり、特に個人情報保護法が出てきたころに、行員さんたちのストレスは極限まで達していたように思う。

今は、それが当たり前になって少し落ち着いたのかもしれないが、どこの職場にお伺いをしても心的に病んでいる人が少なくない。

メールにしても、社内から外部に送るメールが簡単に送れなくなった大企業の友人もいる。メール経由で社内情報が漏れるのを防ぐためだというが、もっともだと思う反面、世知辛い世の中になったと思う。

便利になれば、その裏返しでリスクも増えるものだが、それでももう少し世の中が大らかにならないものかと思う。

それが今後の日本社会の課題ではないかと思っている。

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2008年12月 3日 (水)

ベネチア

昨日は、午前中に顧問先を訪問。午後からは、事務所で調べものなど。

ネットのニュースを見ていたら、イタリアのベネチアの街が高潮で冠水したとのこと(共同通信記事はこちら)。(ロイターのピクチャーギャラリーはこちら

今まで行った世界の都市の中で、一番感動した街並といえば、私は一番にベネチアを挙げるだろう。

ヨーロッパには他にも美しい街並みはたくさんあるのだが、ベネチアの街がユニークなのは、自動車の通行が全面禁止となっていて、張り巡らされた水路を船で移動するところだ。

バポレットという水上バスは、水路の至るところに停留所があり、とても便利だった。一日券を買っておけば乗り降り自由で、その水路から見る街並みがまたとても素晴らしかった。

ベネチアは“水上都市”と呼ばれ、栄華をほこった中世の街並みをそのまま残しているところがすごいのだが、その維持管理には細心の注意が施されていると聞く。

家の外壁の修繕なんかも全部届け出が必要なんて聞く。景観こそが財産だと住民が知っているから、そういうことも可能なのだろう。

日本の都市で街並みをきれいにしようとしても、私物たる家などに規制を加えることはほとんどされていないと思う。されていたとしても、ごく一部の都市のごく限られたエリアだけだろう。

街の建物の統一感というのは、景観にとってとても重要だと思うが、日本の街は洋風・和風が入り乱れ、同じ洋風でも南欧風とか北欧風だとか、何でもありだ。

それは日本の良さでもあるけど、観光都市として景観でメシを食っていこうと思えば、規制も受け入れなければならない。

この近辺では、松江市がもっとも景観に配慮している。さすがは国際観光都市だ。お城の堀を遊覧する船は、ベネチアのゴンドラを彷彿させなくもないし、もしあのお堀を日常の移動手段に使ったらとても面白いと思う。

宍道湖沿いだっただろうか、看板規制をかけたことも立派だと思う。とにかく景観を守るためには、かなり厳しい規制を受け入れなければならないわけだが、それを理解できる住民がどれだけいるかは、その街の文化度の高さよるのだろう。

米子の街は・・・、文化度はともかく、自由でいいですね、とだけ書いておこう。

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2008年12月 2日 (火)

谷深ければ、山高し

昨日は、午前中は事務所で調べものなど。午後からは顧問先への外出や、挨拶まわりなど。事務所に帰ってご来客が1件。

朝、いつもこうやってパソコンの画面に向かい、ブログネタを考えるのだが、「暗い話題になっちゃいけない」と思いつつも、今、私にとって関心の高い金融危機の影響がどう出るのか、それについて書きとめておきたいと思う自分がいる。

でも、事実をきちんと認識しておくことは、暗いとか明るいとかいう以前に重要であり、厳しい状況を認識しながらも将来に向けて前向きな気持ちをキープしていくことが、ある意味でベストではないかとも思っている。

当然のことながら会計事務所の経営は、当地における経済の影響をお客さんを通して受けてしまう。このご時世でお店を畳んでしまわれるお客様もないわけではない。

そうした状況は会計事務所の売上にも影響を及ぼすわけであり、お客様あっての商売であることは、他の商売となんら変わるところはない。

もう一つは、この金融危機がチャンスの始まりなのか、まだまだピンチの連続なのかの見極めもとても重要だと思っている。

景気が悪いからといって、私は決して暗くしているわけではなく、新しいチャンスの芽がどこに出ているか、それを探すことでモチベーションはむしろ上がっているくらいだ。

仕事も投資も同じで、谷が深ければ、そこから上がっていく山の高さも高いわけで、それだけ次なるチャンスも大きくなると考えている。

おそらく、あと数カ月は悪いニュースがさみだれ式に出てくることだろう。そして、オバマ大統領就任後に極めつけの“オバマショック”という何らかのサプライズも予想される。

そうした悪材料が出そろい、下がるところまで下がれば、そのあとに大きな反動が見込まれるわけで、その時期がいつ頃になるか、見極めることが大切だと思っている。

ちなみに予想されるオバマショックには、「アメリカ国債の一時的な売買停止」、「新ドル(新通貨)の発行(昭和21年の「新円切替」のようなもので、ドルの価値を切り下げ借金返済を容易にするもの)」、「段階的な金本位制への回帰(あるいはコモディティバスケット制)」などが挙げられる。

要するに、行き詰った状況をガラガラポンするための政策で、ある日突然発表されることだろう。

これが80年前の世界恐慌のときは、結局、第二次世界大戦へ誘導することで、ガラガラポンしたのだった。

そうならないようにしてもらいたいと思う。

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2008年12月 1日 (月)

ラウドネス 樋口宗孝

金曜日は、事務所で調べものをしたり、書類の整理をしたり。

日曜日は、中海テレビの収録。

今日は、ガイナーレ鳥取が試合に敗れ、J2に昇格できなかったことでも書こうと思ったが、今朝、パソコンを開いて飛び込んできたニュースをみてやめた(どっちみちガイナーレについて、私が書けることはほとどんないこともあるが・・・)。

ラウドネスのドラム・樋口宗孝氏がお亡くなりになったそうだ。(スポニチのリンクはこちら

ラウドネスは日本のハードロックの草分け的存在で、私が中学生のころ(約20年前)に一世を風靡していた。その後にX(JAPAN)などが出てきて、圧倒的な人気をさらっていったが、ラウドネスの存在感は変わらなかったと思う。

中一のとき、友達に教えてもらってラウドネスを聞くようになってから、しばらくハードロックにはまった。アースシェイカーなども、ラウドネスと並んで人気を誇っていたが、自分のなかでラウドネスは別格だった。

たぶん、究極のサウンド、というかとても完成されたサウンドだったのだと思う。後から出てきたハードロック系のバンドがすべて“子供”に思えたのも、このラウドネスを聞いてきたからだろう。(まあ、その後でディープパープルを聴いて、なるほどこっちが本物かと思ったが(苦笑))

まあ、いうなれば本場のイギリスのハードロックを日本に本格的に持ち込んで成功した最初のバンドだったということだろうか。

ラウドネスの中心は、私の中ではギターの高崎晃だけど、樋口のドラムはそれをしっかり引き立てていたところがすごいと思っていた。

例えば、XーJAPANのYOSHIKIは、確かにすごいし尊敬もするけど、バンドとしてドラムが目立ちすぎるとバランスの問題でどうかと思うときもある。もちろんそれがXの魅力であることは間違いないが・・・。

ラウドネスは、その点のバランスがしっかりしていて、それを支えてきたのが樋口だったと思う。

私もこの歳になれば、いろんな人の訃報に接することになってしまうのだが、何かこう、青春時代の1ページに幕が引かれてしまったようで、悲しいニュースだった。

享年49歳というから、まだ若い。まだまだドラムも叩ける年齢だったと思う。

ご冥福をお祈りします。

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