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2008年11月

2008年11月28日 (金)

できることを着実に

昨日は、午前中に9月決算法人の税務申告書の作成。午後からは外出など。

11月も営業日は今日が最後。今年も残すところ1か月となった。

ニュースを見て、そして現実の社会を眺めてみて、時代の変化を感じてみようとする。これは具体的には、「仮説」を立てて、少しずつそれを確かめていくことになる。

「変化に対応しよう」というのは簡単だが、現実の社会を見ているだけでは、案外と変化に気がつかないものだから、こうしたことを積極的にやってみるのだ。

そんな中で、インド・ムンバイのテロ事件も、大きな流れの変化につながる可能性があると思って、注視をしているところだ。

インドのことはよく知らないが、ムンバイは経済都市であり、中国でいえば上海のようなものだろう。

つまり、経済成長の象徴的な都市であり、そこで英米人をターゲットにしたテロが起きたということは、これまでの新興国成長に大きな影響を及ぼしてきた英米系の資本の流れに変化が起きかねないということだ。

ただでさえ、新興国の成長は、このたびの金融危機で瀕死の状態に置かれつつあるという情報がある中での事件。

新興国の発展が先進国の利益になるという新帝国主義の構造は、これにて一旦、ストップがかかる可能性がある。

日本人も犠牲になった。表向き、政府はテロと戦う覚悟を宣言しているが、丸腰の日本人が今後もインドで自由に活動できる保証もない。

一つ一つのニュースに、その歴史的意味を見出すのは難しいが、ちょうど9・11テロ事件がその後の戦争経済へ突入するきっかけだったように、今回のインド・ムンバイのテロ事件も新帝国主義の曲がり角となるきっかけになる事件になるかもしれない。

今は、それらは仮説にすぎないが、私たちの身近でも、大手企業の工場の契約社員解雇のニュースが聞こえてくると、なんとなくそれらが大きな流れの一環にあるような気がしてくるのである。

時代の変化を感じつつ、今年もあと1か月。

できることを着実にやっていくしかないと思っている。

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2008年11月27日 (木)

不況対応型

昨日は、午前中に9月決算会社の税務申告書の作成など。午後からは、ご来客が1件と中海テレビの番組打ち合わせなど。

どこへ行っても良い話を聞かないが、良い話がまったくないわけではない。私のお客様の中にもこの不況下で増収増益を達成しておられる会社もある。

業績の良い会社の特徴を一言でいえば、「不況対応型」といえるだろう。つまり、世の中が不景気になっても関係ない業種や、むしろ不況こそ強味を発揮する業態がそれに当たる。

例えば食品加工関係の会社では、「国産」ということが一つの武器になっている。それはやはり中国産の問題の反動で、国産食糧への需要が高まっているからだ。

食糧は不景気に関係なく需要があるので、業界の中できちんと特徴を出していければ不景気をもろともせず、業績を伸ばしていける。ただし、競争相手が非常に多いのも特徴だ。

スーパーなどは競争相手が多い典型で、食料品を買い求める客は決して減らないものの、価格競争などによってお店が選別されてしまう。

今、業績を伸ばしていると思われるのは、ディスカウント系のスーパーだけだろう。これも不況対応型ということになる。

これから、不景気の度合はますますひどくなると予想されている。大きな流れとしても少子化で人口が減るため、重要は減少していくことになる。このことは、事業をやっている人すべてに共通する前提であり、この前提をいかに逆手にとって商売するかが課題となる。

したがって、好景気に売上のピークを持ってきて、そこでコストを回収しようとすれば、ほぼ間違いなく失敗すると思った方がよい。好景気がくる保証がないし、経済そのものが縮小傾向にあるからだ。

この不景気でも利益を確保できるよう、ビジネスモデルを何度も見直していくことが必要だと思う。

そうしてみると会計事務所も同じだと思う。業界としてはすでに旬を過ぎており、不景気でもきちんと仕事がもらえる努力をしなければ、やがて競争に敗れてしまう。

幸いなことに私は不景気の真っただ中で開業し、以来、好景気がくるどころか、ずっと右肩下がりの中でやってきた。これは一つの幸運であり、不況対応型のビジネスとしてしっかり根を張っていきたいと思っているところだ。

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2008年11月26日 (水)

やばい情報は小出しにされる

昨日は、午前中に出雲市内の顧問先を訪問。午後からは米子市内の企業を訪問。事務所に帰着後は、9月決算会社の税務申告書等の作成など。

ニュースを見ていると、金融の状況が刻一刻と悪化している様子がわかる。いや、正確に言うと、すでに悪化している実体がポロポロと露呈していきているものだといえる。

すでに巷間噂されていた事柄が、事実として少しずつ、小出しに明らかになっている。

農林中央金庫が1兆円の増資をするというが、農中はサブプライムローンの焦げ付きが一番ひどいという噂があった。

公的資金を入れるにあたって、放漫経営には税金を入れないと民主党がクレームをつけたため、自助努力の一環としてまず自ら増資をしてみせるということらしい。

また、一昨日のニュースでは、世界最大の銀行であるシティバンクに、アメリカ政府の公的資金が投入されることになったが、これはおそらく“焼け石に水”だろう。

実体はもっと悪いことが予想されるが、公的資金導入が決まった額だけ損失を計上し、時価会計の適用を強引に回避して、なんとかつじつまを合わせているものと思われる。

株式市場は、昨日、こうした材料を手掛かりに値上がりしたが、情報がまだ不十分であり、注意が必要だと思っている。やばい情報が小出しにされ、要人が逃げるための時間稼ぎに使われている。

これからさらにポロポロと悪材料が出てきて、1月にオバマ政権が誕生した後に、“オバマショック”が待っているかもしれない。

アメリカ政府は、金融機関救済のために公的資金を投入し続けているが、もともと財政赤字がひどいのに、そんなことをして政府がもつわけがない。ならば、“オバマショック”の中身は、アメリカ国債の売買停止だろうか。

情報が操作されていると言えば、金(ゴールド)の価格もそうかもしれない。なぜ、先物価格が9月から10月ごろに下がり続けたのか、本来ならば金融危機とともに資金の逃避先として上がらなければいけないはずだ。

これについては、FRBはじめ各国の中央銀行やIMFが保有する金の現物を元手に、先物市場で空売りを掛けているという噂がある(直接ではなく、配下の銀行を使って)。

金(ゴールド)に向かう投資家には、紙幣を印刷する立場として、断固として利益を上げさせない強い意志の表れともいわれている。

無理もないだろう。中央銀行の存在価値は人々が紙幣を信用している限りにおいてのことだから、人々が紙幣を信用しなくなって金(ゴールド)に向かえば、それを阻止するための手段にでることは考えられる。

しかし、それもどこまで持つかだ。現物の人気と先物価格の低迷は、やがて調整されるだろう。

こうした情報は、大手メディアに乗ることはないが、田中貴金属工業の店頭では、ゴールドの1オンスコインなどの品切れ状態が続いているとも聞く(HPにも書いてある)。今日の日経の記事はその反対がかかれていたわけだが、これも偏向情報の一環だろうか。

今は、有事なわけであり、こうした時代の中では情報が統制される。戦時中もそうだったらしいが、それは後でわかることで、その時代に居合わせた人は気がつきにくい。

乏しい情報をつなぎ合わせて、時代を読み誤らないようにしたいところだ。

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2008年11月25日 (火)

時代の流れ

金曜日は、午前中に山陰経済新聞の寄稿記事を作成。昼から山陰経済同友会の例会に出席。それが終わってから事務所に帰って、9月決算会社の税務申告書などの作成。

物事というのは、最悪の事態を想定しながらも、一進一退を繰り返しながら、何とか踏みとどまったりする。会社の経営でも、このままいけば会社が危ないと思ったところから、いろいろ工夫して盛り返してくる。

危機意識をどう維持していくかは、とても難しい。最悪の事態と思われたことも、万が一起きてしまえば、その危機に感覚が慣れて日常の一ページみたいになってしまう。

人間はいちいち“最悪の事態”に反応していると神経が持たなくなるので、自己防衛的にそうした事態に関心を持たないようにしてしまう。

厚生労働省の元キャリアを狙った犯罪が、どこまで恐ろしい事態なのか、未だわからないことが多いが、私はすでにこの事件から関心をなくしている自分に気がつく。テレビのニュースも、とりあえず見ないでおいた。

こうした事件の一つ一つが社会のどういう変化を象徴しているかは、後になってみないとわからないものだが、もしかしたらすごい事件になるかもしれないし、ただの凶悪事件なのかもしれない。

例えば2・26事件なども、その時代に生きていた人の感覚と歴史を勉強したときに初めて知った感覚とは違うのだろうと思う。

そういう意味では、そのときどきに起こる出来事を、感度高く受け止めることも必要だと思う。それが歴史的にみてどういう意味を持っているのかと。

金融危機もそうだ。日常にはそんなに影響のある出来事ではないが、局所的にはものすごい社会の変化をもたらしている。そのものすごい変化を見逃すことなく、次の時代に備えて準備することが大切なのだろう。

なんとなく過ごしていると、このスピードの速い歴史の流れについていけなくなるな、と思いながら、今日のブログを書いてみたところです。

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2008年11月21日 (金)

カミナリゴロゴロ

昨日も県の監査委員の仕事で、午前中は大山へ。米子市内の事業所を経由して、午後からは境港へ。

大山は20センチの積雪で、あたり一面の銀世界。境港の漁港は寒風が吹きすさび、私はすっかり凍えてしまった。

一昨日の晩に仕事先の方と飲み会があり、昨日は久しぶりの二日酔いだった。そんなに飲んではいないのだが、元来、アルコールには弱いので、飲み方によっては二日酔いをしてしまう。

それで昨日は、事務所に帰って夕方ごろまで頭痛が続き、寒さのせいで風邪をひくかと思った。そして、昨晩も連夜の飲み会。最近はどこにいっても景気のいい話は聞かれない。

家に帰ると子供はすでに寝ていた。おかげ様で先月産まれた次男は順調。2人目ということもあるのか、余裕を持って育児できていると思う(妻はそれなりに大変だが)。

長男はやはりというか、次男の存在が気になるようで、嫉妬してやたら甘えてくる。いろいろな人から教えてもらって、“予想通り”と言えばそうなのだが、気を引くためのいたずらが過ぎると腹も立ってくる。

無理もないだろう。これまで家族の愛情を独り占めにしてきたのに、強力なライバルが現れれば、自分の存在をアピールしてあの手この手で注意を引こうとする。それが甘えることであったり、いたずらをすることであったりする。

ただ、それも最近、少し落ち着いたように思う。家族もだいぶ気を使って、注意を次男に集中しないよう協力してくれている。私も長男が甘えてくるときはしっかり甘えさせてやるようにしている。

私自身も次男が産まれるまでは、子供が2人になる生活をなかなか想像できなかった。母親と違って父親の場合は、自分で腹を痛めて子供を産むわけでないので、実感がわくまで少し時間がかかる。

長男のときもそうだったように記憶しているが、生まれたばかりの子供は何かこう、宇宙人のような感じで、抱っこをしていてもなかなか手につかない感じがする。時間が経つにつれ、実感がわき、とてもかわいく思えるものだ。

今朝は、雷鳴がゴロゴロなっていて、“雪おこし”かと思われた。長男に「カミナリさんがゴロゴロしてたねぇ」と話しかけると、「カミナリしゃん、ごろごろちてたねぇ」と繰り返してくれる。だいぶ日本語がしゃべれるようになった。

家族は癒しだと思いながら、今日もがんばる。

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2008年11月20日 (木)

2.26事件のころに逆戻り

昨日は、県の監査委員の仕事で鳥取県西部地区の団体へ。日南町の山奥から大山のふもとまで、道中、吹雪に遭いながら訪問してきた。

厚労省の元次官の暗殺事件報道をみるにつけ、日本の社会がどんどんおかしくなっていることを実感する。

麻生首相は、「怪我をされた方の回復を祈る・・・」とコメントしたようだが、「怪我」を「かいが」と読んでしまったそうで、いよいよ大丈夫かなと思ってしまう。

もちろん漢字が読めなくてもしっかり政策を作ってもらえば、何も問題ない。

昨日は私は日南町の山奥で頑張っている企業を訪問してきたところで、途中で町長さんにもお会いしていろいろと現状を教えていただいただが、すでに起こっている高齢化と過疎化に歯止めがかからないのが現状だ。

農業や林業など、きちんと立て直せば雇用の回復も可能なのだが、そうしたところには税金の投入もあっていいと思う。2兆円を配る余裕があるなら、未来への投資として、ほんの数億円もあればなんとかなるだろう。

今朝の新聞を読むと、麻生首相は医療問題で「医者は常識がない」みたいな発言をしたと報じられたが、2兆円あるなら医療福祉関係の予算について、年間2200億円の削減をほんの少し止めるだけで、ずいぶん環境は変わってくるだろう。

こうしたことは単純ではないことはわかるけど、そうした細かい声をもう少し拾う努力はしてもらいたいと思う。

そして、そうした社会に渦巻く不満のはけ口に、厚労省キャリアへのテロ事件があったとするならば、なんとかできないものかと思う。

いずれにしても物騒な世の中になったもので、2.26事件のころに逆戻りしたような世相だ。

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2008年11月19日 (水)

継続は力なり

昨日は、午前中に顧問先を訪問。午後からは投資情報について連載をしているフリーペーパー「山陰サイズ」のカメラ撮影。次回の発行号から、写真を新しくしていただけるようです。

昨日はあられが降るなどとても寒い一日。今日の最低気温は3度、最高気温は7度の予想で、すっかり冬の天気だ。

2日前だったか、街でコートを着た人を見かけた。そのときは、「(まだちょっと早いんじゃないか?)」と思っていたが、昨日、妙に寒いので天気予報を見てみたら、すっかり冬型の気圧配置。

今朝の気温3度は、やっぱり寒い。今日、私は今期初めてコートを着た。手袋はまだいいかと思って出さなかったが、外に出てみて、手袋も持ってくるべきだと思った。

まだ秋だと思っていて、すでに冬が来ていたのに気がつかなかった。私は今日これから山間部へ出かける。雪のために通行禁止になった道路もあると、今朝の朝刊に書いてあった。よりによってこんな寒い日になるとは・・・(苦笑)。

冒頭に書いたフリーペーパー「山陰サイズ」には、地域の情報が満載してある。私は投資に関する基礎知識をコラムに連載しているが、これが意外と好評を博しているとお聞きした。

もっとも今、投資をするような環境にないが、いずれまたチャンスはくるわけで、そのタイミングはみんなが気がついたときはもう遅い。十分に情報を収集して、ことに備えることが大切だと思う。

私はそのほかにも、山陰経済新聞にも寄稿記事を連載しているが、これもありがたいことに好評を博していて、連載の継続はすでに丸6年になろうとしている。

こちらは地域経済について、あるいは中小企業経営について、つれづれなるままに書かせてもらっているが、これを読まれた方からいろいろとメッセージを頂くことが多い。

私の事務所はまったくのゼロからのスタートだったから、何らかの形で私の事務所の存在を認知してもらう必要があった。そういうときにこうした地元紙は貴重であり、雑誌側からも連載の継続を依頼されていて、お互いに良い関係ができていることはてもありがたいことだ。

これまで書きたいことがいっぱいあって、たくさん原稿を書いてその中から選ぶ、なんてことがあった一方で、書くことがなくなって、締め切り直前まで白紙のときもあった。

それでも、がんばって継続することで、私の考えを皆さんに伝えることができ、また記事によっては「励ましてもらいました」なんて感想を頂くと、こちらの方がうれしくなる。

どこまで続けられるかはわからないが、読者から一定の支持を受けることが最低条件だろう。いずれにしてもしっかり勉強して、そして努力して、継続できるようがんばりたい。きっと、それが力になるのだと思う。

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2008年11月18日 (火)

政務調査費

昨日は朝から県庁に出かけ、監査委員の仕事。政務調査費に関する住民監査請求の結果について、知事に報告。

今朝の地元紙には、その内容が掲載されていたが、監査請求のあった政務調査費について一部間違いを指摘し、返還してもらうことになっている。

鳥取県の政務調査費は、1円単位まで領収書を公開しており、透明度では全国的にもトップクラスである。しかし、その中身については、まだ議員間の認識の差などもあって、バラバラな部分も残っている。

ただ、最終的には議員各氏の説明責任の問題になると思っている。例えば、共通経費の按分で、何割を政務調査に入れたか、なんていう話については、ある程度割り切って考えるしかない。

こうした細かい問題をどこまで詰めるかは、今後、説明責任を果たす上で必要と思われる線を決めていただくしかない。監査委員はあくまで基準に基づいて監査するので、それ以上は踏み込めない点もある。

政務調査費については、一時期、だいぶその問題について報道がなされていたが、あれからどうなったのだろう。どこかの地方議会ではマンガ代が入っていたり、その他もろもろひどい話があった。

ただ、少なくとも鳥取県については、現在、1円単位の領収書を公開し、議会事務局と監査委員のチェックが入っているから、かなり透明度が高いと思われる。

このたびオンブズマンに指摘される前段階で、かなりの間違いはチェックして修正済みだった。

しかし、一方で思うことは、あまり細かくしすぎると、事務コストやチェックにかかる時間がかかりすぎ、かえって税の無駄にもつながる。

ほどほどのバランスに落ち着かせるのも、監査委員の仕事だと思っている。

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2008年11月17日 (月)

片山前知事の講演を聞く

金曜日は、全国監査委員協議会連合会(全監連)の総会が東京・新宿であり、日帰りで上京。

私は全監連というものに初めて出席したわけだが、たまたま今年の講演者は、片山善博・前鳥取県知事(現慶応大学教授)だった。

片山前知事の地方自治論は、とてもわかりやすかった。「地方自治の自立」という一本の筋が通っており、相変わらずの歯に衣着せぬ表現は、爽快でもあった。

片山さんというのは、頭がいいだけの人ではなくて、信念の人だと思う。地方が自立するために必要なことは何かを徹底して考えておられるので、なるほどと唸らされることが多い。

そして、元官僚らしからぬ、普通の市民感覚のある人だと思う。例えば、税の無駄遣いということに関して、普通の人が思う常識的な感覚を決して外さないところが、知事時代に支持率が高かった理由だろう。

この週末は、子供の世話に明け暮れた。といっても、生まれたばかりの次男ではなく、もうすぐ2歳になる長男の方。次男へのジェラシーに手を焼いているが、これはまた機会があれば書く。

昨日、注目の「G20」(金融サミット)があったようだが、特に目新しい話は無かったようで、むしろ失望を買ったようだ。そういう意味で、今日の株価がどうなるかは興味深い。

私はこの金融サミットで、新しい世界秩序が作り直される画期的なものが飛び出てくるのかと思ったが、そういうものは特になかったようだ。

フランスのサルコジ大統領は、「このサミットは画期的なものになる」と会見していたから、気がつかないところで何か新しい仕掛けが為されていたのかもしれない。

しかし、日本はあくまで「ドルの基軸体制の維持」を訴えたわけで、改めて対米従属ぶりを発揮したのだが、逆に第二次大戦の前から日本とアメリカには何らかの密約があるのだろうという疑いはますます深まった感がある。

日本はアメリカにコテンパンにやられた報復として、ここでアメリカを“金融敗戦”追い込むことをしてもよいはずだ。しかし、それを絶対にしないところを見ると、単に貿易上の利益があるという理由以外にも、表向きは「対米従属」だが、裏では日米でしっかり利益を分け合おうという動きがあるものではないかと思われた。

「天皇の金塊」に書かれていたように、日本はアメリカと密約して敗戦に追い込まれ、戦後に莫大な富を築いたわけで、その大きな歴史上の流れは今も続いているということなのだろうか。

そういう意味では、論文が問題となって航空幕僚長を更迭された田母神氏は考えがまだまだ浅い。日本はアメリカに嵌められて、濡れ衣を着せられたのではなく、アメリカとグルになって日本を敗戦させ、濡れ衣を着たフリをして、その後の利益をむさぼったということになろう。

今回の金融サミットで、アメリカとの縁を切りたくないのは、お金が無くて困っているアメリカではなく、実は日本の方だということがバレたとも思える。

日本には目に見えにくい、生き残りのための戦略があるのだと思う。

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2008年11月14日 (金)

きれいな海と仕事

昨日は監査委員の仕事で、午前中は鳥取市内の外郭団体へ。午後からは県中部へ移動し、別の外郭団体へ。

ここ数日、鳥取県地方はとても天気がよい。すっきりと晴れ渡った青空に、きれいな海を見ていると、仕事をする気が失せてくる。

平和な気持ちになり、監査という「批判」を加えることを目的とした商売も、何となく矛先が鈍る。そこは何とか気を取り直して頑張るのだが・・・。

気候とか自然環境というのは、あるいは街の風景とうのは、少なからず仕事の士気に影響すると、私は感じることがある。

例えば東京のように、人が大勢いるところでは、自然と“サバイバル”を意識してしまうが、鳥取県のような人が少なく、自然豊かな場所では、ガツガツした気持ちは消え失せていく。

南国と北国では気持ちの張りが違うように、大都市と田舎でも気持ちの張りが違う。

そういう意味では、都市と地方の経済格差を単純に中央集権構造に求めるのは早計だと思う。風土というものが影響することは少なからずあるだろう。

東京的な手法を手本に、「もっとこうすればいいのに」と思うことは多々あるが、なかなかそうならないのは、「そこまでガツガツする必要はない」と、心の奥底で感じているものがあるからだろう。

「そんなことしなくたって平和だし、食べるものは旨いし、何の不自由があろうか」と思えば、それ以上、良くしていこうという動機付けに欠ける。

都会の公園などで見かけるホームレスなど、ちょっとサボれば、あっと間に転落するであろうことを、暗黙のうちに示唆してくれる都会の風景とは全く違う。

ここ数日、東西の移動で本当に美しい海を見た。海にかかる見事なまでの虹(レインボー)も見た。

鳥取県を無理に都市化させる必要はない。もちろん、誰もそんなことは思っていないと思うけど、都会地での議論と地方での議論は違って当然のこともあるわけで、そんなことも意識しながら、仕事を進めて行きたいと思っている。

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2008年11月13日 (木)

定額給付金

昨日は、県の監査委員の仕事で朝から鳥取県庁へ。

定額給付金に関するニュースは、どれも批判的なものばかり。いずれも理屈上は反論しがたく、もっともかなあと思ってしまう。

麻生さん、大丈夫だろうか。疲れていて判断が鈍っているのか、それとも、もともとそうなのかわからないが、少なくともブレーンに恵まれておらず、いろいろな状況がつかめていない様子が伺える。

「減税」だとおそらく年末調整と確定申告でやることになるから、時間的に間に合わないというのがあるだろう。それで「給付金」ということだが、給付の方法や所得制限の問題など、はっきり決まっていないところで、話だけが先行している。

具体的な事務は市町村に丸投げというのも、まともな判断と思えない。「地方分権だから、それでいいでしょ」という発言も、あまりに投げやりでびっくりする。

何より給付制限を「辞退」することによって実施するのも、よくわかりにくいところだ。辞退しなかったら罪になるのか、ならない場合はどういう処分を受けるのか、はっきりしない。

地元紙は、自治体の事務の混乱を理由に、日経新聞は、経済効果の乏しさを理由に、様々な角度からマスコミが批判を入れている。

この問題で麻生内閣は、かなり支持率を落とすのではないだろうか。

麻生総理は公務員改革には消極的だと思っていたが、地方整備局や農政局の廃止を打ち出したので、一斉に官僚の反発を食らっているのだろう。

だからなのか、いろんな細かい問題をマスコミにリークされ、不人気に拍車をかけられようとしている。

もともと党内基盤が強いわけでないので、安定的な政権運営は難しいのかもしれないが、それにしても大変だなあ、という印象をもってしまう。

世界は金融危機で揺れているというのに、こういう問題で混乱しているというのはある意味で平和なのだろう。

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2008年11月12日 (水)

米子にサッカースタジアムを作る話

昨日は、午前中に鳥取市内のお客様のところへ。午後から、監査委員の仕事で鳥取県庁へ。

最近、とある方から、米子にサッカースタジアムを作る具体的な構想についてご説明を受けた。

Dsc01178 建設予定候補地は、米子城址のふもと、現在の湊山球場のある位置だ。

この場所について米子市は、米子城の遺構を発掘しながら史跡公園を作る構想を示しているが、私はもう少し議論が必要だと思う。

国の史跡指定を受けて、補助金でやってしまおうとい意図も含めて理解できなくもないが、すぐそばに湊山公園(錦公園)もあるわけで、近いところに公園を2つも作る必要性が感じられない。

仮に補助金がたくさんつくとしても、それは国民の税金である。地元のお金じゃないからといって有利・不利を論じるのもどうかと思う。

たとえコンセプトの違う「史跡公園」だったとしても、今さら米子で歴史といわれてもなあ、という感じがするのだ。

松江市がお城を中心とする観光でにぎわっていることに、少しでもあやかりたいとでも思っているのだろうか。

明治維新のころ、お城を存続させようと街の人たちが取り壊しを阻止したのが松江。商売人が安値で買い取って風呂のまきにしてしまったのが米子。

これは、歴史を重んじてきた松江市民に対し、進取の気性にあふれていた米子市民の違いを表す良い例だと思う。

歴史を大切にするならば、城跡を掘り返して遺構を探すのも一つかもしれないが、進取の気性を大切にしてきた米子の歴史も大切にしなければいけない。このあたりはよく議論が必要だと思う。

市の中心にサッカースタジアムを持ってくることで、駐車場の確保はできなくなるが、それは全く問題ないと思う。

近くに鳥取大学医学部付属病院の駐車場があるから、それを一部借りる手もあるし、米子市役所からも歩いて10~15分程度だから、十分歩ける距離だ。

駅も比較的近いから、駅前通りのにぎわいにつながるし、試合が終われば飲み屋街・朝日町になだれ込むのも容易だ。

写真を見てもらえばわかるが、背後に米子城跡を見据え、とてもロケーションがいい。

なにしろ街のにぎわいに与える波及効果が大きい。史跡公園よりも初期投資が膨らんだとしても、波及効果を考えれば十分に安いはずである。

公共事業というのは、この波及効果を含めてもう少しよく考えて進めてもらいたいと思う。

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2008年11月11日 (火)

マスコミ業界の構造転換

昨日は、午前中は外出、午後からは顧問先を訪問。

最近、少しずつ報道がなされているが、マスコミ各社の業績がかなり厳しいらしい。新聞もテレビもそうだ。

これらの収入の多くは広告料になるのだが、大口の広告主が次々に撤退しているようで、経営を圧迫しているという。

例えば、一時期は大手消費者金融のCMがしょっちゅう流れていたが、それも例のグレーゾーン金利の問題で業績が青色吐息になってからぱったり止んだ。

それと前後して、外資系生保のCMもしょっちゅう流れていたが、このたびの金融危機でこれも激減したという。

かつての大口の広告主だった家電メーカーや自動車メーカーも、徐々にインターネットに移行しているようだ。

確かに自動車の広告は、ネットで見る方が自分がみたい情報を選べるからありがたい。広告は効果がどれだけあるかが勝負だから、より効果的な媒体に移行するのは止むを得ないところだろう。

新聞の場合は書かれている記事そのものに価値があるわけだが、今朝のように休刊明けの新聞に果たしてどれだけの価値があるか、ちょっと疑問に思ってしまう。

「西武ライオンズ日本一」って、昨日の新聞かと思ったが、新聞を読まなくても自分がネットでニュースを読んでしまっていることに気付くのである。

どんな商売も必ず好不況の波がある。そして、ときに大きな構造不況がやってくる。商売の仕組みそのものが問われる大きな波だ。

マスコミ業界の構造転換は、決して他人事と思わない。誰の商売にだって、そうした波はやってくる。それをできるだけ先読みして、早め早めに対応することが、必要なのだと思う。

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2008年11月10日 (月)

“オバマショック”はあるのか

金曜日は午前中に監査委員の仕事で鳥取県庁へ。午後から事務所に戻って9月決算会社の税務申告書等の作成など。

新聞やテレビで報道されている事実というのは、ときに実感が伴わないものだ。例えば、アメリカのGMが大赤字で事実上の倒産状態にあるなど、まさに一つの大きな時代が音を立てて崩れようとしている。

そして、最も大きな時代の転換点が、存亡の危機に立っているドル基軸体制だろう。今週に開かれるG20は、そのあたりの話し合いがもたれると思う。

ニクソンショック以来30数年、ドルを世界中に刷り散らかすことで、アメリカ中心の帝国経済が完成していったわけだが、それも終わりを告げようとしている。

そのあとにどういう経済体制が続くのかはっきりしないが、私が最も注目しているのは金(ゴールド)の扱いである。

“逆ニクソンショック”というのが来るのかもしれないし、借金で首が回らなくなったアメリカが国債の売買を禁止する“オバマショック”を発表するのかもしれない。

そうして紙幣の信用が地に落ちたとき、代わって存在を増すのがゴールドだろう。

オバマの人気を利用して、アメリカがどういう政治的な仕掛けをするのか、非常に注目されるところだ。

そして、それが明らかになるころ、オバマが大統領に選ばれた本当の理由がわかるのかもしれない。

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2008年11月 7日 (金)

トヨタショック

昨日は、午前中に事務所で調査事案の片付け。昼から商工会議所の集まりへ。事務所に戻ってから、9月決算会社の税務申告書の作成等。

感動的なオバマ次期大統領の勝利演説の余韻にアメリカが浸っている間にも、アメリカ発の金融危機が実体経済にも影響を及ぼしている事実が少しずつ明らかになっている。

昨日、トヨタが発表した中間決算は予想以上に厳しいものになった。売上不信と「円高」で、営業利益(本業の儲け)が1兆円減ったというが、これはアナリストの予想をはるかに下回っているので、“トヨタショック”として株価の下落につながっている。

それでもまだ6000億円あるじゃないか、とも思えるが、トヨタほどの巨体となれば、あっという間に振れてしまう幅だから、よっぽど注意しないといけないということだろう。

オバマの演説は、実にたくみに大衆の心をつかむが、冷静に中身を読んでみると、目前の金融危機に対して具体的、かつ実効性のありそうな政策を投げかけている節はない。

金持ちに増税し、貧乏な人に減税したいという政策を掲げているようだが、これは最も効果がないやり方の一つだ。うがった見方をすれば、すでに対策の施しようがなく、ブッシュの後始末をやるためにオバマが選ばれた、みたいな論調すらある。

もちろん日本政府の景気対策も迷走している感がある。2兆円の定額減税に効果があるのかどうか議論している最中に、麻生首相が「3年後に消費税増税」と言ったものだから、「減税分は取り戻す」と言ったも同然で、効果が本当に見込めなくなってしまった。

しかも、所得制限は法案を通す手続きが面倒くさいから、辞退できるようにすると言ったが、これもみんながきちんと辞退するかわからない。

「減税」ならば確定申告や年末調整でやればいいのだろうけど、どうも手続きが間に合わないというので、「引き換え券方式」を採用するという。

しかし、そのために市役所に並ばなければいけないというのも、ちょっとどうかと思う。配布の初日は行列ができて、なかなか受け取れないのではないだろうか。米子市役所の狭い駐車場がたちまちいっぱいになり、車が道路にあふれる光景が目に浮かぶ。

最近の政治というのは、いろんなことに配慮しすぎて、あらゆる政策がおかしなものになっている。金融危機とはいえ、日本はまだ余裕があると思っているから、なかなか前に進まないのだろうか。

さて、昨日のトヨタショックがどこまで広がるか、注目しておきたいと思う。

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2008年11月 6日 (木)

オバマ当選は2年前から予言されていた?(笑)

昨日は、午前中に顧問先を訪問。午後からは事務所で9月決算会社の税務申告書の作成等。

昨日の夜のニュースは、アメリカ大統領選挙の報道で一色だった。オバマ氏が当選したわけだが、小浜市民の方はさぞお喜びのことだろう(笑)。(「オバマ」と入力すると必ず「小浜」と変換されてしまう(苦笑))。

オバマ氏は「We can change !」(変われるさ!)とか、言っているけど、みんな変わりたいんだな(笑)。

やはり現状に不満があるということだろう。貧富の差とか人種差別とか、古い問題が結局解決されていないのだろう。

1年ほど前だろうか、「次期大統領はヒラリーで決まり」とか、「マケインが勝って戦争を継続する」だとか、さもアメリカの権力の中枢“奥の院”の情報を知っているかのような評論家たちがいて、しきりに“予言”をしてくれていたが、どう言い訳するのだろうか。

今後はおそらく、「オバマ氏の当選を2年前から予言していた」なんて人物が現れることだろう。「当たってよかったですね」というしかないだろう(苦笑)。

アメリカとて、様々な利害がぶつかる文字通りの多民族国家だから、ヒラリーを押す勢力もいただろうし、マケインを押す勢力もいただろう。その時の勢力争いが反映されるわけだし、賢い集団は、「双頭戦略」でどちらが転んでも利益が得られるように張ってあるものだ。

オバマが次期大統領になったことで、ブッシュ時代の政策の失敗(意図的なもの?)の責任をオバマがかぶることになる。

オバマの日本への政策がどうなるかと心配する向きがあるが、クリントン時代とすでに時代背景が違う。日本企業もそれなりの対策をしているだろうし、民主党政権だろうと共和党だろうと、すでにアメリカ経済が非常に厳しい状況に置かれているわけだから、どっちみち影響を受けないわけがない。

ただ、ブッシュ政権の失政のツケを、政権交代を機に一気に進めてくるならば、問題の顕在化が早いということだと思う。

もう一つは、必ずしもオバマ当選を快く思っていない勢力に、アメリカの軍需産業があると思うが、こうした軍産複合体の力がどの程度維持されるかどうかが、裏では重要なのだと思う。

預言者とは、複数の預言を張っておき、当たったものだけ大きく取り上げて、自分の手柄を主張する人のことだが、私にはとてもなれない。

私は「お前の予想はときどき当たるね」くらいの評価で十分だと思っている。なぜなら、それが権力の中枢“奥の院”に知り合いがいない私の現実だからだ(苦笑)。

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2008年11月 5日 (水)

グローバル化の波

昨日は、午前中は外出、午後からは事務所で9月決算会社の税務申告書等の作成など。

パナソニックによる三洋電機の買収話が、地元を揺るがしているようだ。同じ鳥取県でも、米子にいるとほとんど意識しないけれど、鳥取市は三洋CE(旧鳥取三洋)の企業城下町といっても言い過ぎでないくらい、三洋グループの雇用は大きい。

鳥取の工場では、カーナビや家電を作っているが、これがもろにパナソニックと競合している。県知事や鳥取市長などの動きを見ていると、なんとか政治的な配慮で三洋の工場は地元に残りそうな雰囲気も感じるが、これから先も雇用確保に揺れることは間違いないだろう。

三洋の家電部門のライバルは、すでに国内だけではない。パナソニックだけとの競合ならば、政治的配慮で何とかなるだろうが、すでに、台湾などアジアの家電メーカーとの競争は始まっている。

米子にあった松下(当時)の子会社の工場も、中国へ移管された。あのころは、松下の「中村改革」の真っただ中で、容赦なく切られてしまった。

ただ、それはあの松下でさえも、経済のグローバル化に死ぬ思いで対応しようとしていた表れなのだろうと私は理解している。

今、あらゆる業種が儲かりにくくなっていて、その原因の多くは、経済のグローバル化に答えを求められる。日本人がやるより、安くてほどほどのものならば、今は海外勢とすぐに競合してしまう。

私たちは自らの商売に問わなければならない。「今の価格で5年後、10年後も勝負できるか?」という問いを、常にしておかなければならない。

無理だと思えば、コストダウンの努力か、付加価値アップの努力をしておかないと、グローバル化の波にいつのまれるかわからない。

そんな時代なのだと、私は理解している。

これは悲観論ではない。現実論であって、ここから明るい未来を描いていくのが経営者の役割なのだと思う。

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2008年11月 4日 (火)

お金は稼ぐより使う方が難しい

金曜日は、朝から県庁へ行き、監査委員の仕事。午前は知事への報告。午後からは協議会など。

今朝の朝刊を見て驚いた。小室哲哉氏が詐欺容疑で逮捕されたというのだ。

驚いたけれども、次の瞬間、「やっぱりそうだろうな」と一つ納得したところがあったので、書いておきたい。

それは、「お金は稼ぐより使う方が難しい」という事実だ。

多くの人が、「今よりもっとお金があればいいな」と願っている。しかし、成功して実際にお金を手にしたとき、成功するよりも難しい局面にぶち当たっていることなど、当の本人にはなかなかわからない。

失敗した人の多くは、お金がなくて失敗したのではなく、お金がありすぎて使い方に失敗し、転落していくのだ。

例えば銀行は、「晴れた日に傘を貸すが、雨の日には傘を貸さない」という例え話がある。これは一面の真実を表しているが、晴れた日の翌日は雨が降ることが多い。晴れた日に借りた傘は、雨の日でも返さなければならない。

つまり、事業成功のピークで金を借りて、さらに事業を拡大しようとし、気がつくと景気や周りの状況が変わっており、自身の事業も後退期に入ると、ピークで借りた金を返すのはとても困難になる。

企業の倒産パターンというのは、たいていの場合「売上不足」よりも「過剰投資」(金の使い過ぎ)に原因がある。過剰投資ができるということは、それだけ良い時期があったという証拠だが、実はその時がピークになっていることに気がつく人は決して多くないということだ。

例えば宝くじに当たった人のうち、少なからぬ人が不幸になるという話もある。先日報道された宝くじ殺人なんてのもその一つだし、私が身近に聞いた話でも、当選した男の人が夜の街で散財し、愛人ができて家族が崩壊、自分も仕事をやめて事業に乗り出したが失敗、なんていう例も聞く。

お金の魔力というのは、想像するよりも恐ろしい。魔力に取りつかれたことに自分が気がつかないからだ。

小室さんもそうだ、とは言わないけれど、あれほどの成功をおさめた人がなぜ?と考えると、成功しているときの過ごし方がいかに大切で難しいかがわかる。

要は稼いでいくステップが重要なのだと思う。お金がないときは、みんなそれなりに努力し、倹約に励むけど、お金を手にしたときそのときのことを忘れず、地道な努力を継続できるかで、成功が継続するか、転落人生を歩むかが違ってくる。

「Money makes me crazy」(マネーは俺を狂わせる)。浜田省吾の「Money」の一節である。お金の現実と真実をこれほどストレートに歌った歌も少ないだろう。

そういうことを浜田省吾はきっとずっと前から知っていたということなのだろう。

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