またも農相のスキャンダル
昨日は、午前中に顧問先を訪問。午後からは6月決算会社の税務申告書等の作成。御来客が1件など。
昨晩から雨が降り続けている。こうして大地が冷やされて、やがて秋になっていくのだろう。
政界にいろいろな動きが出ている中、今や農林水産大臣ほどきついポジションはないと思う。
またも大田大臣にスキャンダル発覚だが、国民世論はこのスキャンダルに厳しい目を向けており、対応を誤れば福田内閣の支持率にも大きな影響を及ぼすと思われる。
前にも書いたかもしれないが、農産物の輸入自由化問題というのは常に日本に対して突きつけられる外圧だ。
その外圧をいかに巧みにかわすかが、農水省及び大臣には求められる。
しかし、その過程で大臣や幹部職員は、スキャンダルを仕掛けられ、常に批判の矢面に立たされる厳しい職務である。(と、私は認識している。)
農産物の輸入自由化については、若林前大臣がうまくかわしたが、大田大臣は引き続きその課題を背負っていると同時に、忘れてはいけないのがJAバンクの民営化だろう。
小泉内閣のときから郵政の次はJAバンクだと言われていたのだが、今、再びJA改革にかまけたJA資金約80兆円の市場への開放が求められているという。
農林中央金庫はいまだにアメリカのサブプライムローン問題で安くなった証券化商品を買い増ししている(買わされている?)という。
このたびの農相の金銭スキャンダルに同情の余地はないが、こうして農相が就任するたびにスキャンダルにまみれる状況に、いかに外圧が厳しいか国民の一人として同情もしたくなるというものだ。
世界は今、大改編の時期を迎えている可能性がある。金融にものをいわせて世界の富を奪っていく金融資本主義が窮地に立たされている。
どういう展開になるのかわからないが、こうしたスキャンダルが起きているのを見ると、必ずしも多くの日本人が期待するような、金融資本主義の退行が順調に進むのかどうかはわからないと言える。
また、こうした外圧を仕掛けているのは、日本国内の勢力とも言われている。
つまり、外圧を利用して国内の改革を進めようという動きだ。
展開によってどういう社会が来るのか変わってくるが、その辺りの状況分析を慎重にしていかなければ、と思っている。
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